2012年7月から使っていた メインPC を更新したのでご紹介。
買い替えたきっかけ
写真編集とかを考えるとスペック的には困ることは無かったけど、CPUの簡易水冷クーラーの効きが経年劣化で悪くなってきて、アイドル時でも 80℃ くらいになることが多くなったので、長く使ってるしいいタイミングだなーということで買い替え。
スペック
旧PC と 新PC のスペックはこんな感じ。旧PC は一部の部品は途中で追加したりしてます。
項目 | 旧 PC | 新 PC |
CPU | Intel Core i7 3930K(6Core, 3.2GHz) | AMD Ryzen 7 3700X(8Core, 3.6GHz) |
マザボ | ASRock X79 Extreme6 | ASUS TUF GAMING X570-PLUS |
メモリ | Corsair DOMINATOR 16GB [8GB×2] | Corsair Vengeance LPX 32GB [16GB×2] |
GPU | MSI GTX960 GAMING 100ME | MSI Radeon RX 5700 MECH OC |
システムディスク | SanDisk Extreme PRO 240GB | SanDisk Extreme PRO M.2 500GB |
電源 | Corsair AX750 | Corsair RM750x 2018 |
CPUクーラー | ENERMAX LIQMAX II 240 | Corsair H115i PRO RGB |
PC ケース | Antec P280 | Define R6 USB-C TG |
購入する時は意識してなかったけど、各項目ごとで選定したメーカーが似てるな・・・
各部品紹介 & 組み立て
マザーボード
まずはマザーボード。今回選んだのは ASUS TUF GAMING X570-PLUS ってやつ。
とりあえず最新の X570 が載ってるものであればなんでもいいかなーと思って、適当に選びました。ASUS であれば外れはないかなという安易な考え。今の時点で恩恵を受けれるものは少ないと思うけど、現時点では X570 だけが PCI Express 4.0 に対応してるのでなんとなく。
私の使い方的に写真用の HDD などを沢山繋げるので、M.2 が 2スロットで SATA が 6ポート以上という条件だけで選びました。(今どきの ATXマザーなら大抵クリアしてるけど。。)
CPU
CPU は AMD Ryzen 7 3700X にしてみました。発売当初は在庫がなくて全く買えなかったけど、3700X は流通が安定してきたのかな?
写真編集だけだとオーバースペックだけど、たまに動画の編集をする時はコア数が多い方が書き出しとかは早いのでバランスのいい 3700X にしました。動画編集をしなくて写真編集だけなら値段も安くて動作クロックが高い Ryzen 5 3600X の方がよさげ。
項目 | Ryzen 9 3900X | Ryzen 7 3800X | Ryzen 7 3700X | Ryzen 5 3600X |
実売価格(19/09) | 約 65,000円 | 約 51,000円 | 約 43,000円 | 約 32,000円 |
コア数 | 12 | 8 | 8 | 6 |
スレッド数 | 24 | 16 | 16 | 12 |
動作クロック | 3.8 GHz | 3.9 GHz | 3.6 GHz | 3.8 GHz |
ブースト時クロック | 4.6 GHz | 4.5 GHz | 4.4 GHz | 4.4 GHz |
L3 キャッシュ | 64MB | 32MB | 32MB | 32MB |
TDP | 105 W | 105 W | 65 W | 95W |
メモリ
最近のメモリは LED が付いてる派手なやつもあるど、使いだしたら見ることはないので、X570 がコンパチに入っていた Corsair CMK32GX4M2A2666C16 にしました。
これまでは 16GB で使ってたけど、Lightroom Classic と Google Chrome とかメモリ喰らいのアプリを平行で使ってると足りなくなることがあったので、今回は 32GB(16GBx2)にしました。
システムドライブ
Windows とアプリのプログラムを入れるシステムドライブ用としては、SanDisk Extreme PRO SDSSDXPM2-500G-J25 にしました。
このマザーボードは M.2 スロットが 2つ あるけど、片方にだけヒートシンクが付いてるので、システムドライブは連続したアクセスは少ないと思っててサーマルスロットリングが起きる可能性は低いかなということで、ヒートシンクが付いてないグラボの真上の位置に搭載。
これまでの PC では 240GB の SSD を使ってたけど、Lightroom とかのキャッシュを置いてたりしていると空き容量が 50GB くらいで余裕がなかったので、今回は倍になる 500GB を選定。あと、システムドライブには高速アクセスは不要だと思ってるけど、値段も安くなって来たので、M.2 NVMe 接続タイプにしました。
項目 | 旧PC システムドライブ用 | 新PC システムドライブ用 |
型番 | SDSSDXPS-240G-J25 | SDSSDXPM2-500G-J25 |
接続 | SATA | M.2 2280 NVMe |
容量 | 240 GB | 500 GB |
最大書き込み速度 | 520 MB/s | 2,500 MB/s |
最大読み込み速度 | 550 MB/s | 3,400 MB/s |
スペック的には桁が違うけど、システムドライブ用だと違いはほぼ感じないな。。
