メインスピーカーとして「デンソーテン ECLIPSE TD307MK3」を導入して2ヶ月くらい経過したので紹介。
これまでのデスクトップオーディオ環境
私は自宅(テレワークも含めて)にいる時は常にパソコンの前にいるので、テレワーク生活に入ってから徐々にデスクトップオーディオ環境が強化されていき現在は以下のような構成になってます。テレワーク生活に入る前(約3年前)はデスクトップ環境のスピーカーは「Harman Kardon SOUNDSTICKS」ってやつをパソコンのイヤホン出力に直差しして使っていました。
# | 機器名 | 説明 |
① | デスクトップPC (Windows) | ・メインの Windows デスクトップパソコン ・音楽は Amazon Music Unlimited で再生 ・Youtube とか動画を再生 |
② | ↓↓ | ・iFi iDefender+ を接続(外部電源として iPower 5V を接続) ・iFi iSilencer+ を接続 ・USBケーブルで接続(ACOUSTIC REVIVE R-AU1-PL) ・iFi iPurifier 3 を接続 |
③ | S.M.S.L D400EX (USB DAC) | ・音声出力は固定(FIXED) |
④ | ↓↓ | ・RCAケーブルで接続(ベルデン 88760) |
⑤ | QUAD Vena II (プリメインアンプ) | ・パソコンからの USB 接続も可能だけど未使用 ・音量調整はここで実施 ・電源ケーブルをプロケーブル シールド電源ケーブルに交換 |
⑥ | ↓↓ | ・スピーカーケーブルで接続(ウェスタンエレクトリックWE20GA) |
⑦ | WHARFEDALE EVO4.1 (スピーカー) | ・パソコンモニターの両サイドに設置し、ニアフィールドで視聴 |
自分なりにはかなり好みのデスクトップセットアップです! まず、スピーカーがホワイトなのがカッコ良すぎる笑
パソコン本体は机の下に置いてるので、モニターの下に置いてるのはスピーカーを駆動しているプリメインアンプ(QUAD Vena II)とその右横には この前購入した SMSL D400EX と ZEN DAC Signature と ZEN CAN Signature 6XX のセットです。
パソコンを除くと、オーディオ関連だけで約 45 万円くらいのシステムかな? 音質的にはかなり満足出来ていてかなりいい音で鳴ってくれてます。ただ、スピーカーを購入してから約3年近く経って、そろそろ飽きてきたなというのもあって、新しいスピーカーを導入することにしました。
ここ最近、ラインケーブルだったり USB ケーブル周りの強化を立て続けに実施して来ましたが、実は、このスピーカーを購入しよと考えているなかでオーディオ熱が上がったためでした。
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デンソーテン ECLIPSE TD307MK3
デンソーテン ECLIPSE TD307MK3 を選んだ理由
私のスピーカーを選ぶ基準で一番順位が高いのは見た目です。普通は音が最優先な気がするけど、私はモニターの真横にスピーカーを設置してて毎日見る(テレワーク生活なので平日日中帯もパソコンの前に居る)ことになるので、自分のセンスとは異なるスピーカーを置くのは許せません。
今使っている Wharfedale EVO4.1 についても見た目に一目惚れして購入を即決したくらいです。
デンソーテン TD307MK3 の発売は 2021年4月と新しい製品で、発売された時に Web のニュースか何かで見た記憶があって見た目が好みのスピーカーだなーと思ってました。ただ、その時は Wharfedale EVO4.1 を買ってすぐだったのでスピーカーにあまり興味がなくそのままとなってました。
1年くらい前から、新しいスピーカーが気になりだして色んなスピーカーを調べても、やっぱり TD307MK3 がかっこいいなーと思いました。というのも、私は白いスピーカーが好きで Wharfedale EVO4.1 を選んだ理由も白と黒のバランスが好みすぎたというのがあります。
世の中には白いスピーカーは何個かはありましが、チープな感じのもの多く、実際には選択肢としてはほぼ無い気がしてます。
