自宅が映画館に変身!「マランツ NR1711」がやってきた

マランツの AVアンプ「NR1711」を購入して、サラウンド環境を整えたので紹介します。

マランツ NR1711 開封

 

映像面については、前回紹介したホームプロジェクターを組み合わせて使います。

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XGIMI Elfin

マランツ NR1711 について

マランツの AV アンプのラインナップ

マランツの AV アンプの現行(2022年9月時点)のラインナップとしては以下になります。

項目NR1711SR6015SR8015AV8805A
パワーアンプ数7 ch9 ch11 ch
HDMI 端子(入力)4K x 5、8K x 14K x 6、8K x 14K x 7、8K x 1
HDMI 端子(出力)8K x 14K x 2、8K x 14K x 1、8K x 2
主な対応フォーマットDolby Atmos、DTS:X、MPEG-4 AACDolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced、MPEG-4 AACDolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D、MPEG-4 AAC
連携機能AirPlay 2、Alexa、Spotify Connect、Amazon Music など
無線LANIEEE 802.11 a/b/g/n準拠 2.4 GHz、5 GHz
BluetoothBluetooth 4.2
サイズ(高さ)10.5 cm16.1 cm18.5 cm
実売価格約70,000円約150,000円約400,000円約500,000円

NR1711 はマランツの AV アンプの中ではエントリーモデルとなるけど、必要な機能は全て満たしているので十分な機能となります。私が主に利用する Netflix の最高音質は Dolby Atmos になるので対応しているので問題ないです。

あとは上位機種になるとアンプの出力も違うので、そもそも音質自体も良くなるけど、筐体サイズが巨大になるのと、マンション生活のためそこまでの大音量にはできないので NR1711 が最適と判断しました。

 

マランツ NR1711 の外観

外観はマランツらしいシンプルで好みな感じです。カラーとしてはシルバーゴールドとブラックの2色展開ですが、私はシルバーゴールドが好きなのでこっちにしました。前面に貼られている対応している機能などが分かるシールはクソダサなので、この後に直ぐ剥ぎました。

マランツ NR1711 開封

 

背面は AV アンプらしく端子がびっしりです。今回は接続機器に関しては Amazon Fire TV Stick 4K Max のみの想定です。

マランツ NR1711 背面

 

サブウーファー以外の RCA 端子は今後も利用することが無くホコリの侵入とかを防ぐためにいつも利用しているゴム製のキャップを付けました。

RCA 端子カバー

 

スピーカー構成

NR1711 については、最大で 7.1ch まで対応している AV アンプになりますが、今回は初めてのサラウンド環境ということで、とりあえずは基本の 5.1ch 構成にしました。この構成でいい感じだったら、将来的にフロントに「イネーブルドスピーカー」を追加しようかなと計画してます。

今回は基本構成となる 5.1ch なので以下の構成になります。

  1. フロントスピーカー x 2本
  2. センタースピーカー x 1本
  3. サラウンドスピーカー x 2本
  4. サブウーファー x 1本

フロントスピーカーは以前も紹介した「WHARFEDALE(ワーフェデール) EVO4.1」を流用し、サブウーファーも以前紹介した「DALI SUBE-9F」を流用します。

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センタースピーカーとサラウンドスピーカーは持ってなかったので新規に購入しました。まずはセンタースピーカーはフロントスピーカーの WHARFEDALE EVO4.1 が白色なので白で合わせたかったので探してみると、アバック(https://www.avac.co.jp/used/)の Web サイトでアウトレット品が安く(15,800円)出てたので「MONITOR C150」というやつにしました。

Monitor Audio C150

 

コーンの色がオレンジでクセ強なので、前面のカバーは外さずに使おうと思います。

Monitor Audio C150

 

サラウンドスピーカーは定番?となる YAMAHA の「NS-B210」というやつにしました。サラウンドとして使うには十分でサイズもコンパクトだし値段も安価なのでいいと思います。

YAMAHA NS-B210B

 

ケーブルを複数のスピーカーに這わせる必要があるので、前も使ったこのケーブル(FosPower 16AWG)にしました。

FosPower 16AWG

 

あとは付け外しが楽なようにバナナプラグも前に購入したことがあるこれにしました。スピーカー側はどっちでもいいと思うけど、AV アンプ側のスピーカー端子は密集度が高いのでバナナプラグの方が楽になります。

FosPower (24本セット / 12ペア) ソルダーレス バナナプラグ コネクタ

 

