【購入レビュー】SONY WF-1000XM4 vs B&W PI7【高級ワイヤレスイヤホン対決】

この前購入した B&W PI7 は音質は凄く良かったんだけど、電車内で使うにはノイズキャンセル機能が物足りなくて SONY WF-1000XM4 を追加購入したので主に B&W PI7 との違いとの部分にフォーカスしてレビューします。

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 との比較

SONY WF-1000XM4 について

約2年間 WF-1000XM3 を愛用中

メインのワイヤレスイヤホンは 2019年7月に購入した WF-1000XM3 を約2年間使って来ました。これと言って不満なく満足して使って来たので後継機となる WF-1000XM4 については躊躇なく購入することが出来ました。

関連記事

カメラとは関係ないけど、なかなか使い勝手が良かったので簡単に紹介。はじめに今回購入したのは、Sony から発売された完全ワイヤレスイヤホンの Sony WF-1000XM3 です。 ちなみにこれまで[…]

WF-1000XM3

 

WF-1000XM4 の開封&外観

レビューとかは Youtube とかに色々上がってるので、最低限の紹介にしときます。

パッケージは環境に配慮してるみたいで凄くシンプルでした。

SONY WF-1000XM4

 

SONY WF-1000XM4

 

ケースのデザインはシンプルで凄くいい感じ。

SONY WF-1000XM4

 

背面側に充電用の USB Type-C 端子があります。

SONY WF-1000XM4

 

SONY WF-1000XM4

 

イヤーピースもノイズキャンセル効果を高める専用設計になっているようです。S/M/L が付属されてます。

SONY WF-1000XM4

 

ウレタン素材はノイズキャンセル効果としては高いんだろうけど、耐久性は低そうなので定期的に交換する必要はありそうな気がする。別売でも販売されてたけど探した感じだと、黒だけでプラチナシルバー色は無いのか?

 

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 との比較

ここからは今回のメインとなる B&W PI7 と比べて行きたいと思います。

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 との比較

 

前回の B&W PI7 のレビューは以下になります。

関連記事

発売日の 2021年6月25日(金) に手に入れることが出来たので、1週間程度使ったファーストインプレッションです。Bowers&Wilkins PI7 についてBowers&Wilkins についてまずは、Bowers&Wil[…]

B&W PI7 開封

 

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 の接続性の比較

ワイヤレスイヤホンで音質とかにも影響する重要となる Bluetooth コーディックの話です。イヤホン側の対応も肝心ですがスマホ側も対応している必要があります。私は Galaxy Note10+ を使っているのでその分と iOS の対応も載せておきます。

基本的には下に行くほど高音質で再生出来ます。ハイレゾに対応しているのは下から3つの aptX HD、aptX Adaptive、LDAC だけです。ただ Youtube がメインとかであれば AAC で十分です。

コーディックSONY WF-1000XM4B&W PI7Galaxy Note10+iOS(iPhone/iPad)
SBC
AAC
aptX
aptX Low Latency
aptX HD
aptX Adaptive
LDAC

 

上記のとおり SONY WF-1000XM4 は aptX 系には対応してないので高音質で聞くためには LDAC で接続する必要があります。ただ iOS(iPhone、iPad)は LDAC には対応してないので AAC での接続になります。

ワイヤレスで避けて通れない遅延を出来るだけ少なくするためには「aptX Low Latency」で接続する必要があるので遅延を減らしたい人は B&W PI7 も選択肢には入ると思うけどスマホ側で対応している機種がほぼ存在しないので現実的には利用は難しいかな? 一応、B&W PI7 のケースを接続したら aptX Low Latency で接続することは出来るけど、ケースの取り回しとかが面倒だと思う。

 

あとはハイレゾの高音質を SONY  WF-1000XM4 で楽しみたい人は LDAC に対応しているスマホを選択する必要があります。

ここ1~2年に発売された Android スマホであれば LDAC に対応していることが多いので、ハイレゾの高音質で接続したい人は Android スマホを選ぶ必要があります。ただ、Android スマホで LDAC 接続するためにはひと手間必要です。SONY 純正のアプリで高音質で接続するかを選択できるんだけど、何回設定しても AAC でしか接続出来なくてオカシイな思っていたら、スマホ側の Bluetooth 設定画面で LDAC を有効にしてあげる必要がありました。

