前からずーーーと気になっていた音質特化型の高級完全ワイヤレスイヤホンの「Bowers & Wilkins Pi8」がセールになってて我慢できずに購入したので紹介。
セール期間は「2025/07/01(火) ~ 7/14(月)」
Amazon のプライムセールでも対象になってますが、プライムセールとは関係なく、完全ワイヤレスイヤホンの Bowers & Wilkins Pi8/Pi6、ワイヤレスヘッドフォンの Bowers & Wilkins PX7 S2e/PX8 が 25%Off のキャンペーンをやってます。
今回購入した Pi8 は通常時は 66,000円 という高級完全ワイヤレスイヤホンですが、25%Off で Amazon だと 49,400円 と5万円を切る価格で販売されてて、我慢できずに購入しちゃいました。
ワイヤレスヘッドフォンとしては、以下で紹介した B&W PX7 S2 を利用しているので上位機種となる PX8 がセールになってるのは気になるけど、PX8 に関しては確実に PX8 S2 が直近で出ると思うので、流石にパスかな。。
2024年12月6日まで開催されている Amazon BLACK FRIDAY で前から欲しかった B&W のワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」がかなり安くなっていたので、ついつい購入しちゃいました。音質も B&W らしく[…]
Bowers & Wilkins Pi8
Bowers & Wilkins Pi8 の外観
パッケージはシンプル。
内容物はこんな感じ。
- Pi8 本体
- イヤーピース(L、M(本体に装着済み)、S、XS)
- 3.5mmイヤホンジャック to USB Type-C ケーブル(ケースをトランスミッターとして使用時に利用)
- USB Type-C to USB Type-C ケーブル
- 紙類
通常価格で 66,000円もすることを考えるとケースはプラスチッキーで高級感は無い。もうちょっとなんとか出来なかったのか。。
ケースは高級感は無いですが、イヤホン本体は質感は良かったです。
標準付属のイヤーピースが合わなすぎる
音質の評価に入る前に音質に一番影響のあるイヤーピースについてですが、標準付属されている物が私の耳の形に合わなすぎて、全然だめでした。どのサイズを付けてもまったくフィット感がなく耳に固定できなく、しかも隙間がある感じで低音が逃げてて音質評価どころではなかったです。
そのため、店頭などで視聴する人はしっかりと耳にフィットしているか確認しないと正しい音質の評価は出来ないと思うので注意が必要です。
今回は手持ちのイヤーピースから以下を試してみました。
- AZLA SednaEarfit Crystal 2 Standard [Mサイズ](左側)
- AZLA SednaEarfit Foamax Standard [Mサイズ](右側)
標準付属のイヤーピースに比べて、どっちも装着感は抜群に上がって低音がしっかりと聴けるようになりました。
あとはどっちを選ぶかですが、音質的に Foamax の方が好みだったので Foamax にしました。Foamax の方が音が滑らかに感じで心地よかったです。Crystal 2 の方だと、若干高音部分が刺さるというか気になる感じでした。
Bowers & Wilkins Pi8 の音質はどう?
音質の感想を書く前に、比較対象が分かりやすいように、私がメインで使っている完全ワイヤレスイヤホンは Technics EAH-AZ100 です。
Technics から 2025年1月23日に発売となった完全ワイヤレスイヤホンの EAH-AZ100 を発売日に購入して、約1ヶ月程度使用したので感想を書きます。Technics EAH-AZ80 を愛用中以前紹介しました[…]
音質に関しては AZ100 で不満が無い音質で満足してましたが、B&W Pi8 はレベルが違いました。。
B&W Pi8 は完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しく、音質に影響のある Bluetooth 通信部分と音楽を再生する DSP、アンプ、DAC を独立したチップで処理されてます。また、ドライバ部分には「12mmカーボンコーン」が搭載されており、12mm というサイズは完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり大きいサイズだと思います(ちなみに音質に定評のある AZ100 は 10mm のアルミ振動板を採用)。
Pi8 の音はイヤホンの音というよりヘッドフォンの音に近い感じがして、余裕をもって鳴らされている感じが凄くします。B&W Pi8 をしばらく聴いた後に AZ100 を聞くと「あれ?こんなもんだったっけ?」という感想になりました。
Bluetooth の接続安定性は若干不安定
完全ワイヤレスイヤホンの利用用途としては電車移動の際に使うことがメインとなります。電車内とかでは安定して使えましたが大きいターミナル駅などで乗り換えを行う際には完全に切れることはなかったですが、1秒未満の通信が不安定になるのが数回ありました。
ただ、ターミナル駅という特殊な環境だけで発生したので通常使用では気にしなくていいと思います。
操作性はイマイチ
AZ100 の考え抜かれた操作性に慣れた後だと、B&W Pi8 の操作性はイマイチでした。というのもアプリでのカスタマイズも殆どできず、タッチ操作に関しては以下の2択からの選択しかありませんでした。。
操作 | 左 | 右 |
シングルタップ(変更不可) | 再生/停止 | 再生/停止 |
