以前、X-T3 を Webカメラ化するエントリーを書いたけど、ななななななんと富士フイルムからも Canon と同様に USB接続だけで Webカメラとして認識できるツールをリリースするという神対応!!!
FUJIFILM X Webcam について
USB接続だけで富士フイルムのミラーレスカメラを Webカメラ化
Windows 10 専用ソフトになるけど、富士フイルムからもミラーレスカメラを Webカメラとして認識出来るツールが 2020年5月27日にリリースされました。
説明としては以下の記載になってました。
本ソフトウエアは、「FUJIFILM X Webcam」をパソコンにインストールする時に使用するソフトウエアです。パソコンとカメラをUSBケーブルで接続することで、手軽に高画質なWeb会議をセッティングすることができます。
※2020年8月3日追記
Mac版も 2020年07月09日にリリースされました。
※2020年9月17日追記
Ver2.0 になり使い勝手が向上!
FUJIFILM X Webcam のインストール
FUJIFILM X Webcam は Windows10 専用ソフトで Mac には対応してません。Windows10 の場合は、富士フイルムの Webサイトから FUJIFILM X Webcam をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して「setup.exe」をダブルクリック。
「次へ」をクリック。
「同意する」を選択し、「次へ」をクリック。
「次へ」をクリック。
「はい」をクリックして OS再起動します。
対応しているミラーレスカメラについて
今回のソフトで対応しているのは、以下のミラーレスカメラで、富士フイルム全機種ではないので注意が必要です。対応機種を見る感じだと、USBテザー撮影が可能な機種 が 対応機種 のようで、基本的には上位機種のみの対応になっているようです。
ここで注目なのが中判ミラーレスの GFX も対応してるってこと。流石にこれまで中判ミラーレスを Webカメラ化している人はいないと思うので、ここで GFX を Webカメラ化すればドヤ出来る笑
X-A7 と X-T200 に関しては、FUJIFILM X Webcam を使わなくても Webカメラとして認識できるファームウェアが公開されました。
ミラーレスカメラを USBケーブルで接続
FUJIFILM X Webcam を使う際には、ミラーレスカメラ本体側の設定を行っておく必要があります。富士フイルムから詳細設定が出ていますが、テザー撮影の機能を使っている関係上、動画モードではなく静止画モードの設定を行う必要があります。
設定項目 | 設定値 |
撮影モード | 静止画撮影 |
ドライブモード | S(1コマ撮影) |
セットアップ → 接続設定 → PC接続モード | USB テザー撮影 自動 |
あと、動画モードだと AF-C にしておけば待機状態でもピントを合わせ続けてくれるけど、静止画モードだと AF-C にしてても半押しをしない限りはピント追従はしないけど、プリAF の設定を有効にすることで半押ししなくてもピンと合わせをすることが可能になるようです。
設定項目 | 設定値 |
フォーカス設定 → プリAF | ON |
フォーカス設定 → 顔検出/瞳AF設定 | 顔検出ON |
フォーカスモード切替レバー | AF-S |
本体側の詳細設定は「FUJIFILM X Webcam の使い方」を確認して設定することをオススメします。また、USBテザーモードで接続してしまうと、接続中は本体側での操作を受け付けなくなって設定変更ができなくなるので色味とか露出設定は USBでの接続前に完了しておく必要があります。
富士フイルムの推奨の露出設定はフルオート(シャッタースピード:AUTO、絞り:AUTO、ISO感度:AUTO)みたいですが、私はISO感度のみオートで良いかなと考えています。
推奨 | シャッタースピード | 絞り | ISO感度 |
富士フイルム | AUTO | AUTO | AUTO |
個人的 | 1/50 | 開放 | AUTO |
Web会議ツールでの認識
Zoom で確認したところビデオデバイスとしては「FUJIFILM X Webcam」として認識してました。
各ツールで試したところ、利用可否は以下のとおりでした。
Web会議ツール名 | 利用可否 |
Zoom | ◎ |
Skype デスクトップ版 | ◎ |
Skype ストアアプリ版 | ✕ |
LINE デスクトップ版 | ◎ |
Cisco Webex Meetings | ◎ |
OBS | ✕ (デバイスとしては認識できてるけど、なぜか映像が出ない) |
画質に関しては、若干コマ落ちしているような感じかな? HDMI 出力をキャプチャボードでキャプチャした方が滑らかな気がする。
マイクは別途準備が必要
Canonとかと同様に、音声デバイスとしては認識してないので、別途マイクは用意する必要があります。以前のエントリーでも紹介したけど、スマホに付いていた USB接続のヘッドセットを使ってます。
今回のテレワークでいちばん大事なのは音声の品質っていうのが分かりました。マイクはハウリングとかも考慮するとヘッドセットタイプが便利だと思います。電話のプロのコールセンターの人達もヘッドセットを使ってるは意味があるんだなと実感しました。
2020/07/05追記
音声環境については、ゼンハイザーのUSB接続型のヘッドセットに変えました。
2020/08/09 追記
ヤマハのスピーカーフォンを導入しました。
今回の神対応について
富士フイルムは、ソフトウェア周りって技術力的に弱いのかなって勝手に思ってんだけど、まさか Canon に続いて対応してくれるとはビックリでした。
富士フイルムはユーザーフレンドリーな企業だと思っていたけど、今回の状況を考え緊急で開発してくれたのはありがたい。USB接続の Webカメラ化って Sony とかは技術力的には余裕で対応できそうなんだけど、まだ対応してきてないよなー
Webカメラとしてのミラーレスについて
X-T2 であれば中古価格も安く(5万円台程度)なってきてるので、高画質Webカメラとしてもいいかも?
レンズは以前紹介した XF18-55mm あたりがオススメ。
私は X-T3 と XF18-55mm の組み合わせで Webカメラとして使ってます。ただ、今回は一旦終息したとしても、今後はテレワークが基本になるような気がするので据え置き機として考えることも必要になる気もするので、流石に X-T3 は勿体ない気もするので X-T2 を中古で考えてもいいかもな。
USB接続で Webカメラ化する時の弱点は、パソコンのUSB端子って給電能力は高くないので、バッテリーの消費が気になるところ。長時間利用する人であれば、カプラータイプの電源を用意した方がいいと思います。
上記の電源供給の件と USB接続中は本体での設定変更が出来ないのは微妙に不便な時もあるし、せっかくキャプチャーボードも買ってるので、私は引き続き HDMI 出力をキャプチャして USBは電源供給だけで使っていきたいと思います。