富士フイルムのミラーレスカメラでイルミネーション撮影を魅力的に撮影する方法(HDR)

はじめに

今回説明するのは、こんな感じの写真に仕上げる方法を紹介します。

 

イルミネーション撮影は普通に撮影しても、しょっと寂しい感じになるので、HDR 処理を行うことで、魅力的な写真に仕上げてみます。

 

撮影時

タイトルは富士フイルムのミラーレスって書いているけど、どこのカメラでも OK です。やる事としては1つで、同じ画角で明るさの違う写真を複数枚(最低3枚)撮るだけです。

そこそこ明るいところであれば、手振れ補正が付いているカメラ or レンズであれば、手持ちでもOK ですが、最終的なクォリティーを上げたい場合には出来るだけ低感度で撮ったほうがいいので三脚を使って撮るのがベターです。

明るさの違う写真を撮る場合には、大抵の一眼についているブラケット機能を使います。
ここでは、X-T3 での設定例を載せときます。他社のカメラでも設定箇所が違うだけです。

 

まずは、ブラケット撮影時に、どのくらいの明るさの違いで撮るかを設定します。ここでは、3枚撮影し、2段ずつ明るさの違うものを撮影する設定にします。

撮影設定」→「ドライブ設定」→「BKT設定」→「AEブラケティング」→「コマ数/ステップ数設定

  • ±3コマ3※X-T3 では、最大9枚までの設定が出来ます。
  • 2ステップ

 

次は、ブラケット撮影時に「AEブラケティング」で撮影されるように設定します。

撮影設定」→「ドライブ設定」→「BKT設定」→「BKT選択

  • AEブラケティング

 

上面ダイヤルを「BKT」に合わせて撮影します。

 

で実際に撮った写真はこんな感じ。
ブラケット機能を使えば、3枚連続で露出の違う写真を撮ってくれます。

適正露出

 

適正から2段明るい

 

適正から2段暗い

 

編集編

利用ソフト

HDR 処理をする方法はいろいろとあるとは思いますが、私は使い慣れている以下の2つを使っています。

  • Adobe Lightroom Classic CC
  • Photomatix Pro

処理フロー

流れとしては、こんな感じです。

  1. 撮影した画像を Lightroom に取り込み
  2. Lightroom で微調整をしてから、Photomatix Pro に書き出し
  3. Photomatix Pro で HDR 処理をして、Lightroom に再取り込み
  4. Lightroom で微調整して完了

 

Lightroom への取り込みはわざわざ説明は不要だと思うので、「2.」から説明します。
Lightroom に取り込んだ後は、対象の3枚を選択した状態にて、「右クリック」→「書き出し」→「Photomatix Pro」を選択します。

 

状況によって、各項目を設定しますが、今回のこのまま「エクスポート」をクリックします。

※「Preset」のところは、三脚を使って撮った時は「On Tripod」を選択して、手持ちで撮った時は、それ以外を選ぶと、各写真の微妙なずれを Photomatix Pro が調整してくれます。

 

Photomatix Pro が開くので、私のやり方としては、右端にあるプリセットのなかからイメージに一番近いものを選択して、左側の設定で微調整を行います。微調整が終わったら、「次: 仕上げ」をクリックします。

 

再インポート」をクリックします。

 

Lightroom に読み込まれるので、微調整をして完了です。

 

丸の内のイルミネーションはシャンパンゴールドなので、そこを強調したいので、ホワイトバランスとかを変えていろいろ調整すると冒頭のこのような写真に仕上がります。