メインPC(Win10)とサブPC(Win10)間のファイル転送を高速化したくて、1Gbps から 2.5Gbps に構成変更したので紹介。
現在の全体NW構成
全体のNW構成はこんな感じで、全体としては 1Gbps の NW で構成されてます。まぁ、一般の家庭では標準構成だと思います。Wi-Fi ルータが2つあるのは、メインのルータでは IPoE で利用していてサブルータでは PPPoE で認証しているためです。IPoE だと外部からの NAS(Synology)へのアクセスが難しいサービスがあるので、NAS だけ PPPoE で認証したサブのルータからインターネットに繋がるようにしてます。
1Gbps からのアップグレードとしては、2.5Gbps か 10Gbps
私の環境だと、サブPC(Win10)に大容量のHDDを何個か繋いでてメインPC(Win10)からネットワーク経由で容量の大きめのデータを利用することが多いです。そのため、メインPCとサブPC間の NW 転送速度が上がれば快適度が向上します。
いま使っている 1Gbps からアップグレードする場合の選択肢としては、2.5Gbps か 10Gbps かがありますが、今回は 2.5Gbps を選択しました。理由としては以下です。
- メインPCの拡張スロット(PCI-E)の空きがなく、USB Type-C タイプの NIC しか追加出来ない。USB Type-C タイプだと 10Gbps は販売されておらず、2.5Gbps しか選択肢が無い。拡張スロットに HDMI キャプチャカードを接続しているので、HDMI キャプチャカードを USB 接続タイプに変更すれば 10Gbps も選択肢に入れることは出来る
- 10Gbps 対応製品は発熱が高いものが多そうで運用が面倒そう
- 10Gbps 対応製品は 2.5Gbps 対応製品に比べて、約3倍以上のコストが必要
- メインのデータ格納先が HDD となり、HDD の転送速度がボトルネックとなり、10Gbps の転送速度の恩恵を受けられない
2.5Gbps 対応のために購入したもの
2.5Gbps 対応のために購入したものは以下となります。
まずは、メインPCで利用するものは USB Type-C 接続の以下にしました。最新のドライバは Realtek のサイトからダウンロードしインストールしましょう。メインPCで利用しているマザーボードは ASUS TUF GAMING X570-PLUS というやつで、USB Type-C としては USB 3.2 Gen2 に対応しているので転送速度としても問題ありませんでした。
暫く使った後に触ってみてもまったく熱くなかったので安定して使えそうです。
サブPCは拡張スロット(PCI-E)が余っているので、TP-Link から出ているPCI-E 接続の以下にしました。最新のドライバは TP-Link のサイトからダウンロードしインストールしましょう。TP-Link はこの前 Wi-Fi ルーターとして導入し快調に動いていて印象がいいので、今回も TP-Link 製にしました。
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今回はメインPCとサブPC間だけ 2.5Gbps となるため、スイッチは交換せずに LAN ケーブル直結構成としました。LAN ケーブルはこの前も購入して質感も良かったので UGREEN にしました。
最終的な構成としては以下です。メインPC・サブPCともに他の機器やインターネットへの通信については、これまでの 1Gbps の NIC を継続利用し、2.5Gbps 接続についてはスイッチは経由せず、直結構成にしてます。
私の環境だと、2.5Gbps に対応している機器は他にないため、直結構成としましたが、3台以上になる人はスイッチも 2.5Gbps 対応に交換する必要があります。
実測はどうなったか
実際にファイル転送を行って実測してみると、スペックが上がって分だけ転送速度も向上してたので、ファイル転送速度が 2.5倍 になりました!
転送ファイル | 1 Gbps 接続 | 2.5 Gbps 接続 |
1ファイル 約4GB | 113 MB/s | 274 MB/s |
1Gbps で転送している時。
2.5Gbps の NIC で転送している時。
最後に
2.5Gbps 化であれば、お手軽に導入できる金額(1万円以下)なので、パソコン間でファイル転送が多い人は検討の価値はあると思います。