予算15万円だった高校入学祝いの「ゲーミングPCデビュー」が30万円になってしまった件

兄から相談があり、娘の高校入学祝で「ゲーミングPC」が欲しいって言ってるみたいなんだけど、何もわからないから購入相談に乗ってということで、久々に PC構成とかを調べたりして、自分なりに最適な構成を検討出来たので、これからゲーミングPCを購入しようと思う方に参考になるかと思い、検討結果を共有します。

ゲーミングPC, 自作PC, Apex,フォートナイト

 

一応、コンセプトは以下なので、同じようなコンセプトで作ろうと思っている人には参考になると思います。

  1. ゲームは Apex、フォートナイト、マイクラ、VALORANT を快適に行えること
  2. モニターはフルHD(24インチ前後)を想定し、ゲームにも強い 144Hz 以上のリフレッシュレートを想定する
  3. デバイス系もゲームをするのに不満が全く出ない構成を一式揃えること
  4. ゲーム用途以外でも使えるようにバックアップ構成もガッツリと構成すること

相談内容

兄からの相談内容としては以下でした。

  1. 娘の高校入学祝いでゲーミングPCが欲しいと言ってるから買ってあげたい
  2. PC の知識が無さ過ぎて、何を買ってあげればいいか分からない
  3. 予算は15万円くらいを考えている
  4. ゲームとしては Apex、フォートナイト、マイクラ、VALORANT をやりたいと言ってる

 

というザックリとした相談でした。というのも、兄夫婦の家庭では PC も持って無くて仕事的にも PC をほとんど触ることが無い環境(日常生活は iPhone と iPad だけ)なので、私に相談がありました。

とりあえず言ったのは、ゲーミングPC だと周辺機器も合わせると15万円だと全く足りなくて、確実に20万円は超えるよということでした。。

 

ゲーミングPCの選択の仕方

本体は BTO を選択

私が自作PCを使っているというのを知ってて、相談の中で自作PCの方が安のかなと言うのがあったけど、自作PCのメリットは好きな部品を使えるだけでコスト面ではメリットは無いと説明して、部品の自由度やコストバランスとして BTO パソコンから選ぶといいよと伝えました。

BTO パソコンも色んなショップから出てますが、昔からのイメージでサイコムがいいと思っているので、サイコムから選択することにしました。

 

ゲーミングPCスペックの選択

今回は予算として豊富にないので、画面解像度としてはフルHDを想定して機種選定を行いました。4Kモニターを考えた場合にはモニターの値段も上がるし、GPU もハイスペックが必要になるので予算が40万円くらいないと無理なので、今回はフルHDを想定しました。

自作PCの情報を真面目に調べるのが約3年ぶりくらいだったので、色々と調べるのが面倒だなと思っていたところに、サイコムのトップページを見ると「G-Master Velox II」というのがあり、Intel 版と AMD版がありました。

引用: https://www.sycom.co.jp/

 

謳い文句として「厳選したオプションパーツでシンプルなカスタマイズ性を実現!初めてのBTOパソコンユーザーにもオススメ。」という記載があって、2023年2月時点での Intel 版でのデフォルトの構成(192,670円)が以下になってました。

項目内容
CPUIntel Core i5-13400F [2.5GHz/10コア(Pコア6+Eコア4)16スレッド/TDP65W] Raptor Lake-S
CPUクーラーNoctua NH-U12S redux
マザーボードASRock B660 Pro RS [Intel B660chipset]
メモリ16GB[8GB*2枚] DDR4-3200 [メジャーチップ・8層基板] Dual Channel
SSDCrucial P5 Plus CT500P5PSSD8 [M.2 PCI-E Gen4 SSD 500GB]
ビデオカードGeForce RTX3060 12GB ASUS製PH-RTX3060-12G-V2 [HDMI/DisplayPort*3]
無線LAN、Bluetoothなし(オプションで追加可能)
ケースFractal Design Pop Silent White TG Clear Tint [ガラスパネル]※フロントUSB Type-C対応※
電源SilverStone SST-ET650-HG [650W/80PLUS Gold]
OSMicrosoft(R) Windows10 Home (64bit) DSP版

 

これを見た瞬間「おっ、この構成でいいじゃん!」でした。BTO パソコンって、見えないところ(電源、メモリ、ケース、マザボーとか)を微妙な部品を使ってコストダウンしているところが多いけど、サイコムは各部品に手抜きがない感じですね。その代わり、全く同じ CPU、メモリ容量、GPU を採用している他社と比べると1~2万円程度高くなってる感じかな?

