以前、以下のエントリーで野鳥撮影に関する情報を纏めましたが、これから野鳥撮影を始める場合には設定とかよりも重要なこともあるので、野鳥撮影歴約2年の私から見た入門情報を纏めたいと思います。
一番重要な事
野鳥撮影っていうと望遠レンズ!って感じで撮影機材から悩むことが多いけど、それよりも大事なことがあります。それは、
自分が通える場所で近距離で野鳥が見れること
どんな機材を買っても近距離(10m以内を目安)で野鳥を見れる環境が無いと、どんな機材を買っても意味がないので、まずは機材を検討する前に自分が通える範囲で野鳥が見れる環境があるかを確認することが重要になります。
野鳥撮影ポイントの探し方
撮影したい野鳥によって探し方は違うと思うけど、基本的には、野鳥名 + 住んでいる地域名 である程度は撮影スポットを探す事が出来ると思います。
今回はカワセミに限定すると、山奥の綺麗な水の所に居るようなイメージもあるけど都内とかでも普通に居ます。あと、カワセミは見た目が鮮やかなので一見珍しい鳥に見えますが、実は野鳥撮影の中では比較的撮影難易度の低い野鳥になります。
カワセミに関しては、小魚や小エビなどを食べるので水辺の近くにいます。また、捕食時は飛び込むので水の上にはみ出している枝とかがある環境が好条件です。なので、私の場合には Google Map で住んでいるところから近い池から順番に カワセミ + 池名 で検索してカワセミが居る情報があると毎週末いろんな所に行って撮影に適しているかと確認しにいって、今メインで通っているところを決めました。
カワセミの習性を覚える
時間帯に決まりはない
習性を覚えるといいつつ、いきなり反対のことを言ってますが(笑)
野鳥撮影というと日の出から2~3時間がピークが一般的だとは思うけど、カワセミに限ってはそこまで厳密でも無いです。早朝に行っても空振りの時もあればお昼くらいに行って撮影し放題なくらい来てくれることもあります。
これもカワセミの個体差もあるとは思うので、まずはいろんな時間帯に通ってみて確かめてみましょう。あと手っ取り早いのが撮影スポットには常連さんとかも居るので望遠レンズを持っている人が居れば声を掛けて、そこのカワセミの習性を教えてもらうのもいいと思います。
止まる枝は大体決まってる
カワセミは止まる枝に好みがあるのか基本的には同じ場所に止まる事が多いです。なので、1度でもカワセミを見かけたらその場所を覚えておいて、次回からはその場所を巡回すれば見つけるのが簡単になります。
ただ、そのような場所が5~6箇所くらいあるのか、現れない時は1~2時間現れないこともありますが、待っていれば大抵は出てきてくれます。
鳴き声を覚えておく
カワセミの鳴き声は特徴的で目立つので、鳴き声を覚えておけば直ぐに気付くことが出来ます。鳴き声自体は Youtube とかで「カワセミ 鳴き声」とかで検索すれば直ぐに見つかると思います。
飛び込むまでは動きは少ないのでシャッターチャンス
シジュウカラとかエナガとか小鳥に関しては静止している事がなくて、常に動き回ってて撮影するのは難しいけど、カワセミに関しては、枝に止まると水中の小魚とかを探してて長時間動きが無いことが多いので、撮影に関してはゆっくり行う事が出来ます。
酷い時になると 20分くらい動きが無いときがあって、早く飛び立ってって思うことがあります(笑)
オスとメスの見分け方
オスとメスの見分け方は簡単で、メスは下クチバシがこんな感じで赤いです。
オスはこんな感じで両方とも黒いです。
撮影機材を考える
ここまで来たら、やっと機材の検討に入ります。
望遠レンズは 35mm判換算で 600mm を目安に
冒頭にも書いたけど、野鳥を近距離で見える事が前提になるけど、被写体までの距離が 10m 以内くらいであれば 35mm判換算で 600mm くらいは必要になります。
富士フイルムは APS-C センサーなので約1.5倍になるので、400mm のレンズが必要になります。富士フイルム純正だと XF100-400mm しかないのが悲しいところ。
純正以外だとマウントアダプターを使って Canon EFマウントのレンズの選択肢もあります。
連写性能はそんなに必要ない
野鳥撮影を始めた当初は連写は必須でしょと思って、X-T2 にグリップも付けて高速連写が使えるようにしてましたが、高速連写するとパソコンに取り込んだ後のセレクトとかに時間がかかり過ぎて面倒くさいので使わなくなりました。
現在の X-T3/X-H1 で野鳥撮影する時の設定は、5fps の設定にして撮ってます。
他の人の迷惑になることはしない
野鳥撮影に関わらずいろんなジャンルでも起こる問題だけど、いい写真が撮りたいがために他の人の迷惑になることは止めましょう。長時間の場所の占拠とか。
カワセミ撮影に関しては、飛び込みの瞬間を狙えるスポットだと常連っぽい方達が三脚を並べて場所を占拠している事が多くて私はそういうのは嫌いなので、そのようなスポットには行かないようにしています。(見てるだけで不快なので)