FUJIFILM X-H1 は FUJINON 単焦点レンズ群の使い勝手を飛躍的に上げてくれるカメラ(X-T3 との比較あり)

話題の Paypay の後押しで、X-H1 をゲットしました。

 

このタイミングだと、X-T3X-H1 で購入を迷う人も多いと思うけど、実際にフィールドで使ってみると X-H1 の良さがよくわかる。私の撮影スタイルだと野鳥撮影は X-T3 が必須だけど、それ以外は X-H1 を使いたくなっちゃうくらいいい感じ。

 

購入経緯

X-H1 の購入前は、この4つを持ってました。

  • X-T3
  • X-T2
  • X-T20
  • X-E2

 

流石に4台は持ちすぎだから機材整理を考えていたところに、Paypay のキャンペーンが始まって、色々と計算してみると、X-T2X-T20 を売ってしまえば、持ち出しなく X-H1 が Get 出来ることが分かったので、思い切って購入しちゃうことに。

この前、レンタルサービスで X-H1 を使った時に、単焦点レンズの使い勝手が良かったのが心の片隅に残ってて、いつかは買いたいなと思っていたところだったのでいいタイミングでした。

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X-H1, XF100-400mm, XF1.4X TC

 

気に入っているところ

ボディー内手振れ補正

当たり前と言えば当たり前だけど、ボディー内手振れ補正が便利過ぎる。

持っているレンズの中でも、「XF35mmF1.4 R」「XF60mmF2.4 R Macro」「XF16-55mmF2.8 R LM WR」が同じレンズとは思えないくらい使い勝手が良くなりました。

手振れ補正が付いていないレンズをメインで使っている人は X-T3 よりも X-H1 を購入した方が満足感は高いと思います。

X-H1 を購入するまでは、手振れ補正が付いてなくても、被写体ブレしないシャッタースピードにすれば、手振れ補正とか必須ではないでしょと思ってたけど、購入してから手振れ補正の恩恵を一番感じるのは、ファインダーを覗いている時に像が安定しているから撮影が凄く快適になったこと。

 

次のファームウェアアップで、レンズ側の手振れ補正とボディー内の手振れ補正が協調動作して、特定のレンズだけですが、効果がアップとのこと。

 

マウントアダプター経由のレンズでボディー内手振れ補正を試してみました。

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Tamron 180mm Macro

 

グリップ

レンタルサービスを利用した際は、イマイチだなっと思っていたグリップだけど、慣れるといい感じ。

理想としては、親指の付け根があたるところが鋭角なので、もう少し丸みを持たせてもらえると、もっと握りは良くなると思うので、次に期待。

 

フェザータッチシャッター

X-T3 とかの深いシャッターもいいけど、個人的には、X-H1 に採用されているフェザータッチシャッターが好み。シャッターを切るのに力が要らないから、手振れしずらくていいです。あと、一瞬を逃さない感じがいい。

あと、シャッターボタンの配置も、通常の一眼レフと同じように、飛び出たところにあるので、無理のない感じでいいです。

 

品のあるシャッター音

X-H1 で初めて採用された「シャッター衝撃吸収構造」のお陰で、メカシャッターの衝撃を吸収することで、凄く静かなシャッター音になってます。X-T3 とかの写真を撮ったぞーというシャッター音も心地いいけど、X-H1 の上品な感じがいいです。

CP+ 2018 の開発者インタビューで語られてますが、全部同じバネではなく素材も変えつつ、試行錯誤してベストなものを採用しているみたいです。(富士フイルムの開発者って自社の製品が好きそうなのが好感が持てます。)

 

ボディーの剛性感

X-T2 に比べてマグネシウム合金のボディの厚みを 25% アップされているだけあって、握った時の剛性感が凄くいい感じ。X-H1 に慣れてしまうと、X-T3 がちょっと物足りなく感じます。

X-T2 を使ったあとに X-T20 を使った時の感じに似ています。

 

イマイチなところ

採用したセンサーの世代

X-T3 が出てなければ不満はないけど、X-H1 には X-T3 に採用された AF が強化されたセンサーを採用して欲しかった。製品リリースのタイミング的に、X-H2 が出るのは 2020年になりそうな気がするけど、その時に採用するセンサーは X-T3 に採用したセンサーよりも1世代新しいのを採用してほしいな。

