※2019年02月14日に X-T30 が正式発表されたので、エントリーを全面書き換えしました。
始めに
正式発表された X-T30 の情報を見て、一言でいうなら、「出し惜しみなし!」っていうことかな。
採用された撮像センサーは、X-T3 と同じなので、センサーに依存するところは、ほぼ X-T3 と同等性能。正式発売前は、X-T3 との差別化のために、「カラークロームエフェクト」とか動画機能の「F-Log」とかは載せないのかなと思ってたけど、普通に載せて来た!
X-T20 からの進化点
X-T20 からの主な進化点は、
- X-T3 と同じ第4世代「X-Trans CMOS4」+「X-Processor 4」採用
- 全画面約100%をカバーした高速・高精度な位相差AF
- 最速30コマ/秒のブラックアウトフリー連写
- グレインエフェクト/カラークロームエフェクト対応
- ETERNA 対応
- 背面から十字ボタンを廃止して、ジョイスティックの採用
- EVF の進化
(解像度は変わってないけど、明るく見やすくなってるみたい。あとBOOSTモードで 100fps に対応)
ということで、上位機種の X-T3 の立場はどうなるのというくらい富士フイルムらしい「出し惜しみなし」の機能を搭載。今は手放して持ってないけど、X-T20 を使っていた時は、背面の十字ボタンを親指の付け根が触れて誤動作することが多かったから、ジョイスティックのみになったのはアリだと思います。
X-T3 との差は?
ほぼほぼ X-T3 とスペックシート上では同じだけど、X-T3 を選ぶ点としては、こんなところじゃないかな。
- 防塵防滴が必要な人
- デュアルSDカードスロットが必要な人
- 動画撮影で、4K/60P が必要な人
- メカシャッターで 11fps が必要な人
- 縦位置撮影が多くて、背面液晶の3軸チルト液晶が必要な人
あとは、使い勝手的に違うのは、
- X-T3 の方が大きくてホールド性がいい
(前に X-T20 を使ってた時は、長時間の撮影は小さすぎてつらかったです) - アナログダイヤルが多くて、素早く設定変更が可能
(私の使い方的には、ドライブモードを頻繁に変えたり、レンズ横の Fn ボタンを多用してるので X-T3 の使い勝手がいいです) - EVF の接岸当てが深いので、汚れずらい
(X-T30 のEVF の形状は X-T20 と同じなので、EVF が丸出しなので汚れやすいと思います。) - X-T3 の心地いいシャッター音が好きな人
(意外とここが一番の違いかも。。X-T3 のシャッター音が心地よ過ぎて、ついついシャッターを切りたくなっちゃいます!)
X-T30 の発表で嬉しかったのが、X-T3 の次のファームウェア(Ver3.00)で「顔・瞳オートフォーカス」が進化するところ。現状の Ver2.00 との比較を見る感じ、SONY レベルの AF に追いついてきた感じ!
