久々に欲しいと思った完全ワイヤレスイヤホンがあって購入したので紹介します。
NUARL NEXT 1
今回購入したのは NUARL(国産メーカー) から2022年12月に発売された「NEXT 1」という完全ワイヤレスイヤホンです。
NUARL NEXT 1 の特徴
NUARL NEXT 1 は NUARL のフラッグシップイヤホンとなり、主に以下の特徴があります。とりあえず、完全ワイヤレスイヤホンに搭載されてたら良いなと思える機能は全部盛りな感じで死角がない感じですね。
- ピュアダイレクトイコライザー(PDE)を搭載
- イヤホンの筐体とドライバーを一体化した“M2 NUARL DRIVER”を採用
- フィードフォワード&フィードバックを組み合わせたハイブリッドアクティブノイズキャンセリングを搭載
- intelliGO社のAIVC™ AI通話ノイズキャンセリングを搭載
- 高音質ワイヤレスコーデックのLDACに対応
- 2台の接続機器で同時待受が可能なマルチポイント
- ワイヤレス充電対応のケース
今回欲しいなと思ったところとしては、「①、②、⑤」の音質面と「④」のマイク性能の部分になります。特に外出時のウェブ会議時の利用も想定し、マイク音質がいいのが魅力的だったので購入を決めました。
NUARL NEXT 1 の外観
NUARL NEXT 1 は「ブラックエボニー」と「ホワイトイグレット」の2色展開となってますが、私は「ホワイトイグレット」を選びました。
内容物はこんな感じ。
- 充電用 USB Type-A to Type-C ケーブル
- Block Ear+7抗菌シリコンイヤーピース(S/MS/M/L)
- シリコンイヤーループ(3種)
- クイックガイド
色も真っ白ではなくて、いい感じの白で質感がいい感じ。
正面からみるとこんな感じ。
左側に充電用の USB Type-C 端子が付いてます。
底面には無線充電に対応していることがわかるアイコンがあります。ただ、私は無線充電器を持ってないので使えないな。。
開くとこんな感じ。イヤホンの出し入れはし易いので使いやすいです。初期状態ではイヤーピースは装着されてませんでした。
全部白くて可愛いですね。シリコンイヤーループは3種類付属してますが、ループがついてないタイプをに交換しました。
装着感がいまいち?
イヤーピースが4サイズとイヤーループが3種付いてますが、色々と試してみましたが、私の耳の形だとあまりしっくりと来ませんでした。。
原因としては本体の出っ張っている部分が当たるのか、あまり奥まで挿入することが出来ず密着感が皆無で直ぐに落ちそうになります。。ただ、他のレビューを見るとみんな装着感は抜群とあるので、ここばかりは個人個人の耳の形なのでしょうが無いところですね。
で、どうやって解決したかというと、「AZLA SednaEarfit Crystal」のイヤーピースに交換すると凄くいい感じになりました。あと、不思議なのが SONY WF-1000XM4 とかに付けると L サイズだと大きすぎて装着感がイマイチだなと思ってたんだけど、NUARL NEXT 1 だと L サイズが一番しっくり来ました。おそらく、他のイヤホンだと形状的に奥まで挿入出来るので大きいサイズのイヤーピースだと合わなかったんだけど、NEXT 1 はあまり奥まで挿入出来ないから丁度よかったんだと思います。
ちなみに私が使用している「AZLA SednaEarfit Crystal」はこれです。もともとは装着感のイマイチだった SONY WF-1000XM4 用に購入し、初めて買うイヤーピースだったので複数サイズ(M、ML、L)が入っているものを購入し、WF-1000XM4 だと M サイズが丁度良くて、L サイズは使わずに保管してたんですが、ここで役に立つと思わなかった笑
「AZLA SednaEarfit Crystal」は「圧迫ZERO設計」というキーワードで作られてて付けてても嫌な感じがないのでオススメです。
NUARL NEXT 1 の音質は?
前評判通り、高音が綺麗で透き通ってるのでボーカルメインやピアノとかの音が凄く綺麗で、私好みの音で凄くいい!
これまで完全ワイヤレスイヤホンとしては SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 を使ってますが、SONY よりは間違いなく高音質です。B&W とは音の方向性が違う感じで、高音域のキラキラ感が好きな人は、この NUARL NEXT 1 を買っておけば間違いないと思う。レビューだと低音域があまり出てないと言っている人もいるけど十分出てます。おそらく、日頃聴いている環境が低音が盛られた環境で聴いてるんじゃないかな?
