この前購入した B&W Px7 S2 が思ったよりも高音質で、もっと音質をよくしたいと思い、ゼンハイザーの BTD 600 を購入したので紹介。
B&W Px7 S2
B&W Px7 S2 は有線接続(USB Type-C)だと抜群に音質がいい
以下のエントリーで書いたとおり、Amazonブラックフライデーで激安になっていた B&W Px7 S2 を購入しました。
2024年12月6日まで開催されている Amazon BLACK FRIDAY で前から欲しかった B&W のワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」がかなり安くなっていたので、ついつい購入しちゃいました。音質も B&W らしく[…]
私が B&W Px7 S2 を使うのは、iPad mini (A17 Pro) との組み合わせで使う目的で購入しました。オーディオ関連に興味がある人は知っていると思うけど、iPhone/iPad については、Bluetooth コーディックとして SBC または AAC しか使えずに、高音質コーディックが利用出来ません。
iPad mini (A17 Pro) と Px7 S2 を Bluetooth で接続した場合には AAC での接続となり、他と比較さえしなければ満足出来る音質です。ただ、iPad mini (A17 Pro) と Px7 S2 を USB Type-C ケーブルで有線接続を行ってみると、AAC 接続と比べて圧倒的に音質が良くなることが分かって、Px7 S2 のポテンシャルの高さがわかります。
B&W Px7 S2 が対応している Bluetooth コーディック
Px7 S2 を有線接続すれば Px7 S2 のポテンシャルを発揮できることは分かっていても、iPad mini (A17 Pro) との組み合わせで利用する時のシーンとして有線接続は使い勝手が悪いので、Bluetooth 接続で利用したいです。
iPad は SBC/AAC しか使えないけど、Px7 S2 自体は以下のコーディックに対応してて、下に行くほど高音質になります。
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX HD
- aptX Adaptive
ゼンハイザー BTD 600(USBドングル)
となると、なんとしてでも iPad mini (A17 Pro) で aptX Adaptive 接続をしたい。それを実現する方法としては、aptX Adaptive に対応した USB ドングルを利用する方法があります。
aptX Adaptive に対応した USB ドングルは何個か出てるけど、今回はゼンハイザーから出ている「BTD 600」を選びました。以前、完全ワイヤレスイヤホンの B&W PI7 を使っている時に BTD 600 は持ってたんですが、PI7 を手放した時に利用することはなくなった手放してたので、今回は再購入になります。
基本的には Windows または Mac 用
今回は iPad 用で購入したけど、ゼンハイザー BTD 600 で動作保証されているのは、Windows または Mac になります。なので、基本的にはパソコンで高音質で Bluetooth 接続するためのアクセサリーとなってます。
ゼンハイザー BTD 600 の開封
シンプルなパッケージ。
内容物としては、左側のものが本体で、右側については変換アダプタ(Type-A to Type-C)になってます。
Type-C で利用する場合には、こんな感じで合体させて利用します。
ゼンハイザー BTD 600 のファームウェアアップデート
BTD 600 の利用にあたり、必ずファームウェアアップデートはしておきましょう。購入時は 24bit/96kHz に対応となった Ver 1.20 が適用されている状態となっていましたが、接続が安定せずに、音がブツブツ切れる状態になってました。。
ファームウェアを Ver1.22 を適用することで安定して利用出来るようになりました。ただ、注意が必要なのが、ファームウェアアップデートは Windows または Mac からしかできないので、PC を持っていない人は注意が必要です。
ゼンハイザー BTD 600 で iPad mini (A17 Pro) と aptX Adaptive 接続
正式対応は Windows と Mac になりますが、iPad mini (A17 Pro) に接続したところ問題なく接続することが可能でした。こういうところが iPad mini が USB Type-C 接続になった利点でもある。ただ、見て分かる通りぶつけるとコネクタ部分を破損する気しかしない。。
iPad からは USB 接続のヘッドホン(BTD 600)が接続されているように見えてます。Bluetooth のペアリング設定は iPad 側は関与せずに、BTD 600 とワイヤレスヘッドホン間で行われます。そのため、BTD 600 を iPad から外して PC に接続すれば、再ペアリング等は不要でそのまま PC で利用可能なのが使い勝手いいです。
aptX Adaptive 接続時と AAC 接続時の音質差は?
で、肝心の aptX Adaptive と iPad mini (A17 Pro) 標準の AAC 接続時の音質差について比較してみました。比較時の音源としては、Qobuz でストリーミング配信されている 24bit/96kHz のハイレゾ音源です。
比較すると明らかに BTD 600 を利用した方が音が厚みがあってクリアで、ハイレゾ音源を聴く時は効果アリですね。
ちなみにですが、Px7 S2 はマルチポイント接続に対応しているので、私の場合には、以下のペアリング設定にしてます。
- 1つ目: ゼンハイザー BTD 600
- 2つ目: iPad mini (A17 Pro)
この使い方にしておくと、手軽に聴きたい時は iPad mini (A17 Pro) 本体の Bluetooth(AAC)で接続しておいて、高音質で聴きたい時だけ BTD 600 を刺すという使い方で出来るので使い勝手がいいです。あと、BTD 600 はペアリング設定を BTD 600 本体で覚えているので、パソコンで Px7 S2 を使いたい時も BTD 600 をパソコンに接続するだけでそのまま使えるので、凄く使い勝手がいいです。
iPad mini (A17 Pro) に BTD 600 を接続している際に出力先を見るとこんな感じで選べるようになります。BTD 600 を選択すると aptX Adaptive(24bit/96kHz)で接続されて、Px7 S2 を選択すると AAC で接続された状態になります。
aptX Adaptive と有線接続(USB Type-C)との音質差は?
Px7 S2 を有線接続(USB Type-C)した際には、Px7 S2 に内蔵している USB DAC機能が利用でき、スペック的には 48kHz/24bit までの対応になってます。BTD 600 を使用した aptX Adaptive でもスペック上は同じ数値に対応しているので、音質の比較をしてみました。
結果としては、有線接続の方が音質が良く感じるんだよなー。Bluetooth だとどうやっても有線接続には届かないみたい。。
USBドングルの比較(Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter)
USBドングルとしては、同じスペック(aptX Adaptive利用可能)の「Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter」というものを持っているので参考程度にサイズ感を比較しておきます。違いとしては「ゼンハイザー BTD 600」の場合は、本体は USB Type-A となってて「Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter」は USB Type-C となってます。
製品名 | 本体の USB 形状 | 同梱の変換アダプタ |
ゼンハイザー BTD 600 | Type-A | Type-A → Type-C |
Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter | Type-C | Type-C → Type-A |
Type-A で使うときは「ゼンハイザー BTD 600」の方が圧倒的にコンパクト。
Type-C で使うときは大差ない。
最後に
BTD 600 を使うと iPad で標準的に利用出来る AAC よりも確実に音質は上がるので、使っているワイヤレスイヤホン・ヘッドホンが aptX Adaptive に対応していて少しでも高音質で聴きたい人にはいいと思います。