スペックシートでの比較
X-T3 と X-T20 との比較表を作ってみました。細かいところが気になる人は確認を。
項目 | X-T3 | X-T30 | X-T20 |
実売価格 (2019年2月現在) | 約 15 万円 | 未定 | 約 6 万円 |
撮像センサー/処理エンジン関連 | |||
有効画素数 | 約2,610万画素 | 約2,430万画素 | |
撮像素子 | X-Trans CMOS 4センサー | X-Trans CMOS IIIセンサー | |
プロセッサー | X-Processor 4 | X-Processor Pro | |
ボディー内手振れ補正 | なし | ||
シャッター衝撃吸収構造 | なし | ||
記録メディア | UHS-Ⅱ対応 | UHS-I 対応 | |
カードスロット | 2スロット | 1スロット | |
撮影感度(標準感度) | ISO160~12800 | ISO200~12800 | |
撮影感度(拡張) | ISO80/100/125/25600/51200 | ISO100/25600/51200 | |
連写(電子シャッター) | 約30コマ/秒(1.25 X クロップ) 約20コマ/秒 | 約14コマ/秒 | |
連写(メカシャッター) | 約11コマ/秒 | 約8コマ/秒 | |
測距点/AF エリア | 最大 425 点 | 最大 325 点 | |
位相差AFエリア | 約100% | 画面中央の横50%、縦75% | |
低照度限界(位相差AF) | -3 EV | -1 EV | |
顔検出AF | ◎ | ||
瞳AF | ◎(AF-C 対応) | - | |
ファインダー、液晶関連 | |||
ファインダー | 0.5型有機EL 約369万ドット | 0.39型有機EL 約236万ドット | |
ファインダー (フレームレート) | 100フレーム/秒 (BOOSTモード時) | 60フレーム/秒 | |
ブラックアウトフリー高速連写(電子シャッター) | ◎ | - | |
スポーツファインダーモード | ◎ | - | |
視度調整ダイヤル | ロック機構あり | ロック機構なし | |
液晶モニター | 3.0型 3方向チルト式TFT 約104万ドット | 3.0型 2方向チルト式TFT 約104万ドット | |
タッチパネル | 対応 | ||
動画関連 | |||
動画 | 4K/60p 10bit | 4K/30p 8bit | |
最大ビットレート | 400Mbps | 200Mbps | 100Mbps |
F-Log | ◎ | - | |
HLG | ◎ | - | |
無線、インターフェース関連 | |||
ワイヤレス転送部 | IEEE802.11b/g/n | ||
Bluetooth | Bluetooth Ver 4.2(Bluetooth low energy) | - | |
USB 端子 | USB Type-C (USB3.1 Gen1) | Micro USB (USB2.0) | |
HDMI 端子 | HDMI マイクロ端子 | ||
ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用) | ◎ | - | |
ø3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン用) | ◎ | - | |
φ2.5mmリモートレリーズ端子 | ◎ | マイク兼用 | |
ホットシュー | ◎ | ||
シンクロターミナル | ◎ | - | |
電源、サイズ関連 | |||
電源 | 約 390 枚 | 約 380 枚 | 約 350 枚 |
本体外形寸法(幅) | 132.5mm | 118.4mm | |
本体外形寸法(高さ) | 92.8mm | 82.8mm | |
本体外形寸法(奥行き) | 58.8mm | 46.8mm | 41.4mm |
撮影時質量 (バッテリー、メモリーカード含む) | 約 539 g | 約 383 g | |
本体質量 (バッテリー、メモリーカード含まず) | 約 489 g | 約 333 g | |
その他 | |||
防塵防滴 | ◎ | - | |
内蔵フラッシュ | - | ◎ | |
グレインエフェクト | 強、弱、OFF | - | |
カラークローム・エフェクト | 強、弱、OFF | - | |
アドバンストSRオート | - | ◎ | |
起動時間 | 約 0.3 秒 | 約 0.4 秒 |
比較表を書いてて感じたのは、
- 実売価格を考えると、X-T20 もかなり魅力的!
- 同じセンサーとプロセッサーを使ってて、同じバッテリーなのになぜ X-T30 の方が撮影枚数が少ないのか。。EVF の消費電力が性能の高い X-T3 の方が省電力なのかな?
- 前に X-T20 を使ってた時は、「アドバンストSRオート」が凄い便利だったんだよなー。私の場合には、判押しAF を無効にして、親指AF にしてるのと AF ポイントもシングルAF にしてたり露出もマニュアルにしている事が多いので、自分で使う分にはいいんだけど、ちょっとだけ人に渡して撮ってもらう時とか面倒だったけど、「アドバンストSRオート」は軍艦部のレバーをオンにするだけで、フルオートのコンデジ状態になるから地味に便利でした。
その他
富士フイルム恒例の発売前に「予約宣言」をすると「SDカード&バッテリー収納ポート」か「SDHCメモリーカード」か「専用バッテリー」がもらえるキャンペーンをやるみたいです。また、対象のレンズを合わせて買うと、20,000円のキャッシュバックも始まるので、富士フイルムは本気ですね!
富士フイルム GFX & Xシリーズに関するキャンペーン情報をお届けします。…
関連動画
2/14の正式発表と同時に、海外のレビューが続々とアップされてるので紹介。