写真編集専用 SSD
システムドライブとは別に写真編集専用領域として、Intel SSD 660p SSDPEKNW010T8X1 (1TB)を用意。
ひと昔前は、1TB の SSD って手が出ない価格だったけど、いい時代になったな。。
この SSD は写真データ用で使うので、SDカードとかからの読み込みとかで数十GBの連続書き込みが想定されるので、マザーボードに付属していたヒートシンクが利用できる位置に取り付け。購入した状態だとヒートシンクの後ろに貼ってある青いビニールが貼ってあるので剥がして取り付け。
これまでの使い方では、撮影に使用した SDカードからの取り込み先は写真専用の HDD に格納してたけど、HDD の書き込みスピードが 100MB/s くらいしか出なくて、SDカードのリードスピードに負けてて取り込みスピードが遅かったので、取り込みスピードと取り込み後のセレクト(削除対象の写真のマークとか)を早くするため SSD を用意してみました。
ただ、1TB だと容量的に1年間は持たないので、半年くらい経過した写真はこれまで使ってた写真用の 8TB の HDD に退避する運用を想定。
電源
電源は性能が見えずらい(値段が高くても処理能力が上がるわけではない)けど、これまで使ってたコルセアのフルモジュラータイプの AX750 が問題なく使えてたので、今回もコルセアのフルモジュラータイプの CORSAIR RM750x(CP-9020179-JP)にしました。
オーバークロックとかハイエンドのビデオカードを使うことはないので、正直なところどんな電源でもいいと思うけど、私の使い方として PC はシャットダウンすることはなく 24時間起動なので、これから5年以上起動しっぱなしになることを考えると、いい電源を使っときたい気持ちだけで購入。
CPUクーラー
CPUクーラーは簡易水冷クーラーの CORSAIR H115i PRO RGB にしました。簡易水冷クーラーは 120mm ファンを採用しているものが多いけど、この簡易水冷クーラーは 140mm ファンを採用して低速回転で静音重視のタイプ。
ここで1つ問題が発生!
今回、PC ケースとしては、Fractal Design の Define R6 USB-C にしました。このケースは 140mm ファンには対応してるんですが、今回購入したマザーボード(ASUS TUF GAMING X570-PLUS)との組み合わせだと、マザーボードの背面ポートのカバーが干渉して、ケースの上面に取り付けられない事が判明!
干渉が判明した瞬間、ちょっと途方にくれました(笑)
Define R6 のマニュアルには、ラジエーターを装着できるパターンが数パターン載ってたので試したところ、唯一取り付け出来たのがフロント側に装着が出来ました。マニュアルに載ってる以下の例だと、上面はマザーボードに干渉して装着不可で、下面はカバーの外し方が分からず入れることが出来ませんでした。。
この簡易水冷クーラーのラジエーターの厚みは普通くらいだけど、 HDD トレイにギリギリの感じ。たまに冷却能力を高めるためにラジエーターの厚みが厚いやつがあるけど、それだとダメかも?
今後、HDD を6本くらい今の PC から移植予定だけど、CPU の熱で熱せられた風が HDD にあたるのはイマイチだなー。なんとか底面に付ける方法はないかな。。
ビデオカード
ゲームはしないのでビデオカードはなんでも良かったけど、せっかくなので CPU と合わせて AMD で揃えたかったので、Ryzen 7 3700X とほぼ同じタイミングでリリースされた AMD Radeon 5700 を搭載した MSI Radeon RX 5700 MECH OC にしました。
今まで Nvidia GeForce GTX960 を使ってたけど、X-T3 で撮った H.265 の動画の再生がいっぱいいっぱいだったのと、DaVinci Resolve でのスタビライザーの適用とか動画の書き出し時に、同時に他の動画とかをまともに再生できなかったので、流用せずに新規で購入してみました。
組み立て完了
CPUクーラーの取り付け時はかなり焦ったけど、とりあえず組みあがって正常に起動しました。
総額
モニター、キーボード、マウス、HDD とかは流用するけど、それ以外はケースも含めて新規に購入したので、今回の総額は以下になりました。まぁ、また5~6年使うことを考えたら普通かな?
項目 | 新 PC | 購入金額(税込み) |
CPU | AMD Ryzen 7 3700X | 42,984 円 |
マザボ | ASUS TUF GAMING X570-PLUS | 21,038 円 |
メモリ | Corsair Vengeance LPX 32GB | 16,741 円 |
GPU | MSI Radeon RX 5700 MECH OC | 44,982 円 |
システムディスク | SanDisk Extreme PRO M.2 500GB | 14,558 円 |
データディスク | Intel SSD 660p 1TB | 11,800 円 |
電源 | Corsair RM750x 2018 | 13,010 円 |
CPUクーラー | Corsair H115i PRO RGB | 17,388 円 |
PC ケース | Define R6 USB-C TG | 17,800 円 |
合計: | 200,301 円 |
実際の処理スピードとかは次のエントリーで書きたいと思います。内容的には以下を予定。
- SDカードからの取り込みスピード
- RAW現像時の書き出しスピード
- DaVinci Resolve での書き出しスピード