TD307MK3 については、見た目が変わっているのでデザインに全振りしたスピーカーなんだろうなというのがあって、あまり購入には乗り気ではなかったんだけど、調べていくうちに、デザイン重視ではなくて理想の音を実現するために設計した結果、今のデザインになったということを知って、一気に物欲が湧いて来ました。
スピーカーの詳細については以下の Youtube に発売元の人が出て説明しているので見てみるといいと思います。動画を見ると欲しくなると思います笑。私は、こういう開発元の人が自社の製品を自信を持って語っている系に共感しちゃうんだよな。
あとは、超ハイエンドオーディオ(メインシステムの総額は軽く1000万円超え?)をやっているオーディオ系Youtuber の「みかささん/Audio House Mikasa」さんが以下の動画にテレビ用のスピーカーとして ECLIPSE が写ってて、音楽を聞く用では無いにしろ、超ハイエンドオーディオをやっている人も選ぶくらいだから素性は悪くないなと思って、一層購買意欲が湧きました笑
デンソーテン ECLIPSE のスピーカーラインナップ
デンソーテンの ECLIPSE シリーズとして発売されているスピーカーのラインナップとしては以下となります。TD510ZMK2 / TD510MK2 はスピーカーユニットは共通ですが、TD510ZMK2 の方はスタンド一体型になってます。スタンドの有り無しで金額差が大きいけど、オーディオってスタンドの性能がかなり重要なのでまぁ仕方ないかなと。
項目 | TD510ZMK2 / TD510MK2 | TD508MK3 | TD307MK3 |
スピーカーユニット | 10cm コーン型フルレンジ | 8cm コーン型フルレンジ | 6.5cm コーン型フルレンジ |
スピーカーユニット素材 | グラスファイバー | ||
再生周波数帯域 | 42Hz~22kHz(-10dB) | 52Hz~27kHz(-10dB) | 80Hz~25kHz(-10dB) |
能率 | 84dB/W・m | 82dB/W・m | 80dB/W・m |
許容入力(定格/最大) | 25W/50W | 15W/30W | 12.5W/25W |
インピーダンス | 6Ω | 8Ω | |
質量(1本) | 約 19.5 kg / 約 9.5 kg | 約 3.5 kg | 約 2 kg |
実売価格(2本分) | 550,000 円 / 275,000 円 | 120,000 円 | 59,400 円 |
私が購入した TD307MK3 は一番下のモデルになります。先程紹介した動画の中でも説明がありますが、ECLIPSE のスピーカーの違いとしては、基本的な音の設計は一緒で、違いとしては最大音量としてどのくらい出せるかと低音をどこまで再生できるかの違いがメインとのことでした。
私はパソコン用としてニアフィールドで使うので TD307MK3 で十分だなということで選びました。ただ、低音側の再生周波数が 80Hz からなので低音は期待できないので、最悪、低音が足りないと思った時は DALI のサブウーファーを持ってるのでそれで補完すればいいかという考えで選びました。
大きい部屋で部屋全体を音で満たしたい人とかであれば、上位機種を選んだほうがいいかなと思います。
デンソーテン ECLIPSE TD307MK3 の外観
TD307MK3 は白と黒のラインナップがありますが、私はスピーカーは白が好きなので迷わず白を選びました。TD307MK3 は1本ずつの販売なので通常のステレオで使う時は2本購入する必要があります。
1本あたりの内容物は以下でした。
- TD307MK3本体
- 保護ネット
- 落下防止ワイヤー
- 六角レンチ
球体状で好みは分かれるデザインだけど、私は好みです。ただ、この形状はデザイン重視ではなくて音を追求したらこの形になったっていうのが凄くいい。保護ネットを付けるとクソダサくなるので、私は付けずこの状態で使ってます。あと、デザインだけ見ると軽そうな印象を受けてたんだけど、かなりズッシリと重くて作りがいいのが伝わってくる。
台座のところが六角で回せるようになってて、ここを緩めることで縦方向に -25°~30°。左右方向は360℃調整することができます。あと、底面はネジ止め出来るようになってるので、追加の備品を買わずに壁とか天井に設置することができます。なので付属物にも落下防止のワイヤーが付いてます。
スピーカーターミナルはバナナプラグ対応です。
デンソーテン ECLIPSE TD307MK3 の音質はどう?
