SHURE SRH1540 のヘッドホンを 4.4mmバランス接続にリケーブルしたので紹介。
SHURE SRH1540 用のリケーブルは選択肢が少ない
SHURE SRH1540 に標準で付属しているのは通常の 3.5mm シングルエンドのケーブルなんだけど、この前紹介した中華イヤホンも 4.4mm バランス接続することで音質が向上したので、SRH1540 もバランス接続したいなと思うようになりました。
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SHURE SRH1540 はケーブルの脱着が可能な方式が採用されてて端子としては MMCX が採用されます。
MMCX 端子自体は選択肢は多いんだけど、SRH1540 は MMCX コネクタが奥まったところにあってコネクタの形状自体が特殊なので、通常の MMCX 端子対応のケーブルが使える訳ではないです。そのため、基本的には SRH1540 に対応していると謳っているケーブルを選択する必要があります。
ケーブルは「まめしばのヘッドホン・ケーブル工房」に作成依頼
SRH1540 の音質自体には不満はなかったので 4.4mm バランス接続は諦めようかなと思ってたんだけど、偶然発見したのが以下の「まめしばのヘッドホン・ケーブル工房」というサイトでした。ここでは要望に応じてケーブルを1点物で自作してくれるみたいで、これまでに作成されたケーブルの一覧を見ると品質は高そうだし価格も1点物としては安いなと思って依頼することにしました。
端子の形状や音質とかの希望を伝えて、最終的には以下の仕様となりました。
- SRH1540用リケーブル4.4mm(バランス)
- 構成: 4.4mm-SRH1540
- 導体: UPOFC(029)
- ケーブル長: 3.0m
- ケーブルカラー: 新シルバー
- 価格: 10,500円
ヘッドホンアンプ側は ZEN CAN Signature を使うので 4.4mmバランス端子でお願いしました。質感もいい感じ。
ヘッドホン側の MMCX 端子は SRH1540 に適合する形状。L と R も分かりやすく色が付いているのがいい感じ。
SRH1540 に付属の純正ケーブルと比べるとこんな感じ。
ケーブルの色はヘッドホンのアーム部分と同色になっていいかなと思って新シルバーにしてみたけど、相性もいいな。
「3.5mmシングルエンド」と「4.4mmバランス」の音質の差はあるか?
聴き比べに使うのは前回紹介した ZEN DAC Signature と ZEN CAN Signature の組み合わせで行います。ZEN CAN Signature は 6.3mm シングルエンドと 4.4mmバランス端子なので、標準ケーブルの方は 3.5mm から 6.3mm への変換を使って接続します。
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聴き比べた感想としては、やっぱり 4.4mm バランス接続の方が凄くいい!
標準ケーブルのシングルエンド接続の状態でもこれと言った不満はなかったんだけど、比べると違いはあって、音の分離が良くなる感じで感覚としては凄く薄いベールを剥いだ感じくらいの違いを感じる。あと、ちょっとだけキラキラ感がプラスされて聴いてて楽しい感じなった。
これまで SHURE SRH1540 は ATH-AD2000X に比べると高音の抜けがもう少し欲しいなと思ってたけど、今回のリケーブルでその部分も改善されて完璧なバランスになったので、これからは SRH1540 をメインとして使っていこう。
というかリケーブル後の SRH1540 が完璧過ぎて他のヘッドホンやイヤホンを使うと音の不自然さみたいなのを感じるようになって SRH1540 以外では聞けなくなってきたな。。
最後に
SHURE SRH1540(SRH1840もコネクタは共通)を持ってて 4.4mm バランス出力が出来るヘッドホンアンプを持っている人は試す価値はあると思います。ただ「まめしばのヘッドホン・ケーブル工房」では個人でやっているところなので、依頼をする際は「ご依頼を頂く際のお願いです。」のページを熟読し迷惑が掛からないように依頼した方がいいと思います。