以前紹介したAVアンプ(マランツ NR1711)を購入してから約2年が経過しました。
マランツの AVアンプ「NR1711」を購入して、サラウンド環境を整えたので紹介します。 映像面については、前回紹介したホームプロジェクターを組み合わせて使います。[sitecard subtitle=関連記事 u[…]
2年前に購入した NR1711 から SR6015 にアップグレードしたので紹介します。
現在の利用環境
マランツ NR1711 の使用頻度はかなり高くて、ほぼ毎日使ってるくらいお気に入りです。
現在の構成は 5.1.2ch 構成になってて、マランツの説明書にある以下の構成になってて、一応、Dolby Atmos の再生も出来る環境になってます。
2年前に紹介した時に比べ、スピーカー構成は結構変更してて、現在の構成では以下の構成になってます。
項目 | スピーカー名 |
フロントスピーカー | JBL 4309 |
センタースピーカー | DALI OBERON VOKAL |
サラウンドスピーカー | DALI OPTICON 1 |
フロントハイトスピーカー | YAMAHA NS-B210 |
サブウーファー | DALI SUBE-9F |
大きな不満はないけどアップグレードしたい
特に大きな不満はないんだけど、2年近く使ってきたら、以下の点でアップグレードしたいなと思ってくるようになりました。
リアハイトスピーカーを増設したい
今使っている NR1711 ではフロントにハイトスピーカーを配置しています。NR1711 に搭載されているアンプ数的(7ch)に、ハイトスピーカーは1組しか構成出来なくて、フロントに構成した場合には、リアを構成することが出来ません。Dolby Atmos 環境でもっと包まれる感じにしたいなと思って、リアハイトスピーカーも増設したいなと思うようになりました。
具体的にはこの構成にしたい。
JBL 4309 の導入をきっかけに 2ch 再生を強化したい
このブログでは、まだ紹介はしてないけど、フロント用スピーカーとして JBL 4309 を去年に導入しました。JBL 4309 の能力が高いというのもあって音楽メインの動画を見ている時に NR1711 の 2ch の再生能力だとちょっと物足りないなと思うようになりました。
せっかくの JBL 4309 なので、できるだけ本領を発揮出来る環境を整えたい。
最新機種の CINEMA シリーズではなく、1世代前のミドルレンジ「SR6015」を選択
最新機種は CINEMA シリーズ
2024年4月現在、マランツの AV アンプの最新機種としては CINEMA シリーズが発売されてます。STEREO 70s は CINEMA シリーズではないけど、リビングで使うという意味ではライバルになると思うので入れておきました。テレビに接続して、2本のスピーカーしか使わないのであれば最強だと思います。
項目 | STEREO 70s | CINEMA 70s | CINEMA 50 | CINEMA 40 | CINEMA 30 |
搭載パワーアンプ数 | 2 ch | 7 ch | 9 ch | 9 ch | 11 ch |
HDMI端子(入力) | 6 (8K 対応入力×3) | 6 (8K 対応入力×3) | 6 (8K対応入力×6) | 7 (8K対応入力×7) | 7 (8K対応入力×7) |
HDMI端子(出力) | 1 | 1 | 3 (8K対応出力×2) | 3 (8K対応出力×2) | 3 (8K対応出力×2) |
Dolby ATMOS | - | ◎ | |||
IMAX® Enhanced | - | ◎ | |||
Auro-3D® | - | ◎ | |||
MPEG-4 AAC | - | ◎ | |||
Dirac Live | - | ◎(有償) | ◎ | ||
消費電力 | 210 W | 250 W | 680 W | 710 W | 780 W |
重量 | 8.4 kg | 8.7 kg | 13.5 kg | 15.1 kg | 19.4 kg |
実売価格 | 107,000 円 | 105,000 円 | 225,000 円 | 420,000 円 | 640,000 円 |
現在、NR1711 を使っているので、アップグレードするなら「CINEMA 50」が選択肢になります。ただ、数ヶ月程度購入検討はしてみたものの、やっぱり値段が高すぎて無理だなーと思って、一旦、購入検討は止めてました。
一世代前の SR6015 なら射程圏内
その時に一世代前の SR6015 ってどうなんだろうと思って調べてみると生産完了しているけど、在庫が残っているお店はあって約135,000円程度で販売されていました。前から SR6015 もいいなと思っていたので、一気に購買意欲が湧いてきました。