あと、NUARL NEXT 1 の特徴はイコライザー機能だけど、デフォルトのフラットでもいい感じだな。ただ、今後は時間を掛けて自分好みのイコライザー設定を探していきたい。
NUARL NEXT 1 のノイズキャンセリング性能はいまいち?
うーん、NEXT 1 のノイズキャンセリング性能はあまり高くない気はする。エアコンとかの音であれば消えてるけど、騒音とか人の話し声とかはほぼ効いてないような? ノイズキャンセル機能を強力にすると音質に影響すると言われてるので、音質を重視した NUARL NEXT 1 の方向性としてはいいと思います。音を出していれば多少ノイキャン性能が弱くても、まったく問題ありません。
ちなみにアプリのノイズキャンセリング機能には、モード1~3と強度を選べますが、モード1~3の効き具合の違いがわからん。。
NUARL NEXT 1 のマイク品質は?
私が NUARL NEXT 1 に一番期待しているのがマイク性能です。
完全ワイヤレスイヤホンってマイクは付いててもマイク品質がイマイチでウェブ会議に使うには厳しいなと思うものばかりでした。そのため、intelliGO社のAIVC™ AI通話ノイズキャンセリングを搭載した NUARL NEXT 1 のマイク性能には期待しています。メーカーのサイトにも以下の記載があります。
intelliGO社のAIVC™ AI通話ノイズキャンセリングを搭載。発声を感知しあらゆる周辺ノイズを除去するだけでなく、騒音が強い環境下でも話者の声以外の音を全てカットする明瞭な通話音質を実現します。
引用:https://nuarl.com/next1/
出先でのウェブ会議用としては、以前も紹介した以下の JBL TUNE215BT を使用してますが、置き換えになるかも含めて確認します。
値段も安くてウェブ会議に使うのにオススメの Bluetooth イヤホン(JBL TUNE215BT)があるので紹介します。ウェブ会議に必要なイヤホン性能って?自宅からテレワークを行う時は、以前も紹介したヤマハから出ているス[…]
で、実際に試した方法としては、以下の2パターンで試しました。試した時の音はスマホのボイスレコーダーアプリで録音して聴き比べて確認しました。
- 静かな環境でのマイク性能
- 周りが騒がしい環境でのマイク性能(オフェやオフィス内で周りで会話している人がいる環境)
まず、① については凄くクリアな音声でした。このマイク音質であればウェブ会議先の人には「こいつマイク音質が悪いな」と思われることは間違いなくありません。安心して使って良いレベルです。
で、結構重要となる「②」についてですが、たしかに自分の声以外の雑音は綺麗にカットしてくれてて、自分が喋っている声だけ綺麗に聞こえます。ただ、自分が喋ってない時は、微かに途切れる感じのような音が入ってて、あっ、ノイズキャンセル処理がされてるなとわかる感じですね。ただ、そんなに目立つよう不快感がある感じでは無いので集中してなければ気にならないと思います。(ノイズキャンセル機能がないマイクだと、周りのガヤガヤした音がガッツリ入る環境でも NEXT 1 だとしっかりとノイズキャンセルされてます)
ということで、NUARL NEXT 1 のマイク性能は完全ワイヤレスイヤホンとしては、かなりレベルは高くて、ウェブ会議でも普通に使えると思います。あとノイズキャンセル機能も高いので、オフィス内で周りがガヤガヤした環境で使う人にも合っていると思います。
NUARL Connect で自分音にカスタマイズ
NUARL NEXT 1 の特徴の一つに「ピュアダイレクトイコライザー」があって、イコライザーで自分好みの音を作ることが出来ます。イコライザーといえば、他のイヤホンにも付いてるよね?と思うけど、NUARL NEXT 1 で使えるイコライザーについては、ちょっと違うようで、以下のような違いがあるみたいで、余計な処理を行ってないので音の劣化とかが少ないみたいです。
通常のイヤホンのイコライザーと NUARL NEXT 1 のイコライザーの違いについては NUARL の営業の方?が分かりやすい動画が公開されていました。
#NUARL
PDEについてこんな感じでまとめてみました。 https://t.co/FTYuk4CnHz pic.twitter.com/zXJ8bgfGi2— 奥村@NUARL営業 (@billion_village) December 26, 2022
イコライザーの設定については、スマホアプリ(NUARL Connect)から行います。デフォルトだと「フラット」「クラリティ」が用意されていて自分でカスタム出来るのは5つまで覚えさせることが可能です。
実際のイコライザー設定もかなり細かく調整することが出来ます。ただ、私の力ではどんな感じにいじると好みになるかはわからないので、Youtube や Web で色んな方がイコライザー設定を公開してるので、とりあえず真似をしてみて好みの音の方向性が見つかったら、そこから微調整を進めようかなと思います。
とりあえずイコライザー設定で調べると必ず出てくる設定をやってみました。デフォルトのフラットに比べると迫力が出るので、万人受けする音になったと思います。デフォルトのフラットで物足りないなと思った人は、とりあえず、これを試すといいかも?