今回の構成では、ビデオカードとしても RTX3060 12GB を搭載しているのでフルHD想定であれば基本的にはどのタイトルでも快適にこなせる思います。また、サイコムのページでも標準構成での各ゲームのフレームレートが載ってて安心できます。

引用: https://www.sycom.co.jp/custom/model?no=000932

 

ただ、一部の構成はデフォルトから変更することにしました。

  1. 無線LAN・Bluetooth追加(+9,290円)
  2. OS を Windows 10 Home から Windows 11 Home に変更(-560円)

 

上記を変更することにより、最終的な構成での金額は 201,401円 となりました。パソコン本体だけでも当初の予算を大幅にオーバーしたけど、数年間不満なく使えるスペックとしては、今回の構成は最低限必要となると思うので納得してくれました。

 

あれ?やっぱり自作PCの方が安上がり?

ここまで来て、最後に念のため同じスペック(可能な限り同じ部品)で自作した場合ってどのくらいの金額になるんだろうって気になって試算してみると、約2.5万円程度安く作れることが判明!

ということで兄に相談したら、自作で行こうとなりました。

あと、色々と相談している中で、周辺機器については私からの入学祝いとして買ってあげることにしたので、PC 本体の予算としては 20 万円まで OK となりました。自作で安くなった分だけ SSD のアップグレード(500GB→1TB)と GPU のグレードアップ(RTX3060→RTX3060Ti)を行えました。PC ケースについては何個か選択肢を示しましたが、姪の好みとしてはサイコムの BTO と同じ Fractal Design のケースのままとなりました。

あと、ゲーム以外の用途(動画とか写真の保存)に使うとのことでバックアップ構成を強化して HDD 1TB と 6TB x 2 を追加して 20 万円を軽く超える構成になっちゃったけど、かなり使い勝手が良いパソコン構成になりました!

カテゴリ製品名購入金額
CPUIntel Core i5-13400F(P6コア、E4コア)29,280
CPU クーラーNoctua NH-U12S redux7,980
メモリCFD W4U3200PS-8G (DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組)5,440
マザーボードASUS TUF GAMING B760-PLUS WIFI D4 (B760 1700 ATX)31,770
ビデオカードASUS DUAL-RTX3060TI-O8GD6X (GeForce RTX 3060 Ti 8GB)69,800
SSDCrucial P5 Plus CT1000P5PSSD8JP (M.2 2280 1TB)12,177
HDDTOSHIBA MQ04ABF100 (1TB)4980
HDDTOSHIBA DT02ABA600 バルク (6TB)11,490
HDDTOSHIBA DT02ABA600 バルク (6TB)11,490
電源Antec NE650 GOLD (650W)10,882
OSMicrosoft(R) Windows11 Home パッケージ版15,680
ケースFractal Design Pop Silent Black TG Clear Tint FD-C-POS1A-02 (ATX)13,730
ケースオプションFractal Design USB-C 10Gbps Cable – Model D Popシリーズ用アクセサリ FD-A-USBC-001 CS81292,009
合計226,708

 

久々に自作PCを組み上げたけど、やっぱり楽しいな。配線とかを綺麗に出来ると凄く気持ちいい笑 今回の構成としては姪の好みで LED は全く付けてなく地味だけどいい感じにできました。組み立ての詳細については別のエントリーで紹介したいと思います。

ゲーミングPC, 自作PC, Apex,フォートナイト

 

ゲーミングPCは周辺機器も重要な要素

パソコン本体は構成が決まったので、ゲームをするためには周辺機器も購入する必要があります。主な周辺機器としては以下となります。

  1. キーボード
  2. マウス
  3. ヘッドセット
  4. モニター

 

キーボード、マウスはロジクール

キーボード、マウスは値段だけを考えると1~2千円程度で売っているものもあるけど、ゲームをすることを考えるとゲームのプレイを前提とした機種を選ぶ必要があります。姪に有名所のメーカーを見てもらうと見た目的にロジクールがいいということで、ロジクールの中のゲーミングキーボード、ゲーミングマウスの入門となる以下を選定しました。

