【開封レビュー】Zen Signature Set が発売日に届いたのでとりあえず開封とファーストインプレッション

2021/4/20 発売の Zen Signature Set が届いたので開封とファーストインプレッション(1日間使用した状態)をします。

Zen Signature Set について

Zen Signature Set は3つの製品がセットになった商品

Zen Signature Set は3つの製品(USB DAC、ヘッドホンアンプ、4.4mmバランスケーブル)がセットになった商品になってます。単品で購入するよりもだいぶお得になってます。特に4.4mmバランスケーブルは単品で購入すると約1万円もする高級品。。

それぞれを単品で購入すると合計で 67,980円 しますが Set 品を購入すれば 55,000円 なので 約13,000円 お得です。

 

初回入荷分に関しては、どこのショップも品切れになるくらいに人気みたです。私も予約が開始されて直ぐに予約購入しました。

 

2021/09/01追記

Signature Set の初代は完売しちゃったけど、ZEN DAC Signature V2 とのセットになって進化したみたいです。しかも、これまで国内版には付属されてこなかった iPower II 5V も付属される豪華仕様になってるみたいです。

2022/07/27 追記

iFi Audio から以下のとおり 2022年9月1日から価格改定が発表されているので、購入を予定している人は2022年8月中に購入しておきましょう。

英iFi audioは全世界的な新型コロナウイルス、また半導体不足の影響によりサプライチェーンに大幅なコスト増が発生して…

 

Zen Signature Set を開封

パッケージはこんな感じです。中身としては3つの箱に別れてて、外側の紙で纏められているだけでした。なので、まだ予定はないけど単品で売る場合でも問題なく売れる笑

iFi audio ZEN Signature Set, 開封レビュー

 

iFi audio ZEN Signature Set, 開封レビュー

 

まずは「iFi audio ZEN DAC Signature」の開封すると付属品はこんな感じでした。ZEN DAC Signature は USB バスパワーで駆動できるので AC アダプタは付属してませんでした。

  • RCAケーブル x 1
  • USBケーブル x 1

ZEN DAC Signature, 付属品

 

ZEN DAC Signature の前面はこんな感じでボリュームダイヤルしかありませんでした。

ZEN DAC Signature は出力を「固定出力」か「可変出力」かのどちらかを選ぶことが出来るけど、私の使い方ではヘッドホンアンプとなる ZEN CAN Signature 側で音量の調整をするので、固定出力で使う予定なので ZEN DAC Signature のボリュームダイヤルを使うことはなさそう。

ZEN DAC Signature, 開封レビュー, 前面

 

背面端子はこんな感じで、左から順に以下です。

  1. 4.4mm バランス出力
  2. 固定出力、可変出力 切り替えスイッチ
  3. RCAライン出力
  4. USB入力(パソコンなどに接続)
  5. 電源(接続しなくても USB バスパワー駆動でも使えます)

ZEN DAC Signature, 開封レビュー, 背面

 

次はヘッドホンアンプとなる「iFi audio ZEN CAN Signature」を開封すると付属品はこんな感じでした。

  1. 6.3mm標準ジャック 3.5mmステレオミニプラグ変換プラグ x 1
  2. RCAケーブル x 1
  3. AC アダプタ x 1

ZEN CAN Signature, 開封レビュー, 付属品

 

AC アダプタは iFi Audio から単品で販売されている iPower ではなく汎用品の普通のACアダプターでした。海外版は iPower が付属されているようなのでちょっと残念。iPower 5V って在庫も全然なくて買おうと思っても買えないんだよな。。

Amazon では在庫有りにはなっていたけど、通常の販売価格は約7,500円くらいなんだけど約1万円にボッ○クリ価格になってるから、なんか買う気がおきない。。

いつか正常価格に戻った時にお金に余裕があれば iPower 5V も追加購入して試してみたい。可能であれば、ZEN DAC と ZEN CAN に使いたいから2個買いたい。

iFi-Audio DC電源アダプター(5V) iPower 5V
iFi Audio

 

iFi audio ZEN CAN Signature を正面から見るとこんな感じで、左から順に以下になります。

  1. 電源On/Off
  2. 入力切替(1→2→3の順で切替)
  3. ゲイン設定(0dB → 6dB → 12dB → 18dB の順で切替)
  4. 6.3mmシングルエンドヘッドフォン出力
  5. 4.4mmバランスヘッドフォン出力
  6. HD6XX EQ、XSpace 有効化/無効化

iFi audio ZEN CAN Signature, 前面

 

