初心者ライダーが辿り着いた真冬のバイク防寒装備(東京近郊の場合)

2022年1月上旬に ZX-25R の納車だったので、乗り始めが真冬で、これまでバイクに乗ったことがなかったので、どんな装備があれば問題ないかが分からず、試行錯誤して辿り着いた結果を紹介します。最終的には真冬でも快適にバイクに乗ることが出来ました。

前提

まず、防寒装備といっても乗る条件などによって色々と変わると思うので、私がバイクに乗る時の条件を紹介します。

  1. 東京23区在住なので、凄く寒い日でも氷点下になることは殆どない(1月、2月で最高気温が10℃行くか行かないかくらいで最低気温が1℃とか2℃くらいです)
  2. バイクは通勤には使って無くて趣味で乗ってるので、週末の朝方(7~8時くらい)出発して14~15時くらいに家に帰ってくる感じで約 6 時間程度乗ってます
  3. 東京では年に数回雪が降るくらい寒くなることがあるけど、その時は凍結とかあるのでそもそも乗ることはない
  4. 乗っているバイクが ZX-25R でフルカウルなので、足には直接風が当たらない(バイクの形状によって体感温度は変わるので重要です!)

 

バイクに乗る前に揃えた防寒装備

ZX-25R の納車が 2022年1月上旬だったので、納車して直ぐにどこかに行けるように、Youtube とかを中心に色々調べてみて11月~12月に自分なりに防寒装備を揃えてみたので、いったん、分からないなりに揃えた装備を紹介します。

冬用グローブ

色々調べてみても、防寒で一番重要なのがグローブでした。バイクは、手の部分が風が直撃するのでしっかりと防寒しないといけないと分かりました。(確かに自転車レベルの速度でも手が一番初めに終わるからな。。)

最近は電熱手袋とかがあって電熱もいいなと思ってたけど、バイクに配線したり乗り降りの際の装着が面倒だなとかバッテリータイプだと充電が面倒だなとか思ったりとか、電熱手袋って見た目がダサいものが多いというのもあって敬遠しました。

で、最終的に購入したのがクシタニの冬用グローブとなる「K-5588 VARSITY WINTER GLOVES」でした。

KUSHITANI K-5588 VARSITY WINTER GLOVES

 

この手袋は、裏地の部分が起毛タイプになっているし、かなり暖かくていい感じでした。あと、甲の部分のプロテクターがカーボン調なのでスポーツバイクの ZX-25R にも合っていて選びました。ただ、以下の問題点があって真冬の防寒装備として使うのは難しくなりました。。

  1. 真冬の朝7時頃から走り始めると 30 分程度であれば問題ないけど、30 分経過後くらいから指先に寒さを感じてきて1時間経過後くらいから耐えられないくらい寒さを感じるようになりました。(途中のコンビニで小さいカイロを購入して手袋に仕込みました。。)
  2. 都内みたいに混んでてストップ・アンド・ゴーを繰り返す感じだと、ちょうどいい感じだけど、長距離ツーリングで幹線道路を 60km 程度でずっと走る場合には風の直撃が凄くて耐えられなくなる。。(この手袋で高速は試してないけど、無理だと思います。。)
  3. 一桁台の気温だと防寒的には厳しいですが、10度前後くらいの気温であれば1日中でも快適に使えると思います。あとは、真冬ではなくて3月とか4月の朝とかのちょっとだけ肌寒い気温の時にはピッタリです。

 

ということで、私の使い方としては真冬に1日中快適に使うという意味では、あまり適切では無いなと感じました。通勤とかで30分前後しか乗らないのであればベストだと思います。ということでグローブについてはこの後紹介するものに買い換えることになりました。

 

上着

上着の装備としては、以下にしました。

  1. バイク用冬用ジャケット(プロテクター、インナージャケット付き)
  2. 通常のセーター
  3. ユニクロのヒートテック

 

