XF16mmF1.4 R WR レビュー【広角レンズなのにボカせるし汎用性の高い単焦点レンズ】

2017年8月に購入して、約2年半経過したので「XF16mmF1.4 R WR」のレビューです。

XF16mmF1.4

XF16mmF1.4 R WR について

スペックシート

まずは、スペックシートで簡単におさらい。

項目
型番XF16mmF1.4 R WR
レンズ構成11群13枚(非球面レンズ2枚、異常分散レンズ2枚)
焦点距離16mm(35mm判換算:24mm相当)
最大口径比(開放絞り)F1.4
最小絞りF16
絞り形式9枚(円形絞り)
撮影距離範囲15cm -∞
最大撮影倍率0.21倍
外形寸法:最大径×長さ(約)ø73.4mm x 73.0mm
質量(約)375g
フィルターサイズø67mm

外観

質感は所有欲を満たしてくれるクオリティー。XF35mm F1.4 とかも、このくらいのクオリティーで作り直して欲しい。XF35mm F1.4 はあの作りだから軽量に出来てるんだろうけど、もうちょっとクオリティーを上げて欲しいな。。

XF16mmF1.4

 

物理スイッチなどは、「絞りリング」と「ピントリング」だけ。絞りリングのクリック感もいい感じ。

XF16mmF1.4

 

フィルターサイズは 67mm 。私はいつもの Kenko の ZXプロテクトフィルターを付けてます。

XF16mmF1.4

 

AF/MF の切り替えはピントリングのスライドで

富士フイルムの中でも一部の単焦点レンズに採用されている、ピントリングをスライドさせることで AF と MF を切り替えられます。この切り替える時の感覚が気持ちいい。

ピントリングを下げると、MF の状態になり距離指標が表示されます。

XF16mmF1.4

 

ピントリングを上にすると AF の状態になり、ピントリングも固定されて回転出来なくなります。

XF16mmF1.4

 

富士フイルムの悪いところは、各レンズによって操作性が違うところ。同じ単焦点も AF/MF の切り替えはサイドにあるスイッチのものがあったり、このレンズのようにスライドタイプもあったりするので、どちらかに統一して欲しい。

レンズフードを LH-XF16 に交換

標準のレンズフードはこんな感じ。悪くはないけどイマイチかな。。

XF16mmF1.4

 

XF16mmF1.4

 

XF16mmF1.4 に関しては、富士フイルム純正で金属素材の角型フード(LH-XF16)が売られてます。

LH-XF16

 

LH-XF16

 

LH-XF16

 

X-H1 との組み合わせが好き

レンズのサイズ的に、X-T3 とかよりも X-H1 との組み合わせが好みです。

X-T3 との組み合わせはこんな感じ。

X-T3, XF16mmF1.4

 

X-H1 との組み合わせはこんな感じ。バランスが凄くいい。

X-H1, XF16mmF1.4

気に入っているところ

単焦点ならではの高画質

このレンズは単焦点レンズらしいクリアな画質が楽しめます。赤バッチのズームレンズ XF16-55mm F2.8 と比べても近距離の被写体だと、明らかにワンランク上の透明感がある感じに写ってくれます。

ただ、遠景に関しては、大きな違いはないかな。。

最短撮影距離で困ることはない

富士フイルムのレンズは寄れないレンズも多いけど、このレンズに関してはめっちゃ寄れる。具体的にはこの距離でピントが合います。

XF16mmF1.4

なので、通常の使い方だと最短撮影距離内に入ってピントが合わないという事態になることは無いので、使う時に余計なことを考えなくていいのがいいです。

 

記録写真での人物撮影に威力を発揮

このレンズの一番の魅力は、F1.4 の明るさを生かした広角レンズなのに背景をボカして雰囲気のある写真を撮れるところだと思ってます。

2年以上使ってて、このレンズが一番力を発揮すると感じたのが、どこかに出かける時の記録用としての使い勝手。どこかに出かける時って、一緒に行く人と距離が離れることは無いので、近くにいる人にピントを合わせて開放で撮ると、背景がいい感じにボケてくれて雰囲気のある写真が撮れる。

イマイチなところ

このレンズに関しては、不満と思うところは無いかな。しいて挙げるとすれば、値段がちょっと高めなことくらい。

風景撮影なら XF16-55mm F2.8 を選択

イマイチなところでは無いけど、風景撮影がメインであれば、XF16mm F1.4 の一番の魅力のボケは活かせないので、XF16-55mm の方がいいです。絞り込んだ時の画質は XF16mm F1.4 と XF16-55mm F2.8 では違いが感じません。

作例

以下、作例です。ただ、一番の魅力の記録写真はアップできないので、その部分が伝えられないのが残念なところ。。

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

 

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

 

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

X-T20, XF16mmF1.4, Classic Chrome

 

風景撮影のときは、基本的には XF16-55mm F2.8XF50-140mm F2.8 があれば大抵のものは撮れるので、この2本で行くことが多いですが、星空が撮れそうな場所の場合(といっても関東圏だと少ししか写らないけど・・・)には3本目のレンズとして、この XF16mmF1.4 を持っていくことが多いです。

X-H1, XF16mmF1.4, PROVIA

X-H1, XF16mmF1.4, PROVIA

日没の約1時間後くらいだと、星が出てくるので、この写真は星を点にしたくて長秒露光はしたくなかったので、10秒/F1.8/ISO400 で撮影しました。XF16-55mm F2.8 だと開放の F2.8 で撮っても ISO 感度を上げるしかないので、XF16mm F1.4 の明るさが活きるところ。

X-H1, XF16mmF1.4, PROVIA

X-H1, XF16mmF1.4, PROVIA

最後に

値段はちょっと高めだけど、使い所次第では、このレンズでしか味わうことが出来ない絵を撮ることが出来るので、気になる人は、富士フイルムのレンタルサービスとかを使って試してみるのも悪くないと思います。