クラファンに申し込んでた「em NEXIEM(ネクシーム)」という完全ワイヤレスイヤホンが届いて、しばらく使ってみたので紹介。
em NEXIEM(ネクシーム)
クラファンで支援
詳細な仕様はクラファンサイトを見てください。2025年5月31日までクラファン期間なのでまだ購入は可能です。
クラファンサイトに載っていないけど周知の事実になっているのが、この NEXIEM は、2023年12月に発売された「Noble Audio FALCON MAX」と全く同じ構成っていうことです。おそらく製造しているところが同じなのかな? FALCON MAX は発売当初は4万円超えという高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンでした。そのワイヤレスイヤホンと同じ構成の NEXIEM がクラファンだと 11,980円という破格の値段だったので迷わず支援しました。
私は完全ワイヤレスイヤホン自体は以前も紹介した「Technics EAH-AZ100」を使ってます。AZ100 は不満点がまったくないので NEXIEM は買う必要はなかったんだけど、MEMSドライバーってやつが搭載されてて、これまで経験したことの無かったドライバーだったので聴いてみたいなということで購入を決めました。
Technics から 2025年1月23日に発売となった完全ワイヤレスイヤホンの EAH-AZ100 を発売日に購入して、約1ヶ月程度使用したので感想を書きます。Technics EAH-AZ80 を愛用中以前紹介しました[…]
NEXIEM の特徴
NEXIEM の主な特徴は以下で、いわゆる「全部入り完全ワイヤレスイヤホン」です。この機能が搭載されて1万円ちょっとというのが一番の魅力。特に低価格帯でワイヤレス充電に対応しているのが魅力です。
- ドライバ構成は、MEMS+DD のハイブリット構成
- Bluetooth コーディックは SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive(24/96, Lossless, Low Latency)、LDAC(330kbps, 660kbps, 990kbps, Adaptive) に対応
- ノイズキャンセリング対応
- IP54の防水・防塵設計
- マルチポイント機能対応
- ワイヤレス充電対応
- アプリ対応でカスタマイズ可能
唯一付いてないのが「装着検知機能」かな? 装着検知機能がついてるとイヤホンを外すと音楽を自動停止してくれて便利だけど、私としてはそこまで重要視してないので問題ないです。ケースに収納すると音楽は自動停止します。
Bluetooth コーディックは高音質コーディックにも対応してますが、私は完全ワイヤレスイヤホンを使うのは外出時の電車移動がメインでメインスマホの iPhone 15 Pro Max での利用なので、AAC での感想になってます。
NEXIEM の開封&外観
パッケージはこんな感じ。
付属品は以下でした。
- 本体
- イヤーピース(フォームタイプ)
- USBケーブル(Type-A to Type-C)
- ポーチ
- 紙類
ケースは結構大きめです。あとプラスチック感が強いので高級感はない。まぁ、値段相応って感じです。ロゴの上に充電状態とかがわかる LED が4つ付いてます。
裏側には充電用の USB Type-C ポートとペアリングなどに使うファンクションボタンが付いてます。ただ、この価格では珍しく無線充電に対応してるので USB コネクタを使うことはないかな。ペアリングする時はファンクションボタンをダブルクリックするだけなので簡単な操作感がいい感じでした。
ケースを開けるとこんな感じ。内部もプラスチック感が強め。
イヤホン本体自体もプラスチック感が強いので高級感は無いです。
シェル自体はこれまで使ったことがない形状でした。あと、付属品としては珍しく、フォームタイプのイヤーピースが付いてました。耐久性には難はありそうだけど遮音性は高そうな感じ。
NEXIEM と AZ100 の外観比較
NEXIEM と AZ100 のケースを並べるこんな感じです。AZ100 のケース自体は特段小さいわけではなく通常サイズだと思うけど、それに比べても大きいなというのがわかるサイズ感です。ただ重さは軽いので持ち運びには問題ないと思います。
NEXIEM を使った感想
NEXIEM の装着感
いままで使ったことがない形状だったので心配だったけど、装着感はかなり良好でした。まったく落ちそうな感じもなく一体感が強くてよかったです。イヤーピースがフォームタイプってところも相性がいいのかな?