 

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 の音質比較

一番大切な音質の比較です。

音源については、以前も紹介した Amazon Music HD でハイレゾの音源で比べてます。

音質にも影響する接続コーディックについてですが、私のスマホが Galaxy Note10+ で aptX HD/aptx Adaptive には対応してないので B&W PI7 はハイレゾ相当の転送が出来ない aptX での接続で、SONY WF-1000XM4 はハイレゾでの転送が出来る LDAC での接続となっててコーディック的には B&W PI7 の方が若干不利な状況です。

再生機器SONY WF-1000XM4 との接続B&W PI7 との接続
Galaxy Note10+LDACaptX

 

結論としては「B&W PI7」の勝ち!

ただ、B&W PI7 については条件があって、レビューの時にも触れたけど低音が強めなので楽曲によっては低音がうるさいので再生機器側のイコライザで低音を抑える必要があります。その前提にすると感想してはこんな感じです。

  1. SONY WF-1000XM4 だけを聞く分にはまったく不満のなくいい音だけど、B&W PI7 と比べると WF-1000XM4 の方がデジタル処理でいい音に見せかけているように感じる
  2. B&W PI7 の方が自然な鳴り方でスピーカーとかの鳴り方に近いので、日頃からスピーカーで聞いている人には B&W PI7 の方が良く感じると思う
  3. B&W PI7 はオーケストラやジャズ、クラシックとかが特に相性が良くて低音が心地よい
  4. J-POP とかの低音の締りがない感じの音源には WF-1000XM4 の方がそつなく鳴らしてくれる

 

という感じで、SONY WF-1000XM4 はイヤホンっぽい鳴らし方で、B&W PI7 はイヤホンらしくない鳴らし方に感じます。

B&W PI7 は評価が真っ二つに別れているけど原因はここら辺にある気がしてて、日頃からイヤホンばかりで音楽を聞いている人は B&W PI7 はイマイチと評価してるんじゃないかなと思ってます。

 

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 のノイズキャンセル比較

ノイキャン性能は圧倒的に SONY WF-1000XM4 の勝ち!

B&W PI7 のノイズキャンセルについては、エアコンとかのレベルであれば綺麗に消してくれるけど、電車内で使うには物足りないレベルです。これまで使っていた 2 年前に発売された SONY WF-1000XM3 よりも弱いので電車での使用がメインの人であれば SONY WF-1000XM4 を選んだほうがいい。

WF-1000XM4 は WF-1000XM3 に比べてもハッキリ分かるくらいノイキャン性能が向上してます。メーカーが「業界最高クラスノイキャン」と歌っているのも納得のノイキャン性能です。

 

SONY WF-1000XM4 と B&W PI7 のアプリの使い勝手比較

ここは比べるまでもなく、SONY WF-1000XM4 の圧勝。

B&W PI7 用のアプリはノイズキャンセリングの On/Off とか取り込み機能の On/Off との最低限しかないんだけど、SONY WF-1000XM4 についてはイコライザ機能なども搭載してて不満はない使い勝手です。

 

どっちが買いか?

買って後悔が無いのは SONY WF-1000XM4 だと思います。

WF-1000XM4 は弱点と呼べるところがなく満足感が高いし、特に通勤とかで使う人であれば、ノイズキャンセル性能が圧倒的有利なので SONY WF-1000XM4 がベストの選択だと思います。

 

ただ、B&W PI7 については、再生機器側のイコライザーで低音域を抑えることが前提になるけど、明らかに WF-1000XM4 よりも豊かな音なので本格的なオーディオとかをやっている人であれば B&W PI7 の方がオススメです。ただ、ノイズキャンセルが弱いので通勤とかには向かないし室内であればスピーカーを使ったり、性能のいいヘッドホンを使えるので B&W PI7 が使用用途にハマる人は少ないとは思うけど。。

SONY WF-1000XM4 を購入したら B&W PI7 は直ぐに売ろうと考えてたんだけど、思ったよりもいい音だったので売らずに寝る前にベットの中で使う用という凄く贅沢な使い方で残すことにしました。