プロジェクター(XGIMI Elfin)との接続

プロジェクターとは HDMI ケーブルで接続

ここは当たり前だど HDMI ケーブルで接続します。今回は、いつも購入している iVANKY のケーブルにしました。ここのケーブルは安いしケーブルの質感もいいので選択してます。今回は設置位置などを考慮して 4.5m にしました。このケーブルは HDMI2.0(4K/60Hz)までの対応なので接続する機器が HDMI 2.1(8K や 4K/120Hz)が必要な場合には適さないので注意が必要です。私は Amazon Fire TV Stick Max の利用なので問題ありません。

iVANKY HDMIケーブル

 

eARC/CEC に対応しているので XGIMI Elfin のリモコンで操作可能

NR1711 はテレビに接続して使われることが想定されているので、今どきの機器に搭載されている HDMI の eARC(Enhanced Audio Return Channel)とCEC(Consumer Electronics Control)に対応してます。そのため、以下の使い方が可能なので使い勝手が凄くいいです。私はプロジェクターで使っているけど、テレビで使う人は XGIMI Elfin の部分をテレビに置き換えて考えてもらうと大丈夫です。

  1. XGIMI Elfin のリモコンの音量設定で NR1711 の音量の操作が可能
  2. XGIMI Elfin の電源On/Off に合わせて、自動的に NR1711 の電源Of/Off が可能
  3. NR1711 に接続している Amazon Fire TV Stick 4K Max の操作も XGIMI Elfin のリモコンで可能
  4. eARC を通して XGIMI Elfin 側の音声を NR1711 でシームレスに再生可能

今回の環境ではリモコンは全部で以下の3つがありますが、eARC/CEC に対応しているお陰で、日常的な使い方であれば XGIMI Elfin のリモコンだけで生活できます。NR1711 のリモコンについては入力を切り替えたい時とか詳細な設定を変えたい時だけに利用しますが、マランツ NR1711 についてはスマホアプリの「Marantz AVR Remote」が提供されてて、そのアプリで一通りのことができるのでリモコンを使うことはないと思います。

  1. XGIMI Elfin のリモコン
  2. マランツ NR1711 のリモコン
  3. Amazon Fire TV Stick 4K Max のリモコン

 

XGIMI Elfin の電源On/Off に連動した NR1711 の電源On/Off

便利な機能として、プロジェクター(XGIMI Elfin)の電源On/Off に連動させて NR1711 の電源On/Off が出来るのが凄く使い勝手がいいです。私の場合には XGIMI Elfin ですが、テレビに置き換えてもらうとテレビの電源On/Off に合わせて NR1711 の On/Off ができます。

連動時の動作については以下の感じでした。理想としては、電源On時の動作がもう少し早いと嬉しいかな。

  1. 電源On時: XGIMI Elfin の電源On 後、約10秒で NR1711 の電源が On になりその後約5秒で音が出る状態になる
  2. 電源Off時: XGIMI Elfin の電源Off 後、即座に NR1711 の電源が Off になる

eARC 機能を利用し、XGIMI Elfin の音声を NR1711 でシームレスに再生

XGIMI Elfin は Android TV が搭載されてて、Youtube や U-Next、Amazon Prime Video 等のアプリが利用できます。そこで再生した時の音声については HDMI 接続の eARC の機能を利用し、NR1711 でそのまま出力することが可能です。

再生する時は特別な操作は不要で、XGIMI Elfin 側のアプリで動画再生するだけで NR1711 側で自動的に認識されて、そのまま音声を出力してくれます。

 

サラウンド再生を確認

Netflix でサラウンド再生を確認

映画を見る時は Netflix が多いので、まずは Netflix(Amazon Fire TV Stick 4K Max 上)で確認してみます。

1点注意が必要なのが、Blu-ray とかも一緒なんだけど、その映画が Dolby Digital 5.1Dolby Atmos に対応しているとなっていても日本語吹き替えの音声が対応しているとは限らないことです。(私は吹き替え派なので。。)

例えばですが、この画面は Netflix の音声選択画面ですが、オリジナルの英語版であれば Dolby Atmos に対しているけど吹替版の日本語では Dolby Digital 5.1 までしか対応してない状態となります。まぁ、Netflix でも Dolby Atmos に対応しているタイトルはそんなに数は多くなくて基本的には Netflix オリジナルのものが多いので 5.1 までの対応で十分かなと思ってます。

NR1711, Netflix Dolby Atoms

 