ジャケットについてはプロテクター入りのものが欲しかったのと防風性能が重要という情報があったので、しっかりとバイク用品から選ぶことにしました。ただ、何を買えばいいか分からなかったので、初めから高額な商品(クシタニとか)を買うのも怖かったので、とりあえず「2りんかん」に行ってみて、お手軽な金額(3万円以内)の中から好みのものを選ぶことにしました。

最終的に選んだのは RS タイチの「RSJ720 | ソフトシェル オールシーズン パーカ」というものにしました。このウェアは、プロテクターも付いてるし単体使用可能なインナージャケットもあるので、ある程度暖かくなって来ても使えると思い購入しました。

 

防寒とは関係ないけど、このウェアには胸部プロテクターが標準では付いてないので以下の胸部プロテクターを追加しました。

 

あと、背中部分には標準でプロテクターは付いていたけど、もう少ししっかりしたプロテクターに交換しました。

 

このジャケットの下には、普通のセーターとユニクロの「ヒートテックコットンクルーネックT(極暖・9分袖)」にしました。基本的には、この組み合わせだけで真冬を乗り越えられる感じです。

ただ、1日中使っていると手袋と同じで以下のような問題が発生しました。

  1. 朝方とか太陽が出ていない時に長時間(1時間以上)乗ると寒くなってしまう(カイロの追加で解決は出来る)
  2. お昼を過ぎると最高気温が10℃近くなり暑くなりすぎる(バイクは収納場所が無いので、途中でセーターを脱ぐとかは出来なかったり、カイロを外すのが面倒)

 

こんな感じで防寒性能というだけなら十分な性能なんだけど、長距離ツーリングになると朝から乗り出して太陽が元気な日中帯も乗るので、1日快適に温度を調整するというのが難しかったです。。 そのため、上着についても構成を変更する必要が出ました。

 

ズボン

ズボンに関しては、ZX-25R はフルカウルなので足の部分には風は直撃しないので、バイク用として売られている防風性能が優秀なものではなく、通常のズボンで大丈夫でした。具体的には以下の3点セットで使ってます。

  1. ユニクロの「ヒートテックコットンタイツ(極暖・前開き)」
  2. ICON のインナープロテクター「FIELD ARMOR COMPRESSION PANT」(防寒用途では無い)
  3. 一番外側は、バイク用では無く通常のズボン(防風性能とか無し)

 

ということで、防寒という意味ではユニクロのヒートテックを追加しているだけで、それ以外はプロテクターが欲しかったので ICON のインナープロテクターを追加してます。このインナープロテクターは薄型なので、言わなければ下に装着してるのも分からないくらいなので、バイク用のダサめのズボンが嫌という人であればいいと思います。

装着した直後はちょっと違和感はありますが、体温で柔らかくなるとフィット感が上がるので走行中に気になることは無くてオススメです。

ICON の FIELD ARMOR COMPRESSION PANT は以下の動画が分かりやすかったです。

Icon アイコン Field Armor Compression Pant フィールドアーマー コンプレッション インナーパンツ 黒/S [並行輸入品]
ICON

 

最終的に辿り着いた防寒装備

ここからは私が真冬のツーリングを快適に出来るようになった装備を紹介します。

冬用グローブ(電熱)

やはり辿り着いたのは電熱(笑)

一度、電熱を使い出すと止められないというレビューを良く見かけてたけど、そのレビューのとおりでした。何が一番いいかというと、1日の中で外気温の変化があったときに、電熱の On/Off と On の時の強弱でベストな温度に調整出来るということです!

バイクに乗るまでは、純粋に暖かくすればいいんでしょと思ってたけど、1日バイクに乗ると寒暖差が激しいのでベストの温度に合わせるのが難しいですが、電熱グローブであればベストな温度に合わせることが出来るのでオススメです。電熱グローブは有名メーカー(RSタイチ、コミネ、ヒーテック 等)からも出てますが、Amazon とかを見ると中華メーカーが格安で出してるみたいです。

中華メーカーでもいいかなと思ったけど、初めての電熱だし、この後に紹介するウェアとも合わせて使いたいなということで RS タイチの電熱グローブにすることにしました。RS タイチの電熱グローブも数種類出てたけど、見た目で「RST632 | e-HEAT アームド グローブ」というものにしました。