じゃないと、また X-T4 にセンサー性能で抜かれることになるのはフラッグシップとしては頂けない。

 

X-T3 との比較

X-T3 とスペック比較

スペックシートでの比較も載せておきます。X-H1 は X-Pro2 から使われている X-Trans CMOS III が採用されているので、X-T3 と比べるとセンサー依存の性能に関しては、ちょっと見劣りする部分はあるけど、ボディー内手振れ補正がなによりも魅力。

項目X-T3X-H1
実売価格(2018年12月現在)約 16 万円約 21 万円
有効画素数約2,610万画素約2,430万画素
撮像素子X-Trans CMOS 4センサーX-Trans CMOS IIIセンサー
プロセッサーX-Processor 4X-Processor Pro
ボディー内手振れ補正なし5軸5段
シャッター衝撃吸収構造なしあり
記録メディアSDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~512GB)UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応、ビデオスピードクラスV90対応SDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~256GB)UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応
撮影感度(標準感度)ISO160~12800ISO200~12800
撮影感度(拡張)ISO80/100/125/25600/51200ISO100/125/160/25600/51200
連写(電子シャッター)約30コマ/秒(1.25 X クロップ)
約20コマ/秒
約14コマ/秒
連写(メカシャッター)約11コマ/秒約11コマ/秒(VPB-XH1装着時)
約8.0コマ/秒
測距点/AF エリア最大 425 点91点(最大 325 点)
低照度限界(位相差AF)-3 EV-1 EV
顔検出/瞳AF瞳 AF 対応(AF-Cに対応)瞳 AF 対応
ファインダー0.5型有機ELファインダー
約369万ドット(視野率約100%)
視度調整ダイヤルロック機構ありロック機構なし
液晶モニター3.0型 3:2アスペクト
3方向チルト式TFTカラー液晶モニター 約104万ドット
タッチパネル対応
動画4K/60p4K/30p
グレインエフェクト強、弱、OFF
カラークローム・エフェクト強、弱、OFF
ワイヤレス転送部IEEE802.11b/g/n
BluetoothBluetooth Ver 4.2(Bluetooth low energy)
入出力端子USB Type-C(USB3.1 Gen1)
HDMIマイクロ端子(Type D)
ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、ø3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン用)、φ2.5mmリモートレリーズ端子、 ホットシュー、シンクロターミナル
USB3.0 マイクロB端子
HDMIマイクロ端子(Type D)
ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、φ2.5mmリモートレリーズ端子
ホットシュー、シンクロターミナル
電源約390枚(ノーマルモード時)約310枚(ノーマルモード時)
本体外形寸法[幅] 132.5mm × [高さ] 92.8mm× [奥行き] 58.8mm(最薄部35.4mm)[幅] 139.8mm× [高さ] 97.3mm× [奥行き] 85.5mm(最薄部39.5mm)
撮影時質量約 539 g
(バッテリー、 メモリーカード含む)
約 673 g
(バッテリー、メモリーカード含む)
本体質量約 489 g
(バッテリー、 メモリーカード含まず)
約 623 g
(バッテリー、メモリーカード含まず)
起動時間約 0.3 秒約 0.4 秒

 

外観の比較

正面

X-H1 はグリップが大きくなった分、レンズ横のファンクションボタンが押しずらくなりました。私は、ここのボタンに「再生モード」を割り当てて、撮影画像の確認を右手だけで出来るようにしているので、そこがちょっと不満。

 

背面

X-H1 は AF-ON ボタンが新設されたのがいい。X-T3 は X-T2 に比べると、AF-L ボタンがちょっとだけ大きくなって使いやすくなったけど、X-H1 の方が押しやすくていいです。あとは、クイックメニュー用のボタンの位置は機種ごとに変えないで欲しい。。

 

上面

特徴としては、GFX で採用されたサブ液晶が採用されたこと。昔、Nikon の一眼レフを使っていた時はここの位置で設定情報を確認する癖があったけど、富士フイルムに移行してからは背面液晶で確認する癖が付いてしまったので、今のところ、あまり活用はしてないです。私的には、これまでどおり、露出補正ダイヤルでも良かった。

 

X-T3 のレビューはこちら。

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X-T3
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X-T2, X-T3

 

作例

まだ、あまり使ってなくて大した作例ないけど、X-H1 の作例です。