ゲイン設定が豊富なので、ハイインピーダンスの高級なヘッドホンとかでも問題ないと思います。私の環境だとハイインピーダンスのヘッドホンは持ってないので 0dB で十分な音量を確保出来ました。

あと電源を入れている時は INPUT・PowerMatch・HD6XX/xSpace の箇所が設定に応じて LED が点灯してるんだけど、凄く控えめな光り方なのが凄くいい。よく見ないとどの設定になっているか判りづらいという弱点はあるけど、設定ってそんなに変えることはないので、目の届くところに置いてても全くLED の光が気にならないのがいい。

 

背面はこんな感じで、左から順に以下です。

  1. 4.4mmバランス入力
  2. 3.5mmシングルエンド入力
  3. RCAシングルエンド入力
  4. 4.4mmバランスライン出力
  5. 電源

iFi audio ZEN CAN Signature, 背面

 

ZEN DAC Signature と ZEN CAN Signature を接続するのに使用する 4.4mm バランスケーブは iFi 純正 のケーブル(4.4 to 4.4 cable)です。単品で購入すると約1万円するという高級品。。

4.4mm to 4.4mm cable

4.4mm to 4.4mm cable

 

実際に使う時は、こんな感じで重ねてケーブルを接続します。

4.4mm to 4.4mm cable

 

メーカー純正のケーブルは高すぎるという場合には、Amazon だと安いのが売ってました。

 

ZEN DAC Signature の 4.4mm バランス出力から XLR 端子で繋げるケーブルも売ってました。私は Thomann S-75mk2 というパワーアンプを持っているのでここへの接続用に買ってみたい。メーカー純正のケーブルは高すぎてお手軽に試すのは厳しいけど、この価格帯であれば試せるな。

 

ファーストインプレッション

試すヘッドホン・イヤホン

今回試すヘッドホン・イヤホンに関しては以下の3つになります。

  1. SHURE SRH1540(密閉型ヘッドホン)
  2. audio-technica ATH-AD2000X(開放型ヘッドホン)
  3. SHURE SE425(インナーイヤーイヤホン)

 

個人的に一番期待しているのが ATH-AD2000X です。すごく好みな音なので、もっとパワーアップしてくれると嬉しい。その他の SRH1540 と SE425 はモニターらしく味付けがない音なので、そんなに変化はないのかなとも思ったり。

 

比較するヘッドホンアンプ

これまで使っていたヘッドホンアンプについては、以前以下のエントリーで紹介した「NFJ DAC-X6J(オペアンプを OPA627AU に交換済み)」になります。そのため、音の感想とかはこの機器と比較してになります。

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NFJ DAC-X6J も気にいってはいたんだけど、以下のスピーカー環境(QUAD Vena II + DALI OPTICON1 + DALI SUB-E9F)の音が良すぎてヘッドホンの音に満足できなくなったので、ヘッドホン環境のパワーアップしたくて今回の購入に至りました。

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SHURE SRH1540 はそこまでの変化は感じない

SRH1540 はモニターヘッドホンらしく低域から高域までフラットに慣らしてくれるんだけど、NFJ DAC-X6J の時と比べるとそこまでの変化はないかなという感じ。違うことは違うんだけど、集中して聴き比べて違いが分かるくらいかなという感想です。

まぁ、SRH1540 に関しては元々不満に思うところが無いくらいオールラウンドで使える良いヘッドホンだと思うので十分でした。

 

SRH1540 に関しては、MMCX が特殊形状なのであまり汎用性はないけど、一応リケーブルは出来るので 4.4mm バランス接続を試してみたいな。

 

ATH-AD2000X との相性がいい!

試したヘッドホン・イヤホンの中で一番違いを感じることができたのが audio-technica ATH-AD2000X でした!