Dolby Atmos とは

従来のサラウンドと一味違うのが、平面的ではなく立体的な音場を体感できることです。作品への没入感を、映像からだけでなく音響の面でも高めてくれる音声フォーマットであり、近年では「イマーシブ(没入型)サウンド」などとも呼ばれることがあります。ドルビーアトモスは、イマーシブサウンドのひとつであり、代表的な音声フォーマットと言っても過言ではありません。

サラウンドでは、前後左右の音を中心とした音情報が作品に収録されていましたが、ドルビーアトモスはそこに頭上方向や高さ方向の音情報が追加されています。そのため、ヘリコプターが頭上を飛び去るように移動する効果音や、雨が上から降ってくる音など、今まで以上にリアリティ高く体感できることが特長です。

引用:https://www.phileweb.com/review/column/201905/23/735.html

Dolby Atmos は映画館に採用されている技術なので体感している人も多いと思います。それが自宅で楽しめるから AV アンプの凄いところ(使っているチャンネル数は違うけど)。

 

Dolby Atmos は実は身近にあって、Apple が提供している空間オーディオが実は Dolby Atmos の技術で実現されてます。Apple の場合には左右のイヤホンだけで擬似的に空間を表現してますが、NR1711 などの AV アンプは物理的なスピーカーを複数配置して表現するので、表現力が段違いです。

ただ、今回の私のスピーカー構成(5.1ch)では縦方向を表現するための天井に設置するスピーカーが無いので、Dolby Atmos の本領は発揮できていません。高さ方向の音を表現するためには天井にスピーカーを配置する必要がありますが、今の部屋的に天井にスピーカーは配置できないので、設置が容易な「SONY Dolby Atmos イネーブルドスピーカー SS-CSE」を将来的に追加したいなと考えてます。イネーブルドスピーカーは、フロントのスピーカーの上に設置することで天井に向けて音を飛ばして天井に音を反射させて高さ方向の音を再現してくれるスピーカーです。

 

NR1711 の取扱説明書の47ページに記載がある構成になります。

NR1711, イネーブルドスピーカー

 

U-Next でサラウンド再生を確認

U-Next はデフォルトがステレオ再生になっているので、手動でサラウンド設定に変える必要があります。具体的には「プレーヤー設定」→「サラウンド設定」から「ドルビーサラウンド」に変更することでサラウンドを楽しめることができます。U-Next で Dolby Atmos に対応しているコンテンツはかなり少ないので、U-Next でも基本的には Dolby Digital 5.1 で楽しむことになると思います。

U-Next, ドルビーサラウンド

 

スマホアプリ(Marantz AVR Remote)で NR1711 を操作

NR1711 の便利なところがスマホアプリ(Marantz AVR Remote)が提供されてて、NR1711 の操作をスマホアプリから行うことが出来るところです。

よく使う機能としては以下のようなことがあります。といっても、一度好みの設定に変更してしまえば、ほぼイジることもないけど。

  1. 入力ソースを切り替える
  2. サラウンドモードを切り替える
  3. 音場効果の On/Off を切り替える
  4. サブウーファーレベルの調整を行う

地味に便利なのが、サブウーファーレベルをスマホで調整出来ることです。というのは、サブウーファーを普通に鳴らすとかなりの低音が出ますが、夜の22時以降とか低音を抑えて見たい時に、手元でサブウーファーへの出力レベルを抑えることで近所迷惑をかけずに映画をみることが出来ることです。

 

音声体験はどう変わったか?

で、肝心のサラウンド環境に変えた意味はあったのか? についてですが、これは明らかに良くなりました。特に映画とかでサラウンド環境を前提に作り込まれているコンテンツについては凄く臨場感が上がって最高です。

あと、Youtube とかのステレオ音声しか収録されていないコンテンツの場合でも NR1711 の機能で擬似的にサラウンドスピーカーに割り当ててくれるので音に包まれている感じがあって凄くいいです。

 

最後に

AV アンプでのサラウンド環境の構築については、10年以上前からやりたいと思ってたけど、なかなか導入することが出来ずにいましたが、今回思い切って導入してみて凄く良かったです!

10年以上前は Blu-ray を購入しないとサラウンド音声が収録されているコンテンツを入手することが出来なかったり、吹替版だと 5.1ch すら収録されておらずステレオ音声だけというのもあって導入までには至らなかったけど、最近は Netflix や U-Next などでお手軽に動画を観ることが出来る環境でサラウンド環境を楽しめるようになったのも、導入を一押するのに繋がりました。

Netflix や U-Next を利用してて映画館みたいな臨場感ある音が欲しい人は導入を検討してみるのもいいと思います。