長押し(「ノイズキャンセリング&音声アシスタント」or「音量調整」から選択) | ノイズキャンセリングとパススルーの切り替え | 音声アシスタントの起動 |
音量を下げる | 音量を上げる |
仕様的にノイキャンの操作と音量操作を両立することが出来ません。。個人的には音量操作はスマホ本体で行うことにストレスはないので、今回はノイキャン操作をタッチ操作で行えるように選びました。
B&W Pi8 と Technics EAH-AZ100/AirPods Pro2 との比較
ここからは、私が持っている AZ100 と AirPods Pro2 と比較していきたいと思います。
外観の比較
AirPods Pro2 についてはケースを付けてるので不利にみえますが、どれも大差ないかなと。ただ、B&W Pi8 のケースが一番しょぼい。本当にもうちょっとなんとかして。。
イヤホン本体についてはこんな感じの違いです。
音質の比較
音質は Pi8 がダントツでした。10点満点で評価するとこんな感じ。
比較項目 | B&W Pi8 | Technics EAH-AZ100 | Apple AirPods Pro2 |
音質 | 10 | 8 | 5 |
装着感の比較
装着感は AirPods Pro2 が一番好きでした。それぞれのイヤホンとも自分好みのイヤーピースに交換しているという前提で、10点満点で評価するとこんな感じ。
比較項目 | B&W Pi8 | Technics EAH-AZ100 | Apple AirPods Pro2 |
装着感 | 8 | 7 | 10 |
着け外しの比較
完全ワイヤレスイヤホンは外出中に利用するので、イヤホンをケースから取り出して耳に装着する時と、耳から外してケースに入れる動作のやり易さも重要度が高いです。Technics AZ100 の音質が良くても AirPods Pro2 の使用頻度が高くなっている原因の一つがこれです。10点満点で評価するとこんな感じ。
比較項目 | B&W Pi8 | Technics EAH-AZ100 | Apple AirPods Pro2 |
着け外し | 8 | 6 | 10 |
AZ100 はイヤホン本体が小さくで丸いので、本当にやり辛いです。AZ80 の時は持ちやすくて良かったので、AZ100 の後継を出す時は AZ80 に近い形状にして欲しい。Pi8 は普通って感じです。
ノイズキャンセリングの比較
Pi8 のノイズキャンセリングはかなり弱いです。ノイズキャンセルを期待して買わない方がいいと思います。10点満点で評価するとこんな感じ。
比較項目 | B&W Pi8 | Technics EAH-AZ100 | Apple AirPods Pro2 |
ノイズキャンセリング | 6 | 9 | 10 |
エアコンとかの一定周期の低音部分は消してくれますが、中高音部分の効きはかなり弱い。ノイズキャンセリングは音質に影響が大きいと言われているので、音質特化型の Pi8 はこれで正解だと思います。
なので、イヤホンの使い道として音楽は BGM 程度の小音量で聴きながら外の音をシャットアウトしたいといった使い方には Pi8 は合いません。そういう使い方には AirPods Pro2 が最適だと思います。
Pi8 は音楽をガッツリ聞く時に音量大き目で聞く使い方が最適です。
iPhone でも aptX Adaptive 接続が可能!
Pi8 を iPhone で利用する時は、iPhone 側が AAC しか使えないので AAC での Bluetooth 接続になってハイレゾ音源の再生が意味がありません。ただ、B&W Pi8 には面白い機能が搭載されていて、ケースを iPhone に USB Type-C で接続することでケースが Bluetooth トランスミッターとなり、aptX Adaptive 接続して利用することが出来ます。
iPhone とケースを有線ケーブルで接続する必要があるので、流石に外出中とかに利用するのはありえないけど、自宅で落ち着いて音楽を聞きたい時とか外出中でも落ち着いた静かなカフェとかに長めに居る時は音質重視で利用するのもありだと思います。
ケースを接続すると iPhone 側には「Pi8-Case」という有線ヘッドフォンが接続された認識になります。iPhone 側で出力先を「Pi8-Case」を選択することで自動的にケースとイヤホンが接続されて再生してくれるので切り替えの手間はたいしたことないです。
私はストリーミングサービスは「Qobuz」を利用しててハイレゾ音源(24bit/192kHz)で試して見ましたが違いを感じることが出来ました。
ワイヤレスでロスレスを楽しもうキャンペーン(2025年7月末まで)
今回、Pi8 の購入を決めた1つの動機に「ロスレスサウンドをワイヤレスで楽しもうキャンペーン」がやっていたというのも大きいです。2025年4月24日(木)~2025年7月31日(木) の期間中に Px7 S3 または Pi8 の購入者全員に aptX Lossless に対応した Bluetoothトランスミッター(Creative BT-W6)がもらえるキャンペーンです。
プレゼントされる「Creative BT-W6」は実売で約8千円くらいするので、かなりお得かなと思い決めました。一応、仕様的には aptX Adaptive より aptx Lossless の方が高音質で転送が可能なので、Pi8 の一番の性能を引き出せると思うので楽しみ。
最後に
B&W Pi8 の音質は想像以上でした。約5万円という金額は高い買い物でしたが、満足できる買い物が出来ました。
25%Off キャンペーンは 2025年7月14日(月) までなので気になっている人は、それまでに決めた方がいいと思います。