この前 Anker のスピーカーフォン(PowerConf)を購入したばかりだけど、テレワーク時のスピーカーフォンの使い勝手が快適過ぎて Anker PowerConf を購入するときに迷っていたヤマハのスピーカーフォン YVC-200 を購入してみました。
とりあえず言えることは、リモートワークをしている人はみんな買えばいいと思う。リモートワークの快適度が爆上げです。
YAMAHA スピーカーフォン YVC-200 について
ヤマハのスピーカーフォンのラインナップ
ヤマハのスピーカーフォンは利用人数に応じて以下の3タイプがあって、今回は一番小さいタイプの YVC-200 を購入しました。
項目 | YVC-200 | YVC-330 | YVC-1000 |
利用目安 | 1〜4程度程度 | 4〜6名程度 | 8〜40名程度 |
マイク | 無指向性マイク x 1 | 単一指向性×3 | 単一指向性×3 (最大5台まで拡張可能) |
収音範囲 | 推奨 1m以内/最大2m以内(360°) | スタンダードモード:推奨1.5m 以内/最大3m(360°)、SoundCapモード:1m 以内 | 推奨3m 以内/最大5m(360°) |
スピーカー | 45mmフルレンジスピーカー×1 | フルレンジ×1 | フルレンジ×1 |
音量 | 瞬間最大88d(0.5m) | 瞬間最大91dB(0.5m) | 最大95dB(0.5m) |
信号処理 | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション オートゲインコントロール Human Voice Activity Detection(HVAD) | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション オートゲインコントロール マイク自動追尾 残響抑圧 SoundCap | 適応型エコーキャンセラー ノイズリダクション オートゲインコントロール マイク自動追尾 残響抑圧 オートルームEQ 自動音響調整 |
インターフェース | microUSB Type-B、Bluetooth 4.2 | miniUSB Type-B、Bluetooth 2.1+EDR | USB Type-B、Bluetooth 2.1+EDR |
重量 | 0.28kg | 0.8kg | 本体:1.8kg、マイク:0.4kg |
寸法 | 140 (W) x 43 (H) x 140(D) mm | 235(W) × 46(H) × 226(D) mm | 本体:332(W) × 95(H) × 162(D) mm マイク:136(W) × 36(H) × 136(D) mm |
電源 | リチウムイオンバッテリー内蔵(連続通話時間 10時間)、USBバスパワー駆動 | USB バスパワー駆動、AC 電源駆動 | AC100V |
希望小売価格 | 30,000円(税抜) | 60,000円(税抜) | 120,000円(税抜) |
個人で使うには小型軽量の YVC-200 が最適で YVC-330 や YVC-1000 に関しては完全にオーバースペック。サイズもそうだけど価格的にも手が出ない。。
YVC-200 の特徴
YVC-200 の主な特徴は以下になります。
- USB または Bluetooth での簡単接続(ドライバ不要)で即利用可能
- バッテリー内蔵のため Bluetooth 接続時でも利用環境を選ばない
- ヤマハの音声技術処理(適応型エコーキャンセラー、HVAD、ノイズリダクション、オートゲインコントロール)により高音質の音声品質
- 軽量なため持ち運び可能で利用場所を選ばない
私的に一番期待しているのは音響メーカーのヤマハならではの高音質な音声品質です。この前購入した Anker PowerConf は値段を考えたら十分な性能なんだけど、ゼンハイザーのヘッドセットの高品質なマイク性能と比較すると2ランクくらいは落ちる感じだったのでヤマハには期待したいところ。
YVC-200 の概要についてはヤマハ公式の Youtube を見るのが一番わかり易いかも。
私は自宅メインで使うから YVC-200 で十分なんだけど YVC-330 に搭載されている「SoundCap」が面白い機能で機能を有効にすると約1m以内だけを収音してくれるみたなので、会社で周りが騒がしい環境で利用するけど近くにいる数人だけで利用したいという場面で効果を発揮しそう。
YVC-200 の開封
業務用っぽい感じの簡素なパッケージ。まぁ、ヤマハらしい。
開けると持ち運び時に使うキャリーケースが付いてます。
合格証が付いてて日付が 20.6.28 と直近の日付になってました。最近のテレワーク需要でかなり売れてると予想。
外観は凄くシンプル。
背面側に接続インターフェースが用意されてます。左から順に以下になってます。
- ヘッドセット端子(イヤホンも利用可能。その際はマイクは本体側を継続利用)
- MicroUSB Type-B 端子(パソコンとの接続端子)
- 電源ボタン
- Bluetooth ボタン
※写真には写ってないけど右側にセキュリティロックを行うためスロットが準備されてて、会議室などに常設する際も安心出来ます。Anker PowerConf に関しては完全に個人利用を想定してるのかセキュリティロックは用意されてません。
上面は物理ボタンはなくて、全てタッチセンサーになってます。あと見るとわかりますが、スピーカーとマイクの穴は実際に開いてるのは一部の穴だけです。
YVC-200 をパソコンと接続
パソコンとは同梱されている MicroUSB Type-B → USB Type-A のケーブルを使用し接続します。パソコン側はドライバなどのインストールは不要で接続するだけで利用できるようになります。
サウンドデバイスとしては「エコーキャンセル スピーカーフォン」として認識します。
接続するとこういう感じで緑色に光ってます。