 

あとはインナーグローブとしては HYODO の「STV509S WARM HAND BOOSTER(SHORT)」というものを組み合わせてます。この組み合わせだと、一番寒い時でも電熱グローブの温度設定は中で丁度いいです。

 

上着(電熱)

こっちも辿り着いたのは電熱。

手袋の時も言ったけど、1日の中で温度差が激しいので一番寒い時にベストな暖かさの服装にしていると、日中帯の太陽が出てる時は暑すぎるし、日中帯に丁度いい服装にしてると太陽が出てないと寒すぎて耐えられません。そこで便利なのが電熱で、電熱を On にしていない状態の服装で日中帯に快適な服装にしてて、太陽が出てない時や朝方については電熱を On にすることで快適な温度に調整出来るのが凄く便利です。

電熱ウェアは、配線の関係で RS タイチに合わせました。最終的には上着の全体構成としてはこんな感じです。

  1. RSタイチ RSJ720 | ソフトシェル オールシーズン パーカ(インナーは取り外し)
  2. RSタイチ RSU622 | e-HEAT インナージャケット
  3. ユニクロのヒートテック

 

RSタイチの電熱インナージャケットは裏起毛生地だから、その上にジャケットを着ることでかなりの暖かさになるので、初めに購入した RSJ720 に付属しているインナージャケットは取り外して使うことにしました。

 

内側はこんな感じで、バイクに乗っている時に密着する方と背中の部分に発熱部分(赤い部分)が配置されてます。

RSタイチ, RSU622

 

RSタイチの電熱に関しては、電源供給として「バッテリー」か「バイクからの配線」かのどちらかを選ぶことが出来るけど、私はバッテリーの充電が面倒くさい/使用時間を気にしながら使いたくないというのと、そもそもバッテリーが高額過ぎて引いてしまったので、バイクのバッテリーから給電するタイプの「RSP041|e-HEAT 12V車両接続ケーブルセット」を購入しました。

RSP041|e-HEAT 12V車両接続ケーブルセット

 

このケーブルであれば、バイクのバッテリーにはこのケーブルだけを繋ぐことで、電熱ウェア(RSU622)と電熱グローブ(RST632)を同時に使うことが可能なので、バイクへの乗り降りの際は1本だけ接続すれば OK です。バイクのバッテリーへの配線作業もバイク素人の私でも簡単に出来ました。ただ、レビューを見てると断線しやすいようなので、耐久性は1シーズン持ってくれたらいい方なのかな?

 

上着の左側下の部分にバイクに接続する部分の配線を出すことが出来ます。

RSタイチ, RSU622

 

あと、電熱ウェアの RSU622 には、内部に電熱グローブの配線を通すための通り道が腕まで用意されてるので、RSU622 を着たり脱いだりする時に電熱グローブ用の配線が邪魔にならずに着ることが出来るので、電熱グローブをバイクのバッテリーから配線して使う人は必須の組み合わせだと思います。

こんな感じで袖口のところに配線の出口が用意されてるので電熱ウェア(RSU622)を着るだけで電熱グローブの配線も一緒に切ることが出来ます。

RSタイチ, RSU622

 

ズボン(変更なし)

ズボンに関しては、不満点はなかったので特に変更無く、通常のズボンとヒートテックだけで OK です。

 

最後に

よくバイクのレビューとかで冬は寒すぎてバイクに乗ることが無くなるというのをよく見てて、やっぱり冬は厳しいのかなと思ってたけど、電熱グローブと電熱ウェアがあれば、私の環境では快適に長距離ツーリングを行うことが出来るので、真冬でもバイクを楽しむことが出来ました。

ただ、真冬に関しては峠とかは凍結の恐れがあるので行く場所が制限されるのと、凍結してなくても、凍結の恐れがある道路(峠道とか)については凍結防止のための塩カルが撒かれているようで、バイクにとっては良くない環境みたいなので走行ルートが制限されるのだけが注意ポイントです。