  1. Logicool G PROゲーミングキーボード(G-PKB-002LN)
  2. Logicool G ゲーミングワイヤレスマウス G703h

 

ヘッドセットは ASTRO A40 TR + ASTRO MIXAMP PRO TR

PCゲームをしながらボイスチャットをすることを考えると、ヘッドセットは必須になります(イヤホン+マイクでも可)。

あと、ゲーム音と相手の音声のバランスなども素早く変更するためにはミックスアンプが必要になるので、定番となる ASTRO MIXAMP PRO TR を選択しました。あとヘッドセットも ASTRO から出ている A40 TR という有線タイプにしました。

というのも、ASTRO MIXAMP PRO TRA40 TR を個別で購入すると3万円オーバーとなりますが、セットで販売されているものを購入すると約2万円で購入出来て、約1万円もお得なのでこれにしました。

 

同じセットについては、貴島明日香ちゃんも使ってて、姪にも説得力が強かったです。

 

モニターは ASUS TUF Gaming

モニターも重要な要素なので、24インチ前後で応答速度の早いもので3万円以下のものを探しました。ただ、結構すぐ見つかりました。というのも上記の貴島明日香ちゃんの動画を見てて紹介されていたモニターが「ASUS TUF Gaming VG259Q」というやつでした。

Amazon で検索してみるとマイナーチェンジされた「ASUS TUF Gaming VG259QR」が3万円以下で売られていたので即決でした。主なスペックとしても以下の通りで必要十分な性能だし、ベゼルも細めでいい感じだし高さ調整も出来るスタンドだしで完璧でした。HDMI も2系統搭載しているので、将来的にゲーム機を繋ぎたいとなっても対応することが出来ます。

項目内容
ディスプレイ24.5インチ、16:9、ノングレア、LEDバックライト、IPS、1920×1080、応答速度 1ms MPRT、リフレッシュレート 165Hz
ビデオ機能Trace Free テクノロジー、Game Visual機能、GamePlus機能、HDCP、Adaptive-Sync
オーディオ機能スピーカー 2w x 2
I/OポートDisplayPort 1.2 x 1、HDMI(v1.4) x 2
VESAマウント100 x 100mm
付属品DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、ACアダプター、電源ケーブル、保証書

 

スピーカーはコスパがいいと評判の Creative Pebble V2

ゲーム時はヘッドセットを使うし、今回のモニターにもおまけ程度のスピーカーは付いてるけど、オーディオマニアの私としてはちょっと納得がいかなかったので、外付けのスピーカーを付けることにしました。ただ、そこまでお金をかける訳にはいかないのでコスパの良いやつはないかなと調べてみると、Creative Pebble V2 が評判が良かったので、これにしました。

 

PC との接続は 3.5mm イヤホンジャックで行って、電源供給として USB Type-C or Type-A での接続となります。

 

最終構成&必要金額

ということで、最終的な構成と購入時の金額としては以下となりました。最終的な構成を見ると、高校生にはかなり豪勢な構成になっちゃったけど、かなり満足度の高い構成になったと思います。完全にゲーマー構成 笑

カテゴリ製品名購入金額
パソコン本体自作パソコン226,708
キーボードLogicool G PRO ゲーミングキーボード12,655
マウスLogicool G G703h8,100
マウスパットLogicool G G640s3,036
ヘッドセットASTRO Gaming A40 + MixAmp Pro TR19,609
モニターASUSTek TUF Gaming VG259QR27,027
スピーカーCreative Pebble V23,300
合計303,435

 

最後に

このスペックであれば、壊れない限りは5年は戦えるスペックだと思うので、ガッツリと使っていって欲しい。今回のことで思ったことだけど、若い女の子でもゲーミングPCを欲しいって思うのがすごい時代だなと思ったりしました。Youtube とかの影響なのかな?

周辺機器は直接送っちゃってレビューは出来ないけど、パソコン本体は私の方で組み立てたので、組み立ての様子と、ガッツリとしたバックアップをどうやって構成したかを別エントリーで紹介します。エントリーを書き次第、ここにリンクも追加したいと思います。

 

2023年02月16日追記

組み立ての様子とバックアップ構成のやり方を書きました。

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