【レビュー】PCオーディオ用のパワーアンプとして Thomann (トーマン) S-75mk2 を購入

プロケーブルが激押ししていることで有名なトーマンのパワーアンプ S-75mk2 をPCオーディオ用として購入してみました。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

Thomann (トーマン) S-75mk2 について

プロケーブルでのラインナップ

サイトの作りと文言は怪しさ満点のプロケーブルだけど、一度、プロケーブルが押してたスピーカーケーブルを買ってみたんだけど、結構いい感じだったのでちょっとは信じていいかなと思って、プロケーブルが勧めているパワーアンプを買ってみました。

プロケーブルで扱っている Thomann のパワーアンプは以下の3種類でした。

型番4Ω 時8Ω 時サイズ重量販売価格(税込)
S-75mk275W × 245W × 21 U7.5kg29,300 円
S-100mk2100W × 265W × 21 U7.5kg33,300 円
S-150mk2150W × 285W × 22 U11.5kg39,300 円

 

使っているスピーカーは以下の2つで今後も大きいスピーカーは使うことは無いので、一番出力の小さい S-75mk2 にしました。

  1. DALI OPTICON1
  2. Wharfedale EVO4.1

 

前面は電源スイッチとボリュームダイヤルのみ

ボリュームダイヤルはチャンネルごとに用意されてます。ただ、普通に使う分には両方を同じボリュームにしないと左右のバランスが崩れるのでボリューム調整時はちょっと面倒くさい。ダイヤルにはクリック感があって4刻みで白いメモリ1個分になってます。なので、微妙な音量調整は難しいです。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

電源スイッチは大きめで使いやすい。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

入力端子は XLR または TRS

業務用だけあって入力端子は XLR か TRS になってます。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

これまで両方とも使ったことがなかったので、追加オプションで買える「ベルデン 8412 RCA-XLRオス銀 変換ケーブル 1m」も合わせて購入しました。RCA-XLR 変換ケーブルで接続する場合には 0.77V に設定しておく必要があります。

ベルデン 8412 RCA-XLRオス銀 変換ケーブル

 

スピーカーケーブルは太さは選ぶ

スピーカーターミナルは、バナナ端子とか Yラグ端子には対応してなくて、直接ケーブルを挿すタイプです。穴のサイズはそこまで大きくないので極太ケーブルを使ってる人は注意が必要です。普通のケーブルであればまったく問題ないサイズです。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

スピーカー端子はスピコン端子にも対応してます。私は使用しません。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

電源ケーブルは付属品を使用

プロケーブルのオプションで「WATTGATEシールド電源ケーブル 黒色プラグ 1.5m 1本」が販売されてたけど 8,300円(税込み) で流石に手が出なかったので標準付属品をそのまま使うことにしました。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

底面のゴム足はこんな感じ。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

デフォルト設定だと無音状態が続くと電源が自動的に Off になるので自動的に Off にならないように ERP のスイッチを OFF に設定変更しておきました。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

接続するとこんな感じ。

Thomann (トーマン) S-75MK2

 

パソコンからの接続構成

S-75mk2 はパワーアンプの機能しかないので、パソコンの音声を出力するために以下の構成にしてます。

パソコン(Win10) → (USBケーブル) → NFJ DAC-X6J →  (ベルデン 8412 RCA-XLRオス銀 変換ケーブル) → S-75MK2

 

NFJ DAC-X6J は以下のエントリーで紹介したとおり、オペアンプを OPA627AU に交換してます。

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Marantz PM6006 との聴き比べ

これまでの構成は以下で紹介した Marantz PM6006 です。パソコンとの接続は パソコン(Win10) → (光デジタル) → PM6006 です。

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聴き比べるスピーカー

聴き比べに使用するスピーカーは以下の2つです。

  1. DALI OPTICON1
  2. Wharfedale EVO4.1

 

PM6006 での OPTICON1 と EVO4.1 の感想は以下のエントリーに書いてます。

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S-75mk2 と相性がいいのは DALI OPTICON1

S-75mk2 を PM6006 と比較した場合に感じたのは以下です。

  1. S-75mk2 の方が音に厚みがあるように感じる
  2. 音量を上げた場合に S-75mk2 の方が余裕を感じる

 

ただ、S-75mk2 が圧倒的にいいかというとそういう訳ではなくスピーカーとのバランスもありました。

DALI OPTICON1PM6006 との組み合わせでは高音域が凄く綺麗だったけど、ちょっと低音が物足りない感じもありました。なので S-75mk2 との組み合わせでは低音域に厚みが出たような感じになるので凄くバランスが良くなって本当に音楽が気持ち鳴ってくれます。

それに比べると Wharfedale EVO4.1PM6006 との組み合わせで高音から低音までバランスのいい感じで、S-75mk2 と組み合わせるとちょっと低音域が強すぎて音に透明感が無くなる感じで心地よくないです。そのため EVO4.1PM6006 との組み合わせがベストでした。

 

今後は 115V 駆動を試してみたい

S-75mk2 の本来の駆動電圧は 115V か 230V です。日本の場合はコンセントからは 100V が来てて本来の 115V ではありませんが動作自体は問題なく使えます。ただ、レビューによれば本来の 115V で駆動させた方が音が更に良くなったというレビューもあるので 115V 駆動も試してみたい。

115V 駆動させるためには 100V を昇圧する必要があって、以下のような昇圧トランスが 約6,500円程度で販売されてます。

 

ただ、プロケーブルにも「ギタリスト電源」っていうのは販売されてて本当はこっちを試して見たいんだけど、39,800円(税込) なのでなかなか手が出しづらい。。

オーディオ・映像用の、最高峰の100V(ボルト)専用プロ用電源、アイソレーショントランス(静電シールド装備)、非常にコン…

 

オーディオの世界はゴールが無い沼だな。。

今回はスピーカーケーブルも何個か試したので、試した結果は別エントリーで書きたいと思います。

 

2021年5月1日追記

iFi audio ZEN DAC Signature との組み合わせて QUAD Vena II と比較しました。

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