パソコンで最高の音楽リスニング環境を構築

テレワークも続くし、自宅のパソコンの前にいる時間は長いので少しでも快適に過ごすために、最高の音楽鑑賞環境を構築したので環境の紹介。

DALI OPTICON 1

はじめに

機材を選定する際の条件

オーディオの世界は信じられないくらいディープな世界ですが、私はまったく拘りはなくて「ちょっとだけいい音で聞きたいな」くらいのレベルで機器を選定しました。なので条件としては以下の3つです。

  1. 予算としては合計10万円以内を目安にする(レンズ1本分を目安 笑)
  2. パソコンで利用するため可能な限りコンパクトな機材する(机の上に置けるサイズ)
  3. 常に目に触れる部分になるため見た目も重視する

 

これまでの環境

これまでのパソコン環境のスピーカーとしては「Harman Kardon Soundsticks II」という 2.1ch のスピーカーを 10 年以上使ってました。正直、このスピーカーはパソコン環境で利用する分には必要十分な性能なので不満という不満はありませんでした。

ただ、もう 10 年以上使ってて飽きて来たというのと、ちょっと前から、そこそこ高級なヘッドフォン(オーディオ・テクニカ ATH-AD2000X)を使い出して、やっぱりいい音っていいなと思いだしてスピーカー環境もワングレードアップしたいと思って構築することにしました。

 

機器構成の紹介

2020年8月時点での環境は以下のとおりです。

スピーカー(DALI OPTICON 1)

一番重要なスピーカー部分は、DALIOPTICON 1 を選択しました。このスピーカーはレビュー数は少ないけど、上がっているレビューはどれも評判が良かったので選択しました。あと見た目がカッコいいのも選んだ理由です。

DALI OPTICON 1

 

一昔前(5年くらい前?)に DALIZENSOR 1 というペアで3万円前後のスピーカーがコスパがいいということで Youtube にアップされて、その動画を見てウッドコーンが採用されてて見た目もカッコいいなという記憶があったので、今回は DALI から発売されているスピーカーで購入できる範囲で出来るだけいいものを選びました。

DALI からはシリーズとしては、EPICON/RUBICON/OPTICON/OBERON/SPECTOR/FAZON/MENUET とハイエンドからエントリーまで幅広くラインナップしてます。ZENSOR シリーズの後継としては OBERON シリーズみたいです。

私が選んだ OPTICON シリーズの中でもブックシェルフ型とかトールボーイ型などでそれぞれラインナップされてて、購入したのは一番小さいブックシェルフタイプの OPTICON 1 にしました。というかデスクトップに置くにはこれしかサイズの選択肢がない。

DALI ブックシェルフスピーカー OPTICON1E WL [ウォールナット ペア]
DALI(ダリ)

 

2020/09/21 追記

ワーフェデール の EVO4.1 というブックシェルフ型スピーカーも導入しました。

一目惚れして WHARFEDALE EVO4.1 を購入

 

スピーカーケーブル(audio-technica AT567S/3.0)

スピーカーケーブルはとりあえずは使えればいいかなということで、まったく拘りなくオーディオテクニカの「AT567S/3.0」を選びました。

 

今回購入したスピーカーケーブルは自分で終端処理(被膜を剥がす)を行う必要があって面倒だったし、スピーカーとアンプに接続するのも面倒だった。。

DALI OPTICON 1, audio-technica AT567S/3.0

 

オーディオの世界ではスピーカーケーブルを変えることで音も変わるみたいなので、今の環境をもう少し使い込んでから、ちょっと高級なケーブルに変えてみようかなと思ってます。今回購入したアンプとスピーカーはバナナプラグに対応していたので、次にケーブルを買い換えるときは バナナプラグに対応したケーブル をにしてみよう。

 

オーディオボード(トラバーチン)

スピーカーを使うときは振動対策としてオーディオボードを使うのがいいみたいなので購入してみました。スピーカー自体が振動しているので机に伝わると音が悪くなるみたいです。振動対策をすることで引き締まった音になるみたい。

ただ、オーディオの世界が怖いのが、こういった備品が高すぎる笑

スピーカーは2つあるのでオーディーボードは2枚必要なんだけど1枚で1万円を超えるのがザラで手が出しづらい。。

探してみるとヤフオクでしか販売してなさそうだけど、手が出しやすい価格で見た目も私の使用環境に合っているのがあったのでトラバーチンを使ったものを選択してみました。サイズによって価格は違うけど 165x230x30 が 2 枚で 6,200円+送料 でした。

 

梱包は丁寧でした。

オーディオボード, 大理石, トラバーチン

 

オーディオボード, 大理石, トラバーチン

 

上面はキレイに成形されてて側面は切り落としたままの状態です。角は面取りされてます。個人的にこの側面の雰囲気は好き。

オーディオボード, 大理石, トラバーチン

 

効果はあるかは分からないけど、オーディオボードを机に直接置くのもなんだったので Amazon で売ってた安めのインシュレーターを買ってみました。1袋 4 枚入だったので 2 個購入。

