ATH-AD2000X レビュー【オープンエアーダイナミック型ヘッドホンのフラッグシップは最高だった】

オーディオテクニカのオープンエアーダイナミック型ヘッドホンの ATH-AD2000X を購入したので紹介。

これまで利用していたヘッドホンについて

これまで 10 年以上も使っていたのは同じオーディオテクニカから出ているオープンエアーダイナミック型のエントリーモデルの ATH-AD500X というモデルを使用してきてました。

実売価格としては約1万円弱程度の価格帯のヘッドホンです。

 

ATH-AD2000X について

ヘッドホンの形式について

ヘッドホンには大きく分けて「密閉型」と「開放型」がありますが、私は装着感とか抜けの良さで開放型が好きなので開放型を選びました。

形式説明
密閉型・遮音性が高い
・低音が出しやすい
・ノイズキャンセル型ヘッドホンに採用
開放型・音の抜けが良いので広い音場感
・音漏れもするし、外部の音も聞こえやすいので使う環境を選ぶ
・ハウジング部分がメッシュ構造などが多いため、比較的軽量なものが多い

 

オープンエアーダイナミック型のラインナップについて

オーディオテクニカのオープンエアーダイナミック型のラインナップとしては以下になってます。

項目ATH-ADX5000ATH-AD2000XATH-AD1000X
ドライバーφ58mm
パーメンジュール採用磁気回路
φ53mm
OFC-7Nボビン巻きボイスコイル
パーメンジュール採用磁気回路
φ53mm
OFC7Nボビン巻きボイスコイル
出力音圧レベル100dB/mW103dB/mW102dB/mW
再生周波数帯域5~50,000Hz5~45,000Hz5~40,000Hz
最大入力1,000mW2,000mW2,000mW
インピーダンス420Ω40Ω40Ω
質量(コード除く)約270g265g265g
コード3.0m(脱着式)3.0m3.0m
実売価格(2020/08時点)約 23 万円約 4.6 万円約 3.8 万円
項目ATH-AD900XATH-AD700XATH-AD500X
ドライバーφ53mmφ53mmφ53mm
出力音圧レベル100dB/mW100dB/mW100dB/mW
再生周波数帯域5~35,000Hz5~30,000Hz5~25,000Hz
最大入力1,000mW700mW500mW
インピーダンス38Ω38Ω48Ω
質量(コード除く)265g265g235g
コード3.0m(片出し)3.0m(片出し)3.0m(片出し)
実売価格(2020/08時点)約 1.8 万円約 1.2 万円約 0.8 万円

 

ATH-ADX5000 は値段が現実的ではないので購入出来る範囲で一番いい ATH-AD2000X を購入しました。これまで使っていた ATH-AD500X は一番安いモデル。

 

開封

パッケージはシンプルな感じ。

ATH-AD2000X

 

質感自体には特別な高級感はないかな? 剛性感とかは ATH-AD500X とは比べ物になりません。

ATH-AD2000X

 

開放型の特徴となるメッシュの部分。音漏れもするし外の音も聞こえるので室内で使うことが前提となります。

ATH-AD2000X

 

クッション部分は長時間つけてても蒸れることなく快適に使えます。

ATH-AD2000X

 

ウィングサポート部分はこんな感じ。オーディオテクニカのこのヘッドホンのシリーズ自体が軽量に作られてて、長時間使ってても負荷が少ないのが魅力的です。頭頂部が痛くなるとか皆無です。

ATH-AD2000X

 

3.5mmミニジャックを標準の 6.3mm に変換するためのアダプタも同梱されてます。

ATH-AD2000X

 

2ヶ月程度使った感想

とりあえず言えることは 高音がスゲー綺麗!

ただヘッドホンアンプの性能が良くないと本来の性能を活かしきれない気がするので、ヘッドホンを接続する環境は気を付けた方が良いと思う。

今は NFJ FX-AUDIO- DAC-X6J(オペアンプを OPA627AU に交換済み)を使ってるけど、このヘッドホンアンプを使うとエントリー機の ATH-AD500X との違いが明確にわかったけど、パソコンのイヤホン端子に刺して使った場合には、差が縮まる感じ。

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OPA627AU

 

まだヘッドホンの性能を活かしきれてない気がするので、他のヘッドホンアンプも試してみたいなー

 

2021年4月21日追記

ヘッドフォンアンプとして ZEN DAC Signature + ZEN CAN Signature を購入して ATH-AD2000X の本来の音を感じることが出来ました。やっぱりこのヘッドフォンの本領を発揮するためにはヘッドフォンアンプの性能が大事!

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エントリー機の ATH-AD500X と今回の ATH-AD2000X との差だけど、ちょっと大げさに言うとエントリー機の ATH-AD500X は隣の部屋で音楽を聞いてる感じで籠もってる感じに聞こえて ATH-AD2000X だと全ての音がクリアーで濁りが全く無いクリアで気持ちいい音が聞こえるのが凄くいい。

これはあくまで聴き比べたらの話で ATH-AD500X 単体で使ってる分にはそんなに不満はなかったんだけど、相手が悪すぎる。

女性ボーカルとか弦楽器・ピアノを綺麗に聞きたい人は ATH-AD2000X を選択して間違いないと思う。めちゃくちゃ綺麗。ずっと聴いてられます。ただ、やっぱり低音に迫力はないので、低音が大好きな人は選ばないほうがいいかな。 ヘッドフォンアンプとして ZEN DAC Signature + ZEN CAN Signature を使いだしてから低音の迫力とかは解消しました。ATH-AD2000X を使ってて迫力が物足りないなと思う人は再生環境を見直しましょう。

 

最後に

購入するまではヘッドホンに5万円を出す価値はあるのかなと思ってたけど、ATH-AD2000X は買って大満足でした! 無駄にヘッドホンで音楽を聞きたくなるくらい心地いい音。