SR6015 は2020年9月発売なので、発売から約4年程度が経過してますが、スペックとしては十分です。一応、最新機種の CINEMA 50 と比較してみます。
項目 | SR6015 | CINEMA 50 |
搭載パワーアンプ数 | 9 ch | 9 ch |
HDMI端子(入力) | 7 (8K対応入力×1) | 6 (8K対応入力×6) |
HDMI端子(出力) | 3 (8K対応出力×1) | 3 (8K対応出力×2) |
Dolby ATMOS | ◎ | |
IMAX® Enhanced | ◎ | |
MPEG-4 AAC | ◎ | |
Auro-3D® | - | ◎ |
Dirac Live | - | ◎(有償) |
消費電力 | 680 W | 680 W |
重量 | 12.8 kg | 13.5 kg |
こうして比較してみると、実用的なところを考えるとスペック上の違いはほぼ無い。ただ、スペックシートに載らない音質に影響している部分はわからないけど、CINEMA 50 の紹介ページでは特段歌われていない(HDAM-SA2 が HDAM-SA2に変わったくらい?)ので、価格差ほどの違いはないと考えてます。
CINEMA 50 に比べると約10万円も安いので、現実的な値段。発売してから4年経過しているというのと後継機の CINEMA 50 が販売されているからか、中古でも球数はそこそこあり10万円前後で取引されてました。
AVアンプはそんなに壊れることは無いかなというのと、発売から4年も経って無くて中古でも状態のいいものが多かったので、今回は中古で購入しました。
マランツ SR6015
マランツ SR6015 の外観
これまで使っていた NR1711 は薄型が魅力だったけど、流石に SR6015 はミドル機ということもあって、The AVアンプといった佇まいのサイズ感です。
最大消費電力が 680W だけあって、天面は熱を逃がすためかスリットが多めでした。
9ch のパワーアンプを搭載しているだけあって、端子がびっしりです。HDMI の入力端子も7個もついているけど、私は2個しか使わない予定(Apple TV 4K と PS5)。8K 入力は1端子だけだけど、そもそも 8K 対応の機器は持ってないので、いまのところ使い道はない。
フロントのカバー部分を開くと、操作ボタンがあります。ただ、基本的にリモコン操作なので使うことは無いかな。
NR1711 から SR6015 に変更した感想
購入する時は、言ってもそこまで変わるかなと思ったけど、思った以上に変化を感じることが出来ました。
違いを一言で説明すると臨場感が向上しました。スピーカーの構成は NR1711 と全く替えずに SR6015 を使いましたが、音に包まれる感覚が凄く向上して凄く心地良いです。NR1711 に比べてスピーカーの存在感がなくなって、音の繋がりが凄くいいです。
あと肝心な音楽中心の映像を見るときも、解像度というか再生能力が NR1711 よりも明らかに余裕がある感じで凄くいい。
その他には NR1711 の時は、センタースピーカーの繋がりが微妙に気になることがあって、5.1.2ch 構成からセンタースピーカーを無効化して 4.1.2ch 構成で使っている時もあるくらいだったんだけど、SR6015 にしてから全く違和感なくセンタースピーカーを使うことが出来て凄くいいです。
一つだけ不満があるとすると・・・
基本的には満足しかないんだけど、敢えて不満点を挙げるとしたら、ディスプレイ表示が小さくて、現在利用しているサラウンド設定がわからないというところです。まぁ、常に必要っていうことではないんだけど、これまでの NR1711 の時は Dolby Atmos で入力されてるかなとかを確認することがあったんですが、SR6015 はディスプレイ表示が小さくて、表示スペースが限られている関係上、入力している機器名と音量だけが表示されるので、入力されている音声信号を確認する時はスマホアプリを開かないといけないというのが、ちょっとだけ面倒です。
最後に
今回のアップグレードは、かなり満足する結果でした。
映画の臨場感を上げたい人はもちろんオススメだし、2ch 音声の音楽番組とかを気持ちよく聞きたい人にもオススメな機種でした。最新機種の CINEMA 50 は結構な値段がするけど SR6015 なら多少は入手し易い価格なので、満足する買い物が出来ると思います。
まだ「リアハイトスピーカー」の追加を行ってないので、ちょっと落ち着いたら追加をしてみようと思います。追加してからの感想はまた書きたいと思います。