とりあえず言えるのは、しっかりとエージングをしましょう!
初めて音を出した時は、本当にクソな音で低音もまったく出て無くてスカスカな音でした笑
で、我慢して2週間くらい使い込んでいると、段々といい音が出てくるようになりました。これから書く感想は購入から約1ヶ月程度(約100時間くらい)使い込んでからの感想です。
まず、中高音はこのサイズのスピーカーとは思えないくらいキレイに出てるし、スピーカーの存在を感じないくらい自然に鳴ってくれます。他のスピーカーだとスピーカーから音が出ていることは認識出るけど、この TD307MK3 だとどこから音が鳴っているかわからないです。
ただ、購入時に想定したとおり、やっぱり低音が物足りないな。。スペック的にも低音は 80Hz からなのでわかってはいたけど、やっぱり物足りない。。
持っているスピーカーのスペックを比べてみる。
項目 | DALI Opticon1 | Wharfedale Evo4.1 | TD307MK3 |
再生周波数帯域 | 62Hz~26.5kHz | 64Hz~22kHz(+/-3dB) | 80Hz~25kHz(-10dB) |
スペック的には Opticon1 が一番低音が出るようになってるけど、実際に聞くと Evo4.1 の方が低音が出てます。Evo4.1 だとサブウーファーの必要性は感じないけど、Opticon1 だと必須という訳ではなく、曲によってサブウーファーが欲しいなと思うレベルです。
TD307MK3 をサブウーファーと組み合わせて使ってみる
低音不足を補うために、今はホームシアター用として使っている DALI のサブウーファー(SUBE-9F)を組み合わせて使ってみました。SUBE-9F の再生周波数帯域は 37Hz~200Hz なので、普通の家での低音再生能力としては十分。
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で、試してみた結果としては「めっちゃいい!」
TD307MK3 を購入する人は、絶対にサブウーファーを組み合わせる前提で買ったほうがいいと思う。低音をガッツリ足すとバランスが崩れるので、薄っすらと足すくらいが丁度よかったです。DALI のサブウーファーの音量設定としては、2~3割くらいのボリューム設定がちょうど良かった。
しかし、TD307MK3 はこんな小さな筐体なのに、すごく自然に音が広がるんだよな。どうなってるんだろ? これが卵型形状が効いてるってことなのか?
私は DALI のサブウーファーを持ってたのでこの組み合わせでしたが、TD307MK3 と同一メーカーからもサブウーファは3機種出てて一番小さいので「TD316SWMK2」というがあるので相性は良さそう。ただなかなかいいお値段。。 通常のウーファーはユニットが1個だけど、ECLIPSE シリーズのサブウーファーはユニットが2個搭載されているのでしょうがないかな。
1つのスピーカーで低音から高音まで出せるものよりも、TD307MK3 とサブウーファーの組み合わせの方が利点があるところもあって、サブウーファー側で音量調整が個別に出来るので、低音の強さを好みの音量に出来るっていうところです。あと、夜22時以降とか低音の出力を抑えたいなと思う時は、サブウーファーの電源を切ってしまえば近所迷惑になることはないので、意外と使い勝手はいいです。
コンパクトな設置性が一番の魅力
TD307MK3 の最大の魅力は設置性かなと思っています。このスピーカーにするとデスクトップオーディオで使っても全く圧迫感はないので快適に使えます。で、コンパクトな癖に音の広がりが自然でいい感じです。
ただ、音の傾向としてはモニター寄りなので、楽しい音が鳴るっというよりも正確な音が鳴っている感じです。サブウーファーを追加することで心地よく聞くことが出来るけど、DALI とかのキラキラの音とはジャンルが違う感じ。
最後に
TD307MK3 はコンパクトな見た目からは想像できないくらいの音場を作ってくれるので面白いスピーカーだと思います。モニター寄りの音が好きな人にはオススメなスピーカーです。ただ、サブウーファーを買うことも検討しておきましょう。