 

感覚としては普通のスポンジ?みたいな感じ。まぁ、オーディオボードの下に敷くだけなのでどうでもいいかな。

 

 

インシュレーター(audio-technica AT6099)

オーディーボードとスピーカーの間には audio-technica のインシュレーターを入れてみました。机の素材感とかも含めてオーディオボードとかとの相性はいい感じになった。

audio-technica AT6099, インシュレーター

 

 

パワーアンプ(FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO)

今回購入した DALI OPTICON 1 はアンプは内蔵してないので、スピーカーを駆動させるためにアンプが必要なります。今回のパワーアンプはもともとヘッドフォン用で使っていた NFJ(ノースフラットジャパン)から出ているパワーアンプを選びました。

NFJ からは何個かアンプが発売されていて、イマイチ違いがわからなかったけど「FX202A/FX-36A PRO」というものにしました。

前面は電源の On/Off スイッチとボリュームのみです。

NFJ FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO

 

背面には音声入力として RCA端子とスピーカーへの出力(バナナプラグ対応)のみです。

NFJ FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO

 

この製品に注意が必要なのが ACアダプタが付属してないので、別途汎用ACアダプタを用意する必要があります。FX202A/FX-36A PRO に記載がある電源仕様は以下のとおりなので適合した製品を選ぶ必要があります。

  • 電源仕様:DC12V-24V 電源容量2A以上推奨
  • 電源コネクター:DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)

 

今回は以下の製品を選んで見ました。想像よりも一回り大きかったけどしょうがない。。

ACアダプター

 

 

2020年10月23日追記

パワーアンプとして「Thomann (トーマン) S-75mk2」を購入しました。

PCオーディオ用のパワーアンプとして Thomann (トーマン) S-75mk2 を購入

 

USB DAC/ヘッドフォンアンプ(FX-AUDIO- DAC-X6J)

パソコンには「スピーカー」と「ヘッドフォン」を接続するための 3.5mm ジャックが付いてるけど昔の印象から音質が悪いなと思ってて、USB で接続出来る DAC(Digital Analog Converter)を使用してます。DAC は何をしているかというとパソコンはデジタルデータだけどスピーカーはアナログで動くので、デジタルからアナログへ変換する必要があります。このデジタルからアナログへの変換を担ってます。

これは、今回のスピーカー用で買ったというよりもヘッドフォンを接続するために購入してましたが、この機器に RCA出力がついているので、この RCA出力からパワーアンプに接続し、スピーカーに出力する構成にしました。

前面は「電源スイッチ」「入力切り替えスイッチ」「ヘッドホン接続端子」「ボリューム」の並びです。このボリュームはヘッドホン端子専用で背面の RCA 端子からの出力には影響しないので、スピーカーのボリュームはアンプ側のボリュームで調整します。

NFJ FX-AUDIO- DAC-X6J

 

背面は入力端子として USB/光デジタル/同軸デジタルと出力端子として RCA端子になってます。

NFJ FX-AUDIO- DAC-X6J

 

この FX-AUDIO- DAC-X6J の特徴は以下です。

  • ハイレゾ対応(USB接続時:最大24bit/96kHz、光・同軸デジタル接続時:最大24bit/192kHz)
  • デジタル入力端子として3系統(USB Tyupe-B、光デジタル音声入力(角型)、同軸デジタル音声入力)
  • アナログ出力端子として2系統(6.3mmTRSステレオフォーンジャック、ステレオRCA端子)
  • DAC 部 IC に CIRRUS LOGIC 社の上位クラスIC「CS4398」を採用

 

今から環境を構築するならハイレゾに対応していることが最低条件かなと思います。この DAC は接続方式により対応出来る方式が異なってて USB で接続すると 24bit/96kHz までとなって、光・同軸デジタル接続時は 24bit/192kHz までとなります。

私が使っているパソコンのマザーボードには光デジタル出力はついてて利用は出来るけど、USB の方が取り扱いが楽なので、今の所 USB で接続しています。ハイレゾ音源として 24bit/192kHz の物が多くなってきたら光デジタルでの接続も検討したいと思います。

※私がハイレゾ音源の入手先として利用している Mora は殆どのハイレゾ音源は 24bit/96kHz になってます。

 

この製品も ACアダプタは付属してないので別途用意する必要があります。

  • 電源:DC12V 電源容量1A以上
  • 電源コネクター:外径5.5mm 内径2.1mm (センタープラス仕様)

 

今回は以下を用意しました。

 

 

USBケーブルも自分で用意する必要があります。

 

パソコンと USB で接続するとオーディオデバイスに「NFJ HiREsDACX6J」として見えるので「既定のデバイス」に設定しておきます。

 

ハイレゾの再生が出来るように「プロパティ」の「詳細」タブから「24ビット、96000 Hz(スタジオの音質)」に変更しておきます。

 