NEXIEM の音質
肝心な音質についてですが、第一印象としては低音の締まりがなくボワついてるなという印象でした。
いつも AZ100 を使っているというのもあるかもしれないけど、AZ100 の低音は制動力もある感じで引き締まった心地い低音なんですが、NEXIEM の低音はボワボワしてるなというイメージで AZ100 に比べると全体的に若干籠もった感じに聞こえます。ただ、改善方法はあってイコライザで低音域を抑え気味にするとクリアで心地いい音を聴くことが出来ました。なので、もし聴いてみて低音が強くて籠り気味と感じたらイコライザを設定することをおすすめします。
あと、ノイズキャンセリングが有効な場合と無効な場合で音質は変わる感じで、ノイズキャンセリングを有効にしていると若干低音が抑え気味になって私的にはいい感じに変化してくれました。私の利用方法的には電車の中での利用がメインでノイズキャンセリングは有効が前提なので良かったです。
ノイズキャンセリングを有効にして若干低音が抑え気味になっても、それでも私としては低音が出すぎに感じたのでイコライザで低音を抑え目にすることかなりいい感じの音を響かせてくれて、購入金額の約 1.2 万円を考えると、この値段では出せない音が出てると思います。そのため、1万円強で音質のいいイヤホンを検討している人はかなり魅力的なイヤホンだと思います。
ただ、お金に余裕がある人は素直に AZ100 の方がいいと思います。
NEXIEM のノイズキャンセリング&外音取込
ノイズキャンセリング機能は思ったよりもしっかりと効きました。おそらくですが、イヤーチップがフォームタイプで遮音性が高いというのが一番の効果だと思ってます。
あと外音取込についてはデジタル処理感を感じる音でした。レジとかで会計するときだけ有効にするとかであれば全く問題ない性能ですが、長時間使うと気になるレベルなので外音取り込みを重視する人には向かないと思います。あと、タッチ操作での機能の切替が、「ノイズキャンセリング有効」→「外音取り込み」→「ノイズキャンセリング無効」と3つを順番に切り替わるだけで無効をスキップすることが出来ないのが不便です。
NEXIEM の電池持ち
私が完全ワイヤレスイヤホンを使うのは電車移動時に利用することがメインなので、連続して使っても長くて1時間程度なので、電池持ちは気にしたことはありません。NEXIEM のスペック的には以下で短めなので、長時間付けっぱなしでの利用には向いてないと思います。
- ANC OFF + 音量60%時 = 約5.5時間
- ANC ON + 音量60%時 = 約4.5時間
NEXIEM のタッチ操作
NEXIEM のタッチ操作はカスタマイズすることが可能です。私は以下のように設定変更しました。
項目 | デフォルト設定 | 変更後 | |
LEFT | シングルタッチ | 再生/停止 | ← |
ダブルタッチ | 音量ダウン | ← | |
トリプルタッチ | 音量アップ | 曲頭/前の曲 | |
2秒長押し | Siri | ノイズコントロール | |
5秒長押し | 電源OFF | ← | |
RIGHT | シングルタッチ | 再生/停止 | ← |
ダブルタッチ | 次の曲 | 音量アップ | |
トリプルタッチ | 曲頭/前の曲 | 次の曲 | |
2秒長押し | ノイズコントロール | ← | |
5秒長押し | 電源OFF | ← | |
着信時 | シングルタッチ | 電話に出る/切る | ← |
1秒長押し | 応答拒否 | ← |
AZ100 に比べてワンテンポ反応が遅い気がします。そこまで気になるほどではないけど、もう少しレスポンスがいいと良かったな。
最後に
購入金額の約1.2万円を考えるとかなりコスパのいい完全ワイヤレスイヤホンでした。1万円強で音質のいい完全ワイヤレスイヤホンを探している人には魅力的な選択肢だと思います。2025年5月31日まではクラウドファンディングをやってるので、興味がある人は検討の価値ありです。