去年の11月と12月に X-T3 と X-H1 に買い替えたので、いろんな環境で試してみたいなーと思ってた時に、そういえばオートサロンがあったなと思い出して、かなり久しぶりに東京オートサロンに行くことに決めました。
東京オートサロンに行く人は、車を見に行く人とキャンギャルの撮影をメインに行く人が居ると思いますが、今回は完全にキャンギャルの撮影をメインで行きました!
前提
まず、今回の撮影にあたっての私の状態はこんな感じです。
- 日頃は、ポートレート撮影をまったくしないので、ポートレート撮影に関する知識は無い。
- ということで、日頃の撮影ではストロボを使うことが無くて、まともなストロボ機材は持ってないので、今回の撮影は全てストロボを使わずに撮影してます。
昔オートサロンに行った時も、ガチの人はデカいディフィーザーとかを付けてる人とかでいっぱいで、今回行った際もそんな感じだったけど、ストロボなくてもどこまで撮れるかのチャレンジ。
撮影機材
今回の撮影機材は、車を撮らないので望遠寄りの以下の2セットです。
【1セット目】
- FUJIFILM X-H1 + XF 56mm F1.2 R
- XF56mm は富士フイルムの中でもポートレート向けレンズとして有名
- レンズに手振れ補正は入ってないけど、X-H1 のボディ内手振れ補正と重量バランスは凄く良くて使いやすい
【2セット目】
- FUJIFILM X-T3 + XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XF50-140mm は中望遠ズームレンズで、F2.8 通しの明るさがあるから使いやすい。
使い分けとしては、3m 以内くらいであれば、XF56mm を使って、それ以上遠い場合には、XF50-140mm を使う感じにしました。XF56mm は開放 F 値が 1.2 と明るくシャッタースピードを稼げるのと、そもそも写りもいいので、可能な限り XF56mm を使う前提にしました。
一番広角側でも 50mm からなので、全身を入れたカットは捨ててます。オートサロンの場所は狭いし、後ろに人もいっぱい居て、絵的にもイマイチになると思うので、基本はバストアップ狙い前提で。
カメラ設定
X-T3 の瞳AF は使える?
性能的には使い物にはなるけど、私が日頃から使ってなくて何か馴染めなくて、結局、シングルポイントAF で使ってました。X-H1 と X-T3 は、横位置と縦位置で AF ポイントの位置を別々で覚えてくれるので、シングルポイントAF で十分に対応出来ます。
露出設定は?
ストロボを使わない人は、絞り優先AE とかで撮ることが多いと思うけど、オートサロンの会場は照明の当たり方とかがマチマチで、露出が安定しない印象だったので、露出に関してはマニュアルで行いました。X-H1 と X-T3 でマニュアル露出で撮影する場合の便利な設定は、以下の以前のエントリーの設定をしておくと便利です。
わざわざ書くことでもないとは思いますが、富士フイルムのミラーレスカメラは、上面にアナログのダイヤルが配置されてて、そこが売りの一つになってるけど、一部のカメラ(X-T3,X-T2 おそらく X-H1 も)はコマンドダイヤルに ISO感度/シ[…]
あと、ミラーレス機は、EVF で見たままの明るさで撮れるので、マニュアル露出でも撮影は簡単です。
絞り、シャッタースピード、ISO 感度設定は?
- 車は撮らないので、シャッタースピードを稼ぎたいのと背景をぼかしたいので、絞りに関しては開放オンリー(XF56mm=F1.2、XF50-140mm=F2.8)で撮りました。
- シャッタースピードは、動きはあまりないので 1/125 よりも早くしておけば大丈夫かな。
- 「絞り」と「シャッタースピード」をある程度固定したので、明るさ自体は ISO 感度で調整するようにしました。最低感度でも明るすぎる場合には、シャッタースピードを早めにして調整すれば OK です。
作例
お待ちかねの作例(今回はいつも違って大量!)です。ストロボを使ってないので、顔に影が出ているところもあるけど、オートサロンの環境を考えると十分じゃないかな。
あと、一人だけ大量です。今回初めて知った人だけど、神尾美月さんって人が可愛くて、現地での撮影枚数も多かったし、写真のセレクトをするとほとんどこの人しか残らなかった(笑)
このカットが一番好き。
オートサロンでは珍しく、男性のモデルさんも。てか、イケメン過ぎる。
最後に
結果まとめ
結果としては、ストロボが無くても満足出来る写真が撮れました(ガチ撮りの人から見ればイマイチだと思うけど、お許しを・・・)。なので、オートサロンの撮影に行く人は、ストロボは必須ではないかな。
オートサロンでの撮影にあたっては、気を付ける事はこんなとこ。
- キットレンズとかの暗いレンズだと厳しいので、最低でも F2.8 よりも明るいレンズで行きましょう。
- F2.8 通しの望遠ズーム(35mm判換算で70-200mm)が一番使いやすい気がするけど、F1.4 の中望遠単焦点(35mm判換算で 85mm から 135mm くらい )が一番満足できる写真が撮れると思います。
- 大きい箱で複数の人が出てくるところは、人も多くて、早くからスタンバる必要があるので、撮影は潔く諦めて撮影しやすい対象に絞る。
- ある程度、目当ての子を事前に絞って行こう。(今回は知識ゼロで行って、行き当たりばったりで運任せで撮ったけど、イマイチな子を撮っても帰ってセレクトの段階で削除することになるから)←というか、キャンギャルメインの人は把握してから行くのが当たり前な気がするからわざわざ言うことでもないか(笑)
- RAW 現像を行って、雰囲気よく仕上げちゃおう。(今回の RAW 現像については下に書いてます)
今回使って改めて思ったけど、XF56mm は凄くいいレンズ!
RAW 現像
今回の RAW 現像は、「Lightroom Classic CC」と「Nik Collection Plugins」の「COLOR EFEX PRO」を使って雰囲気重視で仕上げてます。
大きな流れとしては、 LR で明るさとか色味の調整をして、最後に COLOR EFEX PRO の美肌モードを使って肌を自然な感じに綺麗にします。一般的な美肌モードの処理だと、明らかに処理しましたって感じのツルツルの感じになるけど、この COLOR EFEX PRO の美肌モードは自然な感じに仕上がるのでおススメです。
私は、Google が提供してた時に無料公開されてた時にダウンロードしてたので、無料で使えてますが、Google から DxO に売却されてからは有料(9千円くらい?)になったので購入する必要があります。ただ、ポートレートをよく撮影する人は購入する価値は十分にあると思います!