XF50-140mm レビュー【Xユーザーなら購入必須の望遠レンズ】

2017年12月購入してから長期間使用したので「XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」のレビューです。

XF50-140mm

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR について

スペックシート

まずは、スペックシートで簡単におさらい。

項目
型番XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
レンズ構成16群23枚(異常分散レンズ6枚、内1枚スーパーEDレンズ)
焦点距離f=50 – 140mm(35mm判換算:76 – 213mm相当)
最大口径比(開放絞り)F2.8
最小絞りF22
絞り形式7枚(円形絞り)、1/3ステップ(全19段)
撮影距離範囲1m~∞(標準)、1m~3m(マクロ)
最大撮影倍率0.12倍(望遠)
外形寸法:最大径×長さ(約)ø82.9mm×175.9mm(ワイド端/テレ端)
質量(約)995g
フィルターサイズø72mm

F2.8 の明るさの中望遠ズームとしては、1kg を切っているのがいいところ。

 

外観

横から見たところ。

XF50-140mm

 

物理スイッチは、手ブレ補正の On/Off だけ。他社と違って、流し撮りモードとかの物理スイッチは付いてません。一応、富士フイルムの公式の説明としては、流し撮りを自動検出して、自動的に流し撮りモードになってくれるみたいです。(個人的にはあまり信用してない。分かりやすく物理スイッチを付けて欲しかった)

XF50-140mm

 

このレンズのいいところは、広角側の 50mm にしても望遠側の 140mm にしてもレンズ全体の伸び縮がないところ。最近出た Canon のミラーレス用の「RF70-200mm F2.8 L IS USM」は軽量コンパクトを優先して伸縮するタイプになっちゃったけど、私としては伸縮しないこのタイプの方が好み。

50mm にしたところ。

XF50-140mm

 

140mm にしたところ。

XF50-140mm

 

フィルター経は 72mm です。フルサイズ用の 70-200mm F2.8 は 77mm なので、一回りコンパクトなところがいい感じです。

XF50-140mm

 

三脚座は取り外し可能です。三脚を使う予定がなくて少しでも軽くしたい場合には外すことも可能です。ただ、私の場合は三脚座があった方が撮影時の持ち運びとかが楽なので、付けたまま使ってます。

XF50-140mm

 

三脚座を外すと、場所決め用の穴が中央にあって固定用のネジが両サイドにあります。

XF50-140mm

 

三脚座の底面は普通な感じ。富士フイルムの中では XF200mm F2 だけが唯一、標準の三脚座でアルカスイス互換に対応しているので、別売りでもいいので XF50-140mm もアルカスイス互換の三脚座を売って欲しい。

XF50-140mm

 

私は三脚の雲台はアルカスイス互換で統一しているので、ピークデザインのプレート(PL-S-2)を付けてます。

XF50-140mm

 

X-T3 に付けるとこんな感じ。X-T3 にグリップを付けておけば、許容範囲内のバランスかな。

XF50-140mm

 

気に入っているところ

写りがいい

各社のこの焦点域の F2.8 通しのレンズは基本どれも高性能ですが、富士フイルムの XF50-140mm(35mm判換算 75-210mm)も漏れなく、写りが最高です。太陽を正面に入れても、コントラストが低下することもなく惚れ惚れする写り!

X-T2|XF50-140mm|1/800|F10|83.8mm|ISO200|PROVIA|Lightroom Classic

手振れ補正が強力

このレンズは手振れ補正がかなり強力です。

始めて使った時に EVF を覗いてたんですが、像が動かな過ぎて撮影後の画像を再生している?って思って思わず、再生をやめようとしたら再生画面じゃなかったことがあったくらいです。

50mm であれば、1/8 でも手持ちで行けちゃう!

X-E2|XF50-140mm|1/8|F13|50mm|ISO200|PROVIA|Lightroom Classic

防塵防滴構造

この焦点域のレンズは、風景撮影に使うことも多いけど、風景撮影では水滴が飛んでくるときとかもあったり、天気が悪い時もあるけど、このレンズは「防塵・防滴・-10℃の耐低体温構造」で安心して撮影に臨むことが出来るのが良いところ。

イマイチかなって思うところ

被写体に寄れない

このレンズの最短撮影距離は 1m~ で撮影倍率が 0.12 倍なので、近くの被写体を大きく撮ることが出来ません。

私は、風景の撮影や花の撮影を行っていますが、花の撮影にはちょっと使いずらいです。

ちなみにマーガレットだと、一番大きく写してこんな感じです。(枯れてるけど。。ただ、枯れた花でもいい雰囲気に写してくれるのが、このレンズの凄いところ)

X-E2|XF50-140mm|1/15|F2.8|140mm|ISO800|PROVIA|Lightroom Classic

正面に強い光源を入れると、ゴーストが出やすい

こんな感じの構図だと、結構な確率でゴーストが出ます。XF100-400mm だとこの構図でもゴーストは出ないので、このレンズ特有かな?

フードの造りがダメ

この価格のレンズとしては、信じられないくらいフードの造りが悪いです。

XF50-140mm

 

まず、購入当初は装着時に固すぎて不良品か?と思ったくらい。一応、富士フイルムのサポートに問い合わせると代わりのフードを送ってくれたけど、装着感は一緒だったので、これが仕様だったみたいです。。

富士フイルムって、全体的にフードの造りが残念なのが多い気がする。

フードには、PLフィルターを回転させる時に使うための窓が用意されてます。閉じてるとこんな感じ。

XF50-140mm

 

開けるとこんな感じ。見てもらうと分かりますが完全に取れるタイプなので撮影地で取り外すと無くしちゃいそうなので、ここの作りも XF100-400mm のフードみたいに取れないタイプに変えて欲しい。

 

作例

以下、作例です。

X-E2|XF50-140mm|1/500|F8|50mm|ISO200|PROVIA|Lightroom Classic

 

X-E2|XF50-140mm|1.2s|F14|50mm|ISO200|PROVIA|Lightroom Classic

 

X-E2|XF50-140mm|14s|F8|90.6mm|ISO400|PROVIA|Lightroom Classic

 

X-E2|XF50-140mm|1/50|F8|140mm|ISO200|PROVIA|Lightroom Classic

 

XF50-140mm は風景撮影の際には欠かせないレンズです。

購入を迷っている方は、購入して後悔はないレンズだと思うので、思い切って行っちゃいましょー

 

テレコン(XF1.4X)を付けてのシマリスの撮影も参考になれば。

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