また、メーカー公式で各自で設定したイコライザー設定のコンテスト「“自分音(ね)”コンテスト」も開催されているようで、選ばれた人は自分のイコライザー設定がプリセットとして入るようです。
エム・ティ・アイ株式会社(所在地:東京都豊島区、代表取締役:張 慶傑)は当社のオリジナルブランド「NUARL(ヌアール)…
イヤホンを耳から外しても再生は自動的に停止しない
これまで使っていた完全ワイヤレスイヤホンでは、耳からイヤホンを外すと音楽再生は自動的に止まってましたが、NEXT 1 は装着センサーが無いのか自動停止てくれませんでした。ケースに納めると接続が切れるので、そのタイミングでは停止してくれます。
初めは面倒だなと思ったけど、イヤホンを片側だけで使いたい時も再生が止まらないので、これはこれでいいかもと思ったり。
操作感はいい
イヤホンの操作のカスタマイズの範囲は凄く狭くて、以下の用に音楽系の操作と機能系の操作で、それぞれでどちらかを選ぶだけになります。ただ、アプリを使わなくてイヤホンだけの一通りの操作も出来るし、操作レスポンスもいいの、カスタマイズ性が低いのはあまり気にならないですね。
マルチポイントに対応
最新のイヤホンらしく「マルチポイント」にも対応してます。マルチポイントに対応していれば、同時に2台までの機器を接続状態に出来るので、機器間の切り替えともお手軽に出来ます。
他社の完全ワイヤレスイヤホンとの比較
完全ワイヤレスイヤホンとしては、以下の2つを持っているので比較します。
- SONY WF-1000XM4
- Bowers & Wilkins PI7
SONY と B&W のイヤホンは発売時の価格は NEXT 1 よりも高いけど、発売から1年半くらい経過しているので購入しやすい価格になってます。音質・ノイキャン・マイク性能の順位は完全に私の個人的な意見なので参考程度で。
項目 | NUARL NEXT 1 | SONY WF-1000XM4 | B&W PI7 |
実売価格 2023年1月現在 (発売時の価格) | 29,700 円 (29,700 円) | 24,800 円 (33,000 円) | 24,000 円 (40,000 円) |
対応コーディック | SBC、AAC、LDAC | SBC、AAC、aptx、aptx HD、aptx LL、aptx Adaptive | |
音質 | 1位 高音がキラキラでボーカルものとかが凄く合う | 3位 無難な音で面白みがない。。 | 2位 低音も豊かだし、スピーカーっぽい鳴り方 |
ノイズキャンセリング性能 | 3位 PI7 と大きくは違いはないけど、効きが弱いなと思う | 1位 ノイキャンをしっかりと感じることが出来る効き具合 | 2位 必要十分なノイキャン |
マイク性能(※1) | 1位 クリアな音声で普通に使える | 2位 ちょっと機械音感があるけど使おうと思えば使える | 3位 機械音感(帯域が狭い感じ)があるから、あまり積極的には使いたくはない |
外音取り込み | 1位 3つの中で一番自然な音に聞こえる | 2位 NEXT 1 とそこまで差は無い | 3位 機械音感がある |
接続安定性(※2) | 2位 今のところは安定してるけど、まだ色んな環境では試せてない。。 | 1位 接続は安定している | 3位 ターミナル駅とかに行くとプチプチ切れる |
※1 … マイク性能はスマホのボイスレコーダーアプリで録音を行い確認しました。また、静かな環境とオフィス内での利用を想定し、パソコンのスピーカーから環境音を流しながら自分の声の聞こえやすさも確認しました。
※2 … スマホは Galaxy Note10+ になるので NUARL と SONY は LDAC での接続。B&W は aptx での接続になります。
これまで、音質重視の時は B&W PI7 を使うことが多かったけど、NEXT 1 は B&W PI7 よりも好みな音だったので乗り換えかな? ただ、NEXT 1 と PI7 では方向性が違う音質なので取っとくのもありかな?
最後に
NUARL NEXT 1 は、買って良かったなと思える完全ワイヤレスイヤホンでした。中高音がキレイな音質(ボーカルとかピアノ、弦楽器が得意)で完全ワイヤレスイヤホンでは NEXT 1 でしか聞けない音な気がするし、マイク性能も高くてウェブ会議にも積極的に使っていけるので、ここら辺の使い方があっている人は第一候補にしていいイヤホンだと思います。