2020/08/31 追記

オペアンプを交換しました。

NFJ DAC-X6J のオペアンプを OPA627AU に交換

 

2020/09/06 追記

スピーカー駆動用のプリメインアンプとしてマランツの PM6006 に変更しました。

マランツのプリメインアンプ PM6006 を導入してみた

 

RCAケーブル(audio-technica AT564A/1.0)

USB DAC の DAC-X6J から パワーアンプの FX202A/FX-36A PRO 間を接続するために RCAケーブルが必要となるので、ここも拘りなく安さ重視で audio-technica AT564A/1.0 にしました。

 

機材合計金額

ということでデスクトップオーディオの構築にかかった合計金額は以下になりました。

カテゴリ製品名購入金額(2020/8時点)
スピーカーDALI OPTICON 169,426 円
スピーカーケーブルaudio-technica AT567S/3.01,090 円
オーディオボードトラバーチン(ヤフオク)6,950 円
防振パッドAET インシュレーター 4個 振動吸収アイテム 音質重視 VFE4005H x 2個1,836 円
インシュレーターaudio-technica AT60992,950 円
パワーアンプNFJ FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO4,340 円
パワーアンプ用ACアダプタSigncomplex ACアダプター 24V4A 汎用ACアダプター2,399 円
USB DAC/ヘッドフォンアンプNFJ FX-AUDIO- DAC-X6J9,990 円
USB DAC用ACアダプタSUCCUL ACアダプター 12V 1A880 円
USBケーブルエレコム USBケーブル 2m オーディオ用 音楽用 USB2.0(A to B) 金メッキコネクター採用 ネイビー DH-AB20754 円
RCAケーブルaudio-technica AT564A/1.0770 円
合計101,385 円

 

一番重要な見た目の部分はこんな感じです。USB DAC/ヘッドフォンアンプパワーアンプはモニターの下に重ねて設置してます。

DALI OPTICON 1

 

イヤホンを指していても RCA端子からの出力は止まらないので、それぞれのボリュームでヘッドフォンとスピーカーを調整出来るのが使い勝手がいいです。ただ、見てもらうと分かるけど電源スイッチの下に電源LED があるんだけど、見る角度によっては明るくてちょっと気になる。。

 

私の使い方としては電源は入れっぱなしで切ることはなく電源LED が目障りだったので、カメラ用品のパーマセルを小さめに切って電源LED部分を塞ぎました。

 

音の変化

これまで使っていた「Harman Kardon Soundsticks II」との比較なんだけど、当たり前といえば当たり前なんだけど 表現力の次元が違う!

一番大きな違いとしては 中高音の伸びがエグい。弦楽器とかピアノの音が心地よすぎ。

ハイレゾ音源の再生

これまでの再生環境だと通常の音源とハイレゾ音源を再生してもあまり差を感じてなくて興味がなかったんだけど、今回の環境だとハイレゾ音源を再生すると明らかに情報量が違うことが認識出来るのでハイレゾ音源っていいんだなと改めて認識しました。

ハイレゾ音源の入手については、国内大手としては Mora と e-onkyo の2強だと思います。

 

Youtube の動画再生

Youtube は人の声がメインになると思うけど、人の声に関しては「Harman Kardon Soundsticks II」とは大差ないです。というか今回のシステムでは低音が出ているためか声がちょっと聞きづらいかも?

ただ、動画に採用されている BGM とかがめっちゃキレイに聞こえる笑

Youtube での動画視聴がメインであれば Harman Kardon SOUNDSTICKS の最新版のほうがいいかも?最新版は Bluetooth も搭載されてます。

 

今回調べてみると Harman Kardon から SOUNDSTICKS とは別ラインとして Aura Studio というのが販売されてて良さげ。

 

映画・海外ドラマ(U-Next)の動画再生

動画ストリーミングサービスとしては U-NextAmazon Prime Video を利用してます。メインは U-Next で主に洋画海外ドラマを見てますが、どちらとも効果音がシッカリと作り込まれているので凄く心地よく聞けます。

 

エージングってホントに必要だったのか。。

オーディオ機器ってエージングで音が変わるって言われることがあって、これまではそんな事は無いだろと思ってたんだけど、今回のスピーカーに関しては実感できました。初鳴らしの時ってそこまでじゃないなと思ったけど、2週間程度使った後だと凄くいい感じに鳴ってくれる。

DALI OPTICON 1 の説明書にも以下の記載がありました。

5.0 慣らし運転
あらゆる機械と同様に、スピーカーも最高の状態で動作するには「慣らし運転」期間が必要です。慣らし運転期間は使用方法と再生音量によって異なります。最大性能に達するまでの再生は最長100時間を見込んでください。また、他の機械とは異なり、スピーカーは音楽を定期的に正常に再生すると寿命が延びます。

引用:https://www.dali-speakers.com/media/1623/dali-opticon-manual.pdf

 

最後に

今回はかなり満足度は高かったので、パソコンで少しでもいい音を聞きたい人にはオススメです。音がいい生活っていいですよ。