マイクボタンをタッチすることでマイクをミュートにすることが出来て、ミュート時は LED が赤色になってわかりやすいです。
パソコンとの Bluetooth での接続
一応、パソコンとは Bluetooth でも接続は出来ます。ただ、Bluetooth で接続すると Bluetooth 側の規格に引っ張られてマイクの音質が落ちるので、パソコンで利用する人は USB ケーブルで接続しましょう。
Bluetooth で接続すると「1チャネル、 16ビット、8000 Hz (電話の音質)」での接続になります。
USBケーブルで接続すると「1チャネル、 16ビット、48000 Hz (DVDの音質)」になります。
YVC-200 を購入してマイク性能がイマイチだなと感じたら USBケーブルで接続しましょう。
ファームウェアのバージョンを確認
YAHAMA YVC-200 のファームウェアバージョンアップを行うためにはパソコンとUSB接続して行います。バージョンアップ時に利用するツールは YAMAHA のサイトからダウンロードします。
ダウンロードしたツールを起動したところ、2020/02/21 にリリースされた Ver.1.05 が既に適用済みで最新の状態でした。Ver.1.05 では Bluetooth の接続性が改善しているみたいなのでバージョンは確認しておきましょう。
YAMAHA YVC-200 と Anker PowerConf の比較
Anker PowerConf について
Anker PowerConf については以下のレビューを参照ください。
マイク性能は YAMAHA YVC-200 が圧倒
まず言えることは、流石は音響メーカーのヤマハと言うべきなのかマイク性能は圧倒的に YVC-200 がいいです。Anker PowerConf はちょっと籠もった感じがあるんだけど、YAMAHA YVC-200 は凄くクリアな感じです。
それに声のボリュームが小さめでも YAMAHA YVC-200 であればシッカリと収音してくれます。
私の場合、自宅でリモート会議をする時は声を張りたくないので Anker PowerConf を利用する場合は標準のままでは使用せずに OBS に音声を取り込んでゲインを上げて利用してましたが、YVC-200 であればそこら辺の小細工は不要で手元に設置しておけば小声でもしっかりとした音量で収音してくれます。ヤマハのサイトに記載がある通りゲインコントロールが優秀なのかな?
小さな声を聴きやすいレベルに揃える「オートゲインコントロール」
引用:https://sound-solution.yamaha.com/products/uc/yvc-200/index
マイク性能はゼンハイザーのヘッドセット(VoIP PC8.2 USB)が一番かなと思ってたんだけど、この YVC-200 のマイクは音質に丸み?があって凄く聞きやすい感じに収音されてます。リモート会議って、以外と自分のマイク性能を気にしない人も多い気はするけど、通話相手にとっては一番重要な部分なので相手も含めて快適に会議をしたい人は重要視しましょう。
ヘッドセットとの使い分けとしては、ヘッドセットは周りに音を出せない環境でマイクの収音範囲も狭い(口の周りだけ)ので、できるだけ環境音を入れたくない環境で利用している人はヘッドセットの方がいいと思います。マイクの収音範囲が狭いのでキーボードの入力音がほぼ入らないので、打合せ中にキーボード入力が多い人はヘッドセットの方がオススメです。
逆に、周りに人が居なくて音声とか環境音があまり気にならない環境であればスピーカーフォンが圧倒的に使いやすいです。
スピーカー性能は同等
リモート会議で使う分にはスピーカー性能に大きな違いはないです。
スピーカーフォンで音楽を聞くことは無いかもしれないけど、音楽を流した感じだと若干 Anker PowerConf の方が低音が出ているのか聞きやすい音でした。ヤマハのスピーカーフォンは本来の使い方の人の会話の音に最適化している感じでいい感じです。
サイズ感は同等、重量は YAMAHA YVC-200 に軍配
サイズ感の違いはこんな感じです。
厚みも大差ないです。
サイズ感は同等なんだけど、バッテリーサイズが小さいからなのか YAMAHA YVC-200 の方が軽量です。スペック上の重量は YVC-200 が 280g で Anker PowerConf が 340g です。
パソコンとの接続インターフェースは Anker PowerConf がいい
YAMAHA YVC-200 は 2018年の発売なのでそこまでは旧くはないんだけど採用している USB が microUSB なのがイマイチです。今時は USB Type-C が主流になってるし、一度 USB Type-C の快適性になれると使い勝手が良くない。ただ、自宅での利用がメインの予定なのでケーブルの抜き差しは頻繁に行うことはないとは思うので、そこまでのデメリットではないかな。
Anker PowerConf は USB Type-C です。
価格差は約2.5倍
性能だけ見ると YAMAHA YVC-200 が圧倒なんだけど、忘れてはいけないが値段差が約 2.5 倍っていうところ。実売価格として YAMAHA YVC-200 は約29,000円で Anker PowerConf が約13,000円です。
価格だけ見ると Anker PowerConf はかなり頑張ってるどマイクの性能を重視するならちょっと無理してでも YAMAHA YVC-200 がオススメです。
最後に
テレワークでもリモート会議が多い人は、一度スピーカーフォンを試して欲しい。想像以上の使い勝手にびっくりすると思います。YAMAHA YVC-200 は個人で購入するにはちょっと値段は張るけど、値段以上の価値はあります。
リモート会議では必要に応じてカメラを使いますが、私は以下のエントリーで書いている富士フイルムのミラーレスカメラ(X-T3)の HDMI をキャプチャーボードで取り込んで利用してます。
上記の方法から画質や使い勝手は多少は落ちますが、USB接続だけで Webカメラ化は以下です。