使い始めて、1年以上経過したので、XF1.4X TC WR のレビューです。
富士フイルムのテレコンについて
富士フイルムのテレコンは 1.4倍 と 2倍 の2種類がラインナップされてます。
(例外として、XF200mm F2 に付属の 1.4倍テレコンもあるけど、単品だと買えないので除外してます。)
富士フイルムのレンズの中でテレコンに対応しているレンズは以下の3本だけで、所有しているのは XF50-140mm と XF100-400mm の2本です。
- フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
- フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- フジノンレンズ XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
テレコンの使い道
私がテレコンを使う時は、超望遠が必要となる野鳥撮影の時だけなので、XF50-140mm では使うことはなくて XF100-400mm でばかり使ってます。(XF50-140mm を持って行くときは、念のためカメラバックに入れていく事は多いです。実際に使うことはほとんどないけど。。)
XF1.4X を購入する時は、少しでも焦点距離を伸ばしたいから XF2X もちょっとだけ考えたけど、XF100-400mm で使う場合には、開放F値がテレ端で F11 になっちゃって、ちょっとでもシャッタースピードを稼ぎたい野鳥撮影にはバランスを取って 1.4倍 の XF1.4X を選択しました。
レンズ | XF1.4X 装着時 | XF2X 装着時 |
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro | F4 | F5.6 |
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR | F4 | F5.6 |
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR | F6.4 ~ 8 | F9 ~ 11 |
使い勝手
画質への影響
一般的にテレコンを使うと画質が落ちると言われてるけど、私的にはまったく気になりません。もともと XF100-400mm は開放だと心なしか甘い気がするので、1/3 段絞って使うので、テレコンを使う時も同じような感覚で使ってます。
画質に関しては、このエントリーの最後に XF100-400mm + XF1.4X の組み合わせの作例を載せておくので、そこで判断ください。
AFスピードへの影響
AFスピード自体は、多少は違うかなーと思うくらいで、明らかな違いはありません。
ただ、開放F値が暗くなるためか、光量が少ない時は AF が合いずらくなることもありますが、光量があれば普通に使えます。(X-H1 の世代のAF だと顕著で、X-T3 であれば暗くてもあまり迷うことはありません)
撮影倍率が上がる
テレコンを付けてもマスタレンズの最短撮影距離は変わらないので、テレコンで拡大される分、撮影倍率が上がります。XF100-400mm ではあまり恩恵を感じたことはないけど、もともと全く寄れない XF50-140mm とかが多少使いやすくなります。
レンズ | 標準の倍率 | XF1.4X 装着時 |
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro | 1.00 倍 | 1.40 倍 |
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR | 0.12 倍 | 0.168 倍 |
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR | 0.19 倍 | 0.266 倍 |
外観
まずは、テレコンを付けてない状態の X-T3 と XF100-400mm の組み合わせ。
テレコン(XF1.4X)を付けた状態の X-T3 + XF100-400mm
作例
参考のために、いろんなジャンルを乗せておきます。
まずは野鳥です。(ジョウビタキ、カワセミ、モズ)
夕陽のアップ。
自然。
旅客機。
金額的にはちょっと高いとは思うけど、撮影しているジャンル次第では XF100-400mm を持っているのであれば、稼働率は高いと思うので、おススメです。
2020/01/23 追記
XF50-140mm との組み合わせで使ったエントリーもアップしました。