FIIO から発売されている BTR17(Bluetoothアンプ)と BT11(Bluetoothトランスミッター)を購入してから約3ヶ月程度経ったので、簡単に感想を書いていきます。
FIIO BTR17(Bluetoothアンプ)
まずは、有線イヤホン・有線ヘッドフォンを iPhone/iPad 等から Bluetooth 接続して利用出来る BTR17 です。これまで Bluetooth アンプとしては、iFi Go Blu を利用してました。購入から2年以上経過し、少し調子が悪くなってきたので、どうしようかなと思っていところに、BTR17 発売のニュースを見つけて発売日(2024年12月6日)に購入しました。
外出先で有線イヤホンで高音質で音楽を聴きたいと思うようになり iFi audio の「Go Blu」を購入してみたので紹介します。iFi audio Go BluiFi audio Go Blu の開封外箱はいつもの iFi a[…]
FIIO BTR17 開封&外観
パッケージはこんな感じ。
内容物はこれだけ。
- BTR17 本体
- BTR17 ケース
- USBケーブル
- 紙類
2色(ブラック、ブルー)展開ですが、ブラックを選びました。質感はかなり高くて所有感も満たせてくれる。
ボタン類は右側面に付いてます。
「4.4mmバランス」と「3.5mmアンバランス」接続に対応しているので大抵のイヤホン・ヘッドフォンは接続出来ると思います。
右側面は上から
- 音量ダイヤル、再生/一時停止
- 電源オン/オフ、戻る/確定
- 曲戻し、EQ調整
- 曲送り、Bluetoothペアリング
- 接続モード切替スイッチ(PC、Bluetooth、PHONE)
- デスクトップモードスイッチ(On、Off)
これまで使っていた iFi Go Blu と比べるとかなりサイズが違う。
BTR17 の方が、若干厚みがある感じ。
底面には、左から以下です。
- USB Type-C コネクタ(スマホ/PC に接続)
- USB Type-C コネクタ(デスクトップモード時に電源供給)
付属されていたレザーケースを装着するとこんな感じ。質感も高くて使い勝手も落ちなかったので、私はケースは付けっぱなしで使ってます。
ケースを付けてもコネクタのクリアリングはそこそこあるので、USB Type-C ケーブルはあまり選ばないかな?
対応している Bluetooth コーディック
スマホや iPad で利用する場合には、基本的には Bluetooth で接続することになると思いますが BTR17 はかなり幅広いコーディックに対応してます。
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX HD
- aptX Adaptive
- aptX Lossless
- LDAC
珍しいのが aptX 系が使えつつ LDAC にも対応している点です。ちなみに、iPhone/iPad は SBC と AAC しか使えないので、iPhone/iPad で利用するときは AAC での接続になります。Android 系は LDAC はほぼ使えると思うので使い勝手はいいと思います。
BT11(Bluetoothトランスミッター)
BTR17 の主な利用用途としては自宅での「iPad mini A17 Pro」との組み合わせを想定してます。ただ、iPhone/iPad では Bluetooth コーディックとして SBC か AAC しか使えないので、高音質コーディックとなる aptX Adaptive、aptX Lossless、LDAC を使いたいなと思い、iPhone/iPad の USB Type-C コネクタに接続する Bluetoothトランスミッターとなる BT11 を購入しました。
内容物はこれだけ。
- BT11 本体
- USB Type-C to Type-A 変換コネクタ
- 紙類
かなりコンパクトです。
iPhone 15 Pro Max に接続するとこんなサイズ感。付けててもそこまでの危険(コネクタ破損)は感じない。BT11 の設定自体はスマホのアプリ(FIIO Control)から行う必要があるので、アプリはインストールしましょう。ただ、アプリの出来自体はイマイチかな?
iPad mini A17 pro に接続するとこんなサイズ感。
BTR17 との組み合わせて使用するとaptX Adaptive での接続となりました。なぜ、aptX Lossless での接続ができないのかは謎。。BTR17 も BT11 もアプリ側で選択出来るコーディックに aptX Lossless が出てこないんだよな。。
音質の向上は体感は出来るけど、BT11 をわざわざ準備してまでやるほどのメリットは感じないな。。
ということで、私は BTR17 を使う時は iPad min A17 Pro と直接 Bluetooth で接続して AAC 接続で使うかな。aptX Lossless が現状だと設定出来なかったので、もしかすると将来的にファームウェアアップで対応するかもしれないので、BT11 はもう少し持っておこうかな。
FIIO BTR17 を有線接続で利用する
USB Type-C ケーブルで接続
BTR17 は USB Type-C ケーブルでパソコンまたはスマホと接続することで USB DAC として利用することが出来ます。BTR17 に付属しているケーブルで接続するとこんな感じ。
iPhone 側には、BTR17 という有線イヤホンが接続されているように認識されます。
有線での接続では Bluetooth に比べるとハッキリ分かるくらい音質が向上します。音の密度が高いというか情報量が多い感じで気持ちいいです。少しでも高音質でスマホ/タブレット/パソコンの音を楽しみたい人は有線接続の検討もありだと思います。その代わり使い勝手は落ちますが。。
あと、BTR17 の便利な機能が有線接続時に BTR17 本体のバッテリーで駆動するか、接続元の iPhone からの電力供給で動くかを右サイドの物理スイッチで変更することが出来ます。
物理スイッチ設定 | 挙動 |
PC | 接続元のデバイスからの電源供給で動作 |
BT | BTR17 内蔵バッテリーで動作 |
PHONE | BTR17 内蔵バッテリーで動作 |
iPhone のバッテリーを消費させたくない場合には「PHONE」を選んでおけば大丈夫です。
BTR17 をデスクトップモードで駆動する
次は、BTR17 が持っている面白い機能となる「デスクトップモード」です。デスクトップモードを使用するためには底面の電源供給専用の USB Type-C を接続し、電源供給する必要があります。(右側面のスイッチも変更する必要があります)
デスクトップモードを使用することで BTR17 の出力がアップします。
接続コネクタ | デスクトップモード Off 時 | デスクトップモード On 時 |
3.5mm シングルエンド | 最大 140mW | 最大 280mW |
4.4mm バランス | 最大 300mW | 最大 650mW |
これもハッキリと分かるくらい音質がアップします。
USB 給電が必要なので使える環境は限られると思うけど、自宅の中でパソコンに接続して使う用途であれば、USB 給電環境も準備しておけば BTR17 のコンパクトな筐体からは考えられないくらいいい音質で満喫出来ると思います。
iPad 利用時は USB Type-C ケーブルの長さに注意
iPad で映像を見る時に高音質で聴きたい! となった際に付属の USB Type-C ケーブルで接続すると短くて BTR17 が浮く感じになってコネクタに負担がかかるので、iPad で有線接続での利用を考えている場合には USB ケーブルは別途買ったほうがいいと思います。
iPad mini A17 Pro でもこんな感じなので、標準サイズの iPad だともっと浮きます。
最後に
当初の目的となる iFi Go Blu からの乗り換えは問題なく乗り換えられました。BTR17 は Bluetooth アンプとしての使い勝手も十分だし、有線接続を行えばイヤホンのポテンシャルをかなり発揮させることが出来るので、買って後悔はないと思います。
ただ、今回感じたのは、この前紹介したデスクトップ環境に導入した据え置き型のヘッドフォンアンプの oz design Ultimate HPA の駆動力は化け物だなと改めて思いました。BTR17 のデスクトップモードと比べても、明らかに駆動力が違うのを実感出来て、Ultimate HPA 以外だと満足出来ない感じになってきた。。
ヘッドフォンアンプとして oz design の Ultimate Headphone Amplifier を購入して、めちゃくちゃ良かったので紹介!oz design って?これまで oz design っていうメーカーは[…]