これまで ATH-AD2000X は中高音の透き通る感じが最高に気に入ってたんだけど、低音が弱めなところが弱点といえば弱点でした。

ZEN CAN Signature は低域の駆動力があるのか、NFJ DAC-X6J の時に比べて若干だけど低域のボリュームがいい感じに出てて凄くバランスが良くなった! ATH-AD2000X で低域がちょっと足りないなと思っている人がいたら、ZEN CAN Signature はいい選択肢かもしれない。

ZEN CAN Signature には HD6XX 向けの EQ が搭載されているけど、この機能を有効にすることで低域がいい感じに力強い感じになったので、ますます ATH-AD2000X と相性がいい感じ。

 

女性ボーカル・弦楽器・ピアノとかが好きな人は一度この組み合わせを試して欲しい。マジでいいよ。

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ATH-AD2000X

 

SHURE SE425 が 4.4mmバランス接続で化けた!

SE425 は発売開始後直ぐに購入した記憶があるので約10年くらい使ってるんだけど、ずーと付属していたケーブルを使ってきました。

 

今回の ZEN CAN Signature には 4.4mmバランス接続が搭載されていたので、これまで経験したことのないバランス接続を試してみたいなと思って、SE425 は MMCX コネクタが採用されててリケーブルも豊富に存在していたので、4.4mm バランス接続が出来るケーブルを購入してみました。

今回購入したのは NOBUNAGA LABS から発売されている「辻が花(NLA-TJH)」ってやつにしてみました。

NOBUNAGA LABS, 辻が花 つじがはな NLA-TJH

 

SE425 に取り付けるとこんな感じ。ケーブル自体に重量感があって純正付属の2倍くらいの重さに感じる。ただ、装着している時は重さは感じないけど。まさか購入してから10年後にリケーブルすることになるとは思ってなかった。実物を見ると写真で見るよりも凄く質感がいい感じで所有欲を満たしてくれる。

NOBUNAGA LABS, 辻が花 つじがはな NLA-TJH, SE425

 

で、試した感想としてはめちゃくちゃ良くなった!

SE425 は SHURE の SE シリーズ(SE215、SE425、SE535、SE846)のなかでもモニターらしい地味?な音と言われてるくらいサッパリしてるんだけど、リケーブルして 4.4mm バランス接続で聞いてみると、音に厚みがある感じで低域もいい感じに出るようになって凄くいい!

ただ、この効果が 4.4mm バランス接続の効果なのか、単純にケーブルの素材による効果なのかは不明。。 それか相乗効果なのかな?

 

SE425 でここまで良いんなら、評判のいい SE846 ならどんな音になるのか興味が出てきてしまった。。 まずい物欲が笑

 

NFJ DAC-X6J(オペアンプを OPA627AU に交換済み)ってコスパ最強?

今回比較してみて思ったのが、これまで使っていた NFJ の DAC-X6J もかなりいい仕事をしてたなっていうことが分かった。

違いは確かにあるんだけど、販売価格としては4倍くらい違うので普通に使う分には DAC-X6J で十分な気がする。ただ残念なのが NFJ から出ている換装用の OPA627AU の在庫が無くて手には入らないってこと。私の場合は OPA627AU に換装して凄く好みの音質になったので、ここが出来ないとイマイチかな?

OPA627AU のチップ自体は出回ってはいるみたいなんだけど偽物もあるとか噂があるし、チップ単体だと DAC-X6J には換装出来なくてちょっと加工が必要だったりでハードルが上がるのがイマイチかな。

 

最後に

ヘッドホン環境のために 55,000円って価格はどうなのかなと思ってたけど、今回は購入して正解だった。これで暫くはヘッドホン・イヤホン環境は悩むことはなさそう。

今回の製品には限らないけど、ここ最近の半導体需要の高騰による品不足はまだまだ続きそうなので、一度在庫が切れると次に入荷するまでに時間を要することが考えられるので、欲しいと思ったら在庫があるうちに購入するのがいいと思います。(ZEN Signature Set は初回限定みたいなので在庫が切れるともう買えないみたいです)

 

ずっと品切れが続いていた通常の ZEN DAC も 5/8 に入荷予定になっているみたいなので、探してた人はチャンスかも?

 

2021/5/1 追記

ZEN DAC Signature と Thomann S-75mk2 の組み合わせと QUAD